軽食喫茶で失敗し、サラ金数社に手を出してしまいました。
「この会社を精算し今後はハウスクリーニングの仕事をやりたい。」と
相談に見えた夫婦が居ます。
自己破産を薦めましたが、面談しながら気になった事があります。
ご主人は普通の身なりでしたが、奥さんはブランド物で固まっているのです。
服装も素人目にも良い物と解ります。
「此れでハウスクリーニングが出来るかな」と云うのがその時の感想でした。
しかし杞憂でした。
この夫婦の息はぴったり合っていました。
借金の言い訳、弁護士との交渉、それて何より大切な新規の仕事の開拓です。
少しお調子者ですが奥さんが仕事を見つけて来ます。
主人は其れをこなしながら、債務の処理もやっています。
半年経たない内に、ハウスクリーニングの仕事は完全に起動に乗ったのです。
自己破産は弁護士がまだ申請しておりません。
しかし夫婦と会社の破産を100万円で請け負っています。債権者からの電話は
全て引き受けてくれています。
次に会った時、奥さんの身なりは以前と同じでしたが、手から赤いマニキュアが消え、
若干荒れているのが印象にのこっています。
「妻と別れます。今後もこの人に全てを打ち明け、相談しながらやっていきます。」
会社の整理と今後のやり方を相談していた時です。
社長が女子事務員を立てながら言ったとき、私は腹の中で舌打ちをしました。
「良い年をしてー。こんなことだからこうなるんだ。」
此れも杞憂でした。
社長は債権者に内緒で無担保の家を持っています。
此れを奥さんに与え綺麗に別れました。
それから事務員と二人で、今までより一層の奮闘が始まっています。
事務員は債務保証までして居ます。
されに、社長は心臓が少し悪いです。
二人ともブラックリストに載ったために、マンションすら自由に借りれません。
そんな中で相手を思いやりながらが頑張っていました。
債務は全て和解も終わりました。
今では、新しく作った会社は以前より大きな会社に育っています。
社長は相変わらず持病持ち、そばに新しい奥さんが、ぴたりと付いています。
「女房が1000万もって逃げた。」深夜12時の電話です。
「捕まえれば良いではないか。」
「其れが捕まらないんだ。」
会社整理の時は、その整理費用やその後の生活費のために、1000くらい持って居たい。
と、聞いて居たものですから、ビジネスローンで借りたとき、1000万を抜いて自宅の押入れに隠したそうです。預貯金の差押えの用心をしました。
3日間の無断外泊後、帰宅すると女房が見えず、1000万も消えて居たと云う事です。
勿論1000万の事は女房にも黙っていました。
「奥さんが捕まらないって、実家に戻っているだろうや。直ぐに実家に連絡とって見たら。」
「其れが実家がわからないんだ。」
「そんな馬鹿な。」
聞いてみると、奥さんとはとっくに別居していたらしいです。世間の皆には云わなかっただけです。
飲み屋で知り合った中国娘。何時の間にか家に寝泊りをしていました。
「私立派な奥さんになる。」といわれて有頂天です。
其れがこの有様。中国の実家のことは住所すら知りません。ただ電話番号は教えて
貰って居ます。
その女は、次の日、電話で捕まりました。
しかし、1000万のことなど全然知らないの1点張りです。
「貴方が黙って2日も帰って来ないから、私寂しくて故郷に戻って来たの。暫く居て、又帰ります。」
軽くあしらわれるだけです。
飛んで行きたいが、四川省としか解りません。
これから間もなく、街金まで手を出した彼は、ベトナムに逃げています。
従業員には一言も断らず、机の上は相変わらず、散らかっていました。
「余分な心配をかけたくない。この事は妻には内緒にしておきます。」
中小企業と云うより零細企業の社長で。整理の時にこう言う人は多いです。
そして其れを守るために電話や手紙の受取に非常な努力をして居ます。
最も打ち明ける人、最も頼れる人、最も勇気を与えてくれる人、この人が、最も力になってくれるどころか、このために余分な労力を費やしています。
こうした場合、殆どが「はっきり言ったときより悪かった」だろうと云う結果になって居ます。
特に会社の整理や事業の再生には、信じ、愛することが出来る人がいれば、結果は全然違います。
そして願わくば、その人が元からの夫婦であることを祈っています。
