お人好し
2008-01-10 | 事例
「Gさん。こんな書類が不意に来ましたが放っておけばよいですね。」
FAXとともにのんびりしたKの声です。
サービサーから今後の返済について相談したい。
と至急に連絡を求めた書類です。
10年ほど前に発生した貸し渋り、多くの企業が倒産しましたが、
Kも其の一人です。
「基本的にはそれでよいですが、あの金は大丈夫?」
「あの金って、例のお金ならば、もう全然残っていませんよ。
文字とおりの一文無しです。」
Kの会社は毎月の家賃が350万あがるマンションを
持って居たのです。会社が家賃の上がり以外は返済が
出来なくなると解かった時、Gは会社の整理を薦めました。
その時に、気乗りしないKに発破を掛けて、家賃を返済に
回す事もやめよう。と決めたのです。5ヶ月分くらいは
差押を免れるだろう。2000万あれば今後何をやるのでも役に立つ、
そんな判断でした。ところが銀行は競売にするのでもなく、
サービサーに譲渡するのでもなく、2年間家賃は懐に入りました。
2年後、ある大手のサービサーに担保付で譲渡されるまで
続いたのです。さすが天下のM銀行だ。こんなことでよいのかなと
半ば喜びながら訝ったのを覚えています。7000万は間違いなく
手元に残りました。
その間に、長男が代表者の第2会社は順調にすべり出しています。
自宅も長男名義になって居ます。もう1行の銀行は早くに
サービサーに譲渡、債務名義を取られ、自宅周囲の銀行を
2度にわたって差押されましたが、空振り、結局40万で和解をました。
残は担保付のサービサーと保証協会だけです。其のサービサーも
マンションを売却するとNサービサーに再譲渡したのです。
「7000万からのお金、そんなに簡単に何処かに行く筈が
ありませんよ。一体何に使ったの。」
「一つは自宅の買戻しです。Gさんにも長男が嫁の実家から借りて
買ったと説明しましたが代金の1,500万は裏から私が出しています。」
「解かった。其れはよいが未だ5500万は残っている筈だね。其れは?」
「保証協会に全部払ったのです。」
確かに見せてくれた保証協会の請求明細は其の頃7000万近くも
残が減っています。
「何でこんなに払ったの。和解したサービサーの時にも
言ったでしょう。自分の老後を大切にしなさいと。もうKさんには
何処からもお金は入らないですよ。こんなことになるならば、
あの時も無償でなく、私も若干相談料を頂ければよかった。」
「でもね。借金を抱えているより、払えるお金があれば払った方が
気も休まるでしょうと保証協会からも何回も言われました。」
馬鹿野郎と怒鳴りたくなります。
元々、Kは人を疑うことを知らず、其の言葉を信じる方です。
見知らぬ遠いサービサーにはお金が無いよと断ることが出来ても、
同じなまりの地元の保証協会の人には嘘が言えず、つい家賃を
貯めたお金があると言ってしまったらしいです。そうしたら
何時からとか月額幾らとか聞かれて結局全部取られたと言う
子供みたいな話です。
「本当にもう全然ないんです。だから何を言われても平気です。」
「一寸待てよ。自宅はどうなって居るの。相手は手強い
Nサービサーだよ。まごまごすると自宅のケチを付けられて
取られる恐れもあるよ。」
「まさか。自宅は銀行と保証協会がともに納得した処理ですよ。」
「それでも危ない。」
Gは、Mサービサーのあくどさは身に浸みて知って居ます。
税務署も銀行も認めた診療報酬の譲渡にケチをつけ、譲渡された
老人に返還請求を起し、老人から550万取った例を知って居ます。
不動産の買戻し契約は差押が出来ますと云って、値上がり分を請求し、
結局事業年金を解約させて相当額回収した例も知っています。
他のサービサーではやらないような差押をして居ることは、
数多く其の例を知っています。何れも裁判所と聞けば震え上がる
婦女子や老人の時に効果を挙げています。
今の家、確かに息子の名義になって居ます。
しかし実体はKが裏から出したものであり、誰もが認める
エビデンスはありません。勿論毎月家賃も払ったことはありません。
手馴れたNサービサーがみれば、直ちに訴訟のネタを探し出すでしょう。
幾ら言ってもKは平気です。
銀行や保証協会が認めた売買をNサービサーがけちを
付けるはずが無い信じています。若し有ったとしても、
元々は借りたお金だ。相手に支払うべき家賃だった筈だ。
取られても仕方無いと思う。と云う訳です。
話は違いますが、最近保証協会からも、又請求を受けているらしいです。
あれだけ払えた人が其れ以上払えないなんて筈が無い。
返済方法は相談に載るから払ってもらえないか。と云うことだそうです。
Kはこれも若干でも応じないとまずいと思って居ます。
この分ならば本当にKは自宅を失うかも知れません。
