かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

ケチ

2008-01-05 | 事例
Nはたった2万円の約束の料金を払うのが勿体無いです。

事の始まりは保証人です。Nは以前倒産した会社の同僚の
保証をしました。借りるお金は1000万です。友達は自分の
事業のつなぎ資金で直ぐ返す予定。少ないがMが保証人の間は
謝礼として月に2万円差し上げますと云う事です。
それに引かれて保証人に為ったのです。

友達はきちんと振り込んでくれます。5ヶ月ほどで保証人は
終わりました。しかし2万の味が忘れられず、Nは同じ条件ならば
何時でも保証人になるよと約束し、事実以後ずうと保証人を
続けておりました。

Nは良い儲け事を見つけたと内心大喜びです。
しかしある月から振込みはぴたりと止っ他の他のです。
訪ねると会社はありません。手抜かりは多いものです。
Nは友達の現住所も良く聞いてありませんでした。
携帯電話も繋がりません。イラついて居るNのところに
見えたのが信金でした。

信金は、金利は免除するから10年以内で返済を求めてきました。
Nは気絶しそうです。しかし信金は追及してきます。
Nが自宅なのも、職業が禰宜のことも知っています。
差押を示唆する信金に、Nは月8万の支払いを約束したのです。

しかし此れを3ヶ月も続けると嫌になりました。
馬鹿馬鹿しいし、勿体無いのです。特にNが心配したのは
自宅のことです。実はNの家は道路整理の為に、市から移転を
求められていました。大掛かりの工事でなく、Nの家の他3軒が
異常に道路にはみ出していたのです。そんな市の計画は誰も知りません。
其の件が正式に決まりそうです。今時、破格の条件でした。代わりの
自宅は買えて、尚手元に相当額残りそうです。其れを信金が知ると、
必ず、差押をやってくるのではないかと心配です。

NはコンサルタントのGに電話をしたのです。Gは言いました。
「あの信金の回収は過酷のことで有名だよ。8万円の振込みを
止めたり、自宅の売却を内緒にすることは出来ても、売却した事は
直ぐに解かりますよ。其れと給料の差押は防ぎようがありませんよ。」
「実はこの件は宮司にも話してあります。この神社とこの信金は
取引があり、万一給料の差押が有っても、銀行を説得してくれる。
出来ない場合でも守ってくれると何時も言って下さいます。
其処まで考えなくても大丈夫です。」

電話相談だけでは全て分かることは難しいから一度会いましょう。
それに手数も掛かるから、手数料5万円をいただけないか。
とGは切り出したのです。
「今家計が本当に苦しくて5万なんて払えません。2万円でお願いします。
其の支払いは引越しが完了した時にしてください。」
Gは苦笑しながら承諾したのです。

先ずリスケ交渉ですが思ったより簡単でした。
元々Nの収入で8万円は無理です。Nが債務者になり母親の保証で、
当面は月に4万円と云う事で決まりました。

続いて自宅のことです。
買うべき家は見つかりました。Gは奥さんが実家からお金を
借りて買ったという案を薦めました。Nの名義は入れるなと。
しかしNは聞きません。其れならば、GはNだけが何処かに
住民票を移して、新居には2年くらい移さないことにしよう。
と言っても此れも同意しません。仕方無いから共有です、
共有にするならばNと母親の持分比は合わせて50%以下に
して下さいと強く薦めたのですが、結果はNが70%で
母親と妻は15%づつでした。

この家はNのものだ。家族の名義も嫌だ、此れがNの気持ちです。

とにかくいろいろありましたが無事引っ越しました。
此処でGに2万円を払うのですが、Nは此れが惜しくて仕方ありません。

NはGに地元の漬物を送りました。
「此れでもう後は全て一人でやります。今までお世話になりました。
此れは私の気持ちです。お受取下さい。」
暗に払えないと言う意味があったのでしょうか。

Gは直ぐにFAXを入れました。電話ならばNが出ないと思ったからです。
「この件は今から信金の回収が始まります。それに対してNさんは
全くの無防備です。大変なことになると予測します。その時に
問題となるのが自宅と給料です。Nさんでは対応が難しいのでは
ないのでしょうか。用事がある時は、遠慮なく連絡下さい。それから
2万円は若し振り込めたら振り込んでください。」
しかしもうGからは何も返答はありませんでした。

半年くらいたった時、Nから恨みっぽい手紙がありました。
「急に信金が自宅を仮差しをしてきた。続いて訪問が有りました。
残債を払ってくれ出ないと競売します。と云う事です。Gさんは
守ってくれると言いましたが、結局守れなかったのではないですか。」

付き合う人ではないと思いつつ、Gは今まで大切なことを、
警告を無視して独断でやった事を柔らかく指摘しました。
「今からの対応でもやり方によって相当違います。アドバイスが
必要でしたら有料でしましょう。前金で2万円、前回と合わせて
2万円振り込んでください。」
手紙の住所に返答しました。

どうなって居るか気になります。暮れに年賀状を出しました。
「あて所に尋ね当たりません。」暮れのうちに賀状が戻ってきました。





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