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「この会社を精算し今後はハウスクリーニングの仕事をやりたい。」と
相談に見えた夫婦が居ます。
自己破産を薦めましたが、面談しながら気になった事があります。
ご主人は普通の身なりでしたが、奥さんはブランド物で固まっているのです。
服装も素人目にも良い物と解ります。
「此れでハウスクリーニングが出来るかな」と云うのがその時の感想でした。
しかし杞憂でした。
この夫婦の息はぴったり合っていました。
借金の言い訳、弁護士との交渉、それて何より大切な新規の仕事の開拓です。
少しお調子者ですが奥さんが仕事を見つけて来ます。
主人は其れをこなしながら、債務の処理もやっています。
半年経たない内に、ハウスクリーニングの仕事は完全に起動に乗ったのです。
自己破産は弁護士がまだ申請しておりません。
しかし夫婦と会社の破産を100万円で請け負っています。債権者からの電話は
全て引き受けてくれています。
次に会った時、奥さんの身なりは以前と同じでしたが、手から赤いマニキュアが消え、
若干荒れているのが印象にのこっています。
「妻と別れます。今後もこの人に全てを打ち明け、相談しながらやっていきます。」
会社の整理と今後のやり方を相談していた時です。
社長が女子事務員を立てながら言ったとき、私は腹の中で舌打ちをしました。
「良い年をしてー。こんなことだからこうなるんだ。」
此れも杞憂でした。
社長は債権者に内緒で無担保の家を持っています。
此れを奥さんに与え綺麗に別れました。
それから事務員と二人で、今までより一層の奮闘が始まっています。
事務員は債務保証までして居ます。
されに、社長は心臓が少し悪いです。
二人ともブラックリストに載ったために、マンションすら自由に借りれません。
そんな中で相手を思いやりながらが頑張っていました。
債務は全て和解も終わりました。
今では、新しく作った会社は以前より大きな会社に育っています。
社長は相変わらず持病持ち、そばに新しい奥さんが、ぴたりと付いています。
「女房が1000万もって逃げた。」深夜12時の電話です。
「捕まえれば良いではないか。」
「其れが捕まらないんだ。」
会社整理の時は、その整理費用やその後の生活費のために、1000くらい持って居たい。
と、聞いて居たものですから、ビジネスローンで借りたとき、1000万を抜いて自宅の押入れに隠したそうです。預貯金の差押えの用心をしました。
3日間の無断外泊後、帰宅すると女房が見えず、1000万も消えて居たと云う事です。
勿論1000万の事は女房にも黙っていました。
「奥さんが捕まらないって、実家に戻っているだろうや。直ぐに実家に連絡とって見たら。」
「其れが実家がわからないんだ。」
「そんな馬鹿な。」
聞いてみると、奥さんとはとっくに別居していたらしいです。世間の皆には云わなかっただけです。
飲み屋で知り合った中国娘。何時の間にか家に寝泊りをしていました。
「私立派な奥さんになる。」といわれて有頂天です。
其れがこの有様。中国の実家のことは住所すら知りません。ただ電話番号は教えて
貰って居ます。
その女は、次の日、電話で捕まりました。
しかし、1000万のことなど全然知らないの1点張りです。
「貴方が黙って2日も帰って来ないから、私寂しくて故郷に戻って来たの。暫く居て、又帰ります。」
軽くあしらわれるだけです。
飛んで行きたいが、四川省としか解りません。
これから間もなく、街金まで手を出した彼は、ベトナムに逃げています。
従業員には一言も断らず、机の上は相変わらず、散らかっていました。
「余分な心配をかけたくない。この事は妻には内緒にしておきます。」
中小企業と云うより零細企業の社長で。整理の時にこう言う人は多いです。
そして其れを守るために電話や手紙の受取に非常な努力をして居ます。
最も打ち明ける人、最も頼れる人、最も勇気を与えてくれる人、この人が、最も力になってくれるどころか、このために余分な労力を費やしています。
こうした場合、殆どが「はっきり言ったときより悪かった」だろうと云う結果になって居ます。
特に会社の整理や事業の再生には、信じ、愛することが出来る人がいれば、結果は全然違います。
そして願わくば、その人が元からの夫婦であることを祈っています。
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