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FAXとともにのんびりしたKの声です。
サービサーから今後の返済について相談したい。
と至急に連絡を求めた書類です。
10年ほど前に発生した貸し渋り、多くの企業が倒産しましたが、
Kも其の一人です。
「基本的にはそれでよいですが、あの金は大丈夫?」
「あの金って、例のお金ならば、もう全然残っていませんよ。
文字とおりの一文無しです。」
Kの会社は毎月の家賃が350万あがるマンションを
持って居たのです。会社が家賃の上がり以外は返済が
出来なくなると解かった時、Gは会社の整理を薦めました。
その時に、気乗りしないKに発破を掛けて、家賃を返済に
回す事もやめよう。と決めたのです。5ヶ月分くらいは
差押を免れるだろう。2000万あれば今後何をやるのでも役に立つ、
そんな判断でした。ところが銀行は競売にするのでもなく、
サービサーに譲渡するのでもなく、2年間家賃は懐に入りました。
2年後、ある大手のサービサーに担保付で譲渡されるまで
続いたのです。さすが天下のM銀行だ。こんなことでよいのかなと
半ば喜びながら訝ったのを覚えています。7000万は間違いなく
手元に残りました。
その間に、長男が代表者の第2会社は順調にすべり出しています。
自宅も長男名義になって居ます。もう1行の銀行は早くに
サービサーに譲渡、債務名義を取られ、自宅周囲の銀行を
2度にわたって差押されましたが、空振り、結局40万で和解をました。
残は担保付のサービサーと保証協会だけです。其のサービサーも
マンションを売却するとNサービサーに再譲渡したのです。
「7000万からのお金、そんなに簡単に何処かに行く筈が
ありませんよ。一体何に使ったの。」
「一つは自宅の買戻しです。Gさんにも長男が嫁の実家から借りて
買ったと説明しましたが代金の1,500万は裏から私が出しています。」
「解かった。其れはよいが未だ5500万は残っている筈だね。其れは?」
「保証協会に全部払ったのです。」
確かに見せてくれた保証協会の請求明細は其の頃7000万近くも
残が減っています。
「何でこんなに払ったの。和解したサービサーの時にも
言ったでしょう。自分の老後を大切にしなさいと。もうKさんには
何処からもお金は入らないですよ。こんなことになるならば、
あの時も無償でなく、私も若干相談料を頂ければよかった。」
「でもね。借金を抱えているより、払えるお金があれば払った方が
気も休まるでしょうと保証協会からも何回も言われました。」
馬鹿野郎と怒鳴りたくなります。
元々、Kは人を疑うことを知らず、其の言葉を信じる方です。
見知らぬ遠いサービサーにはお金が無いよと断ることが出来ても、
同じなまりの地元の保証協会の人には嘘が言えず、つい家賃を
貯めたお金があると言ってしまったらしいです。そうしたら
何時からとか月額幾らとか聞かれて結局全部取られたと言う
子供みたいな話です。
「本当にもう全然ないんです。だから何を言われても平気です。」
「一寸待てよ。自宅はどうなって居るの。相手は手強い
Nサービサーだよ。まごまごすると自宅のケチを付けられて
取られる恐れもあるよ。」
「まさか。自宅は銀行と保証協会がともに納得した処理ですよ。」
「それでも危ない。」
Gは、Mサービサーのあくどさは身に浸みて知って居ます。
税務署も銀行も認めた診療報酬の譲渡にケチをつけ、譲渡された
老人に返還請求を起し、老人から550万取った例を知って居ます。
不動産の買戻し契約は差押が出来ますと云って、値上がり分を請求し、
結局事業年金を解約させて相当額回収した例も知っています。
他のサービサーではやらないような差押をして居ることは、
数多く其の例を知っています。何れも裁判所と聞けば震え上がる
婦女子や老人の時に効果を挙げています。
今の家、確かに息子の名義になって居ます。
しかし実体はKが裏から出したものであり、誰もが認める
エビデンスはありません。勿論毎月家賃も払ったことはありません。
手馴れたNサービサーがみれば、直ちに訴訟のネタを探し出すでしょう。
幾ら言ってもKは平気です。
銀行や保証協会が認めた売買をNサービサーがけちを
付けるはずが無い信じています。若し有ったとしても、
元々は借りたお金だ。相手に支払うべき家賃だった筈だ。
取られても仕方無いと思う。と云う訳です。
話は違いますが、最近保証協会からも、又請求を受けているらしいです。
あれだけ払えた人が其れ以上払えないなんて筈が無い。
返済方法は相談に載るから払ってもらえないか。と云うことだそうです。
Kはこれも若干でも応じないとまずいと思って居ます。
この分ならば本当にKは自宅を失うかも知れません。
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