かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

自分でやるぞ

2008-01-01 | 事例
「社長、此れで和解しましょう。」
明るく弁護士の声が電話の中で弾んでいます。
1年越しのサービサーとの和解話です。

原債権は1億6000万、此れを3000万で和解をしました。
1500万は即金、残の1500万は3ヶ月等分分割とのことです。
「社長80%以上カットだもの。物凄いですよ。」
弁護士は自我自賛ですが、社長は不満足です。

「サービサーとの和解、少し払いすぎじゃあない。私は5%と
言いたかったですがせめて1000万は切って貰いたかったね。」
独り言です。事実、社長の知人たちでサービサーと交渉した人は
何人も居ますが、平均和解の金額は3%を切っています。

会社を継続していれば和解金も高くなると聞いて居ましたが、
まさか此処までになるとは思っても居ませんでした。弁護士に
依頼するときも、何とか10%以内でまとめてくれと頼んだ筈です。
此れに弁護士費用が目が飛び出るほど請求されるでしょう。
幾ら第2会社が順調と言っても少し痛すぎます。

しかし同じ頃、同じサービサーでやはり和解がありました。
此方も極端です。1億8000万の和解ですが15万で手を打ったのです。

旧債の保証人だった社長は、破産を賭けて一人で
サービサーと交渉しました。
「会社の倒産は銀行の融資約束の反故が原因です。其れも約束を
元に工事が動き出してストップが利かなくなってから突然の中止。
あの時に約束通りの融資があれば会社は倒産しなかった筈。
此方が大きな被害者だ。本来ならば此方からだ告訴したいところだが、
其の知識も余りないし費用も無い。貴社が告訴をするならば私は
むしろ歓迎します。法定で徹底的に争います。万一負ければその時は
払えませんから破産をします。」
と争ったのです。次の日、サービサーから15万で和解の提案があり、
これで手を打ったのです。

弁護士任せの交渉とと本人自らの交渉。気迫が違います。
弁護士は妥協の人ですし、ある程度の数字で折り合います。
本人一人の交渉は、負ければ即生活が掛かっています。
そんなことが重なり、結果となった現れるでしょう。

以前は銀行やサービサーとの交渉に弁護士だけでなく、
コンサルタントや税理士も同席したり、代行は当たり前のことでした。
彼らは一緒に銀行に行き、少しくらい喋って高い報酬を得ていました。

当時は、特に中小企業の社長は銀行を恐れていました。全財産を
担保にとって何時でも競売できる銀行が何より怖かったのです。
そのために自分の代わりになる人を求めていたのです。
しかし銀行は、同行者が幾ら喋っても、たまに喋る社長の声に
耳を傾けたものです。

その結果が高いものについて居ました。
弁護士ばかりでなく、そうした債務者を食い物にしていた
コンサルタントや税理士、酷いものだったと思います。

だからこそ私は交渉は自分でやろうと呼びかけて居ました。

しかし、今では銀行やサービサーには代人や同行者を
断るところが増えました。勢い自分でやらなければならなくなって居ます。
よい傾向と思います。

しかし未だたまに居ります。
銀行やサービサーが怖くて自分で交渉できない人が。

今年こそ勇気を持って自分で交渉をしましょう。
解からない点は幾らでもアドバイスします。
其れが一番成果が上がります。
相手にも其の方がよいのです。

遠くに景気復活の兆しも見えます。
早く今のいざこざを解決して其の兆しを捕まえましょう。





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迎春

2008-01-01 | 事例


明けましておめでとうございます  


皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします  


 本年も何卒宜しくお願いいたします 

                            
 
                     平成20年 元旦