5回目のリハビリに向かう道すがら、国道112号沿いにある本道寺を初めて訪れた。
月山を越えて走る国道112号は、ボクの住む庄内地域と県都山形市を繋ぐ幹線道路。
前職時代、仕事で何度もここを通るたび、気にはなりつつ果たせないでいました。
「旧本道寺代参塔群」は、国道に面した砂利敷き駐車場の傍らにあります。
ボクが初めて知る「代参」は、文字通り「代わりにお参りをする」の意でした。
住職に代参を依頼した湯殿山信者が寄進する多額の金銭の一部を塔の建立に充てたとあります。
塔には「享保」「天明」「文政」や「下野国」等の文字が刻まれています。
普段、出羽三山を見ながら赤川土手を走るボクは、出羽三山信仰については全くの不勉強。
こういった史跡や遺構を目にするたび、ボクの想像を超えた三山信仰の広がりを知るのです。
急な石段の登った先に寺の本堂と思しき建物が見えます。
腑に落ちないのは、麓の集落からは見上げるほどの高い場所に寺を建立した訳だよね。
本道寺集落は国道からでもかなり下った寒河江川沿いの深い谷底にあるのにね・・・
思いの外、大きい本殿には往時の繁栄を忍ばせるのに十分な威厳を感じます。
後で調べると、ここも戊辰戦争の際、官軍の手で伽藍すべてが焼き払われたんだと。
再建された社殿は、往時の大伽藍からは相当に縮小された規模になってしまったんだとさ。
本道寺という名の所以は、ここが出羽三山参詣の本道とされていたからだとか。
多くの信者が行き交う往時の繁栄の姿は、この静かなる池のみぞ知る・・・ってか。
明治時代初期に起こった廃仏毀釈や戊辰戦争の結果、多くの文化財が焼失したといいます。
東北の雄藩の多くは佐幕派で朝敵となってしまったので、特にその数が多い? 知らんけど。
今回も衝撃波治療機の施術はお預けかあ・・・そうだと思って来てるけどね。
療法士さんに、従来通りの回数をこなした前日のリハビリ走のことを話すと、渋い顔を見せた。
「多少なりとも翌日に違和感が残るような走り方は、今はしないで下さい」
ごもっともです、それでボクは何回も痛い目にあっていますからね。
「衝撃波治療機が戻るまで時間がかかりそうですが、予約を続けていいですか?」
そうなんだよね・・・でも、ボクはそう決めていたから11月早々までの予約を入れた。
でもね、11月に入ってからの週一の月山越えは、何が起こるか分かんねえ・・・恐怖だぜ。
今の予約分を終えたら、衝撃波治療機が戻るまで休止しようかな。
今の理学療法士さんとの出会いで、新たな筋トレやストレッチ方法を知ることも出来たしね。