角館に行くつもりが、日本海東北道から341号に下りる亀田ICを乗越してしまった。
高~い建物は、秋田港の「ポートタワー セリオン」。
秋晴れの下、釣り人が、のんびり、糸を垂れてます。遠くには、男鹿半島。
さて、これから、どうしましょう。男鹿半島に行きますか? それとも・・・
男鹿の自然も満喫するのもいいが、近くに、入ったことがない、気になる温泉がある。
この辺は、ヤスの生息地、挨拶なしで通らせてもらうよ。堅気の人は、仕事だろうし。
秋田県五城目町「湯の越温泉」。
十年以上も前、ここまで来たことがありますが、ジモセン感に物おじして、素通り。
その変貌に、ビックリ!!高級旅館と見まごうほど。名前からして「湯の越の宿」。
記憶では、古い木造校舎のような(実際、小学校だった)、質素で、閉鎖的な印象。
「すっかり建て直して、立派になった。」と、ヤスが話していたのを思い出した。
木材をふんだんに利用した、ピッカピカの館内。
再会を楽しみにしていたかつての印象は、どこにも見当たらない。
最大の特徴は、日本海側には数少ない「白い硫黄泉」。
期待どおりの心地よさ。
でも、浴室・湯船にこそ、木の風情を残してほしかったなあ・・。
そんな感傷に耽りつつ外に出てみたら、シートにポツポツと雨粒の落ちた跡。
予報では、雨の心配はなかったはず。あれはいつの予報だったんだろう。
今思えば、一度はリュックから取り出した雨具を、また戻したのがせめてもの救い。
対向車がヘッドライトを点灯するほどの土砂降りに、這う這うの体で家路に着いた。
ヤスはともかく、「なまはげ」様へ挨拶を怠ったのが、神の使いの逆鱗に触れてしまった。