かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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情け容赦あり、国税の徴収

2007-07-30 | 事例
私どもの会社は食品加工をして居ります。
販売は販売会社一社に納入し、其処が広くスーパーなどに納めております。

管轄の国税局に其の販社に対する売掛金3,500を全額差押さえられたのは
昨年の6月でした。頭の中は真っ白に、目の前は真っ暗になりました。
しかし結果、1年後の今日も変わらぬ事業を継続して居ります。
其の経緯を書いてみようかと思います。

18年の2月に国税の調査がありました。
当時は、国税だけで本税7500万、その他の延滞税などが5000万、
計1億2,500万の延滞でした。
こうなる前に、国税は、本社工場を平成12年に6000万で、更に17年に
1億1000万に増額の差押をして居ます。

其れだけに調査は徹底しておりました。
2月から6月まで何回訪問があったでしょうか。しかも片道3時間は
たっぷり掛かる場所です。
私は国税の態度を見て一つの腹構えをしました。
其れは会社中、「絶対嘘をつくな。」と「聞かれたらなんでも正直に言え。」の
2点です。此れさえ守ってくれれば話の矛盾は出て来ません。
おかしい処が出ても全て私に集約されます。
私は帳簿一つ、隠したり曲げたりしておりません。
この嘘は言って居ないということは信頼され、其れが後日良い影響をして居ると思います。

調査は厳しかったです。
しかし、その間、200万位、どうしても駄目ならば100万、
一括して払えないか、と云う要請は何回もありました。
払いたくても出来る相談では有りません。
「今後、毎月幾ら払えるか。」と言う質問にも「良くて3万が払えるかと
云うところです。」と答えるのが背一杯です。

調査の最後の日です。
調査が終わって再度念を押されました。
「本日、少しは払えないか。」
「残念ながら全然ありません。」
急に態度が代わりました。
「ただ今から捜索に入ります。」と宣言したのです。
(捜索と言うのは違う文句で聞き違えかも知れません。)
そして家捜しを始めたのです。
しかし金目のものは金庫に有った2万3000円のみ。
何時もこんな額しか有りません。
其れを差押と云う事でなく、自発的の納税として処理されました。

そして、本当の最後に言われました。
「今後毎月幾ら払えるか1週間以内に返事を下さい。
それによって今後の方針を決めます。」
正直に3万と言っては怒るだろうと思いましたが嘘は言えません。
「どうしても3万くらいしか払えません。1年後に再度検討するとしても当座は
此れでお願いします。」
と、2日後に文書で答えています。

その10日後に同じ場所にある販売会社に第三債務者として買掛金の
差し押さえ通知が届いたのです。

まさか売掛金の差押があるとは思っても居ませんでした。
「税務署は倒産すると直ちに売掛の差押えはするが、
生きて居る会社の売掛は差押しない。直ちに倒産と結びつくことまではしない。」と聞いて居たからです。
ましてや販売会社と言っても、内実は当社と同体です。
税務署も同一会社と位置付けて居ました。
調査の時に全部同じように調べております。捜索もしました。
それで何もなかった会社です。其の会社に対しての売掛を差押えるとは
予想だにして居ませんでした。

回収してきたお金は全て当社にそのまま回します。
自社で手形などを切り、其れを仕入れ代金として回すことは有りません。

国税は販売店から回収したら、そのまま国税に回せと言うのか、それとも其の回収金を自社で整理してから、自社の金を納税せよと言う事か良くわかりません。
どっちでも同じことです。この中から少しで抜かれると、会社は本当に回っていきません。

私は未だ良くても、7ヶ月分給料遅配の47名の社員はどうなりますか。それでも此処に勤め口がある人は良い方ですよ。やめるともう勤め口はありません。其の人たちの生活まで国税は奪ってしまうのですよ。何回の調査で充分に知っている筈です。

弁護士に聞きました。
「国税が差押えたらもう最後だな。破産の準備までするか。」
中小零細企業を助けるというある団体にも聞きました。
「こんなことは経験無い。収めるよりほか無いと思うよ。」と尻込みするだけです。

ただ一人、全く違う意見を言ってくれる人が居りました。
平成12年当社が不渡り手形を2度発行して法的整理をせず、さりとて普通の
任意整理もせず、今まで営業を続けてきていますが、其の随所に的確な
アドバイスをしてくれる知人が居ました。その人だけは、違う意見を
言ってくれたのです。

20年くらい前から、組とつく団体の不動産関係を担当し、当地に住み着いた人です。
10年くらい前から組を引退して居りますが、会社不渡りを出したときから、酒1升の手土産でいろいろの問題解決を教えてもらっております。

先生と呼んでいますが、その先生の言葉に従って税務署と交渉をしました。


以下は明日に回します。






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