ボクの学生時代にも、「国鉄」さんが販売してくれていたらなあ・・。
平成14年から15年、ボクが利用した時のA4判のポスターです。
その絵柄とキャッチコピーが、グッとくるので、紹介します。
山陰本線 折居~三保三隅(平成14年7月20日~9月10日)
「自分の部屋で、人生なんて考えられるか?」
ボクだったら最後のマークは「?」じゃなくて、絶対「!」ですね。
大湊線 有戸~吹越(平成14年12月10日~平成15年1月20日)
「冒険が足りないと、いい大人になれないよ。」
このポスターを目にした時、瞬間的に、どこか分かった。
尻屋崎を目指す、悩める劣等生の目に映っていた、「何んにもない風景」
青森駅「青函」の待合室で夜を明かし、電車とバスを乗り継ぎ、尻屋崎まで行き着いた。
そん時に乗った大湊線の車窓から見えた風景が、ズバリこれです(有戸~吹越)。
この寂寥感に、今でも、ウルウルする。
高山本線 焼石~飛騨高山(平成15年3月1日~4月10日)
「この旅が、いまの僕である。」
いつの時代も、若者の一人旅って、自分と向き合う旅なんですね。
北上線 ゆだ錦秋湖~ほっとゆだ(平成15年7月20日~9月10日)
「旅の楽しさ(Enjoy)は、距離(km)の2乗に比例する。」
もう、見てすぐです。愛しの「ゆだ錦秋湖~北上線」ですね。
ヨーロッパ・アルプスの湖沼群を走る高山列車のようです。
ただ、コピーの等式に異議あり。旅の楽しさ?アホか!「旅は人生、哲学だ!!」
旅行じゃなくて、旅です。ひとり旅です。鈍行の乗り継ぎと、降りたら、徒歩。
学生の頃は、学割使っても、旅費には苦労した。
今、この切符で動き回るのは、時間たっぷりお金たっぷりのオバタリアンの集団。
同じ車両に乗り合わせた時の破壊力は凄まじい。ケツの青い哲学なんて、瞬時に粉々。
各駅停車の車両に「悩める若者」の姿を見たら、そっと、見守ってやってください。
分かった? そこのオバン達!