かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

どちらが勝手な評価

2007-05-28 | 事例
彼には銀行が意地悪をして居るとしか思われませんでした。
3000万で担保に入っている土地が5500万で売れます。勿論3000万はその場で返却します。
当然自分は2500万を使えると思ったのです。
しかし銀行の返事はNOでした。
其れ全部を頂かないと担保は解除できません。と云うことです。

理由は全体の取引から考えないとなりません。
彼はこの他に、この銀行から更に4000を借りています。この担保には別の不動産が第一順位で担保です。
其処は4回建てのビルが立っている、本社不動産です。
33坪しかありませんが、土地は第2のバブルでこの辺りでも200万はして居るらしいです。
不動産屋は此処を賃貸ビルに建てかえると家賃は60万以上は硬いと太鼓判を押しております。4000万の担保価値は充分にあります。
此れがもう一つの不動産の売却の足を引っ張っているとは思われません。

彼は5000万で買うと言ったお客を放したくありません。
この価格のお客を逃がせば次にこんな価格で売れるか疑問です。
銀行の言い分は余りにも酷だ。
何とか口説けると思って売買契約を取り交わしました。

しかし銀行はあくまでこの不動産の売買代金を返済に回さないと担保解除しませんと強気です。
理由は今までの担保不足です。
今は土地が上がったとは云え、無担保を計算すると何とか融資残高と担保が見合う様になりました。その無担保の土地の売却代金を、そのまま引き上げられれば銀行としても本社に言い訳も出来ません。正常の状態にしてくださいと支店長の言葉です。

そんなことは無いだろうと、いろいろ説明しますがどうしても納得しません。
逆にいろいろ説明を受けましたが其れは当方が納得出来ませんでした。

この土地が200万と云っても、3月の公示価格もまだ120万ですよ。
全部で4000万弱。此れが更地ならば良いですが、お宅の不動産には古い4階の鉄筋が建って居るのですよ。
ビルは古く、買った人は建て直さないとなりません。
私どもはこのままでしたら2000万に売れるとも思っておりません。
不動産鑑定士に見て頂いて下さいよ。
その上更に、銀行はその何掛けかが担保になります。
全部頂いてもまだ残に対する担保は少ないと思います。

この勝負、結局は負けました。
銀行に頼みこんで、せめて1000万をこちらに回してもらうのが背一杯でした。






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