単気筒ライダー(だった男)のひとりごと

愛犬チビ と CB400SSライダーだった前期高齢者の日々

巣郷温泉「峠の湯」

2018-06-22 | ちょこっと旅・温泉

 

家を出て 一時間半。秋田県雄勝町、国道13号沿いの「道の駅おがち」です。

視線の先は晴れているのに、ボクの頭上にだけ、ずーと、雲がある・・・。

思いの外、寒い。体の中に、少しずつ、寒さが蓄積してしまった。

 


 

ボクの暑さ・寒さの感覚とこれまでの経験から、気温25度までは、冬用ジャケットの領域。

分かってはいても、朝の日差しの優しさに、時々、欺かれる。

永ちゃんのボス・ジャンは、風はガードしてくれたけど、本日は冬ジャケが正解だった。

 


 

横手に入ってから、13号の混雑を回避するため、時々、逃げ込む広域農道。

これまで時間を稼ぐように走っていたから、全く気づかなかった絶景ポイントがあった。

雲が掛かって、全容は想像するしかないけど、「鳥海山」です。分かりますか?

 


 

途中、これも今回気づいたのですが、大きな土堰堤らしきものを見つけました。

灌漑用ため池かな?と思いつつ走り過ぎましたが、やっぱり・・でしたね。

次回は、立ち寄ってみましょう。

 


 

湯田温泉に入るまではと、冷えた身体をだましだまし、湯田町直前まで来ました。

秋田自動車道とJR北上線。すぐ先に、秋田県最後の駅「黒沢駅」があります。

同じ交通インフラでも、鉄路には、高速道には感じない旅情を感じる。何故でしょう。

 


 

体が冷えて、湯田町中心部まで持ちません。近くの巣郷温泉「憩いの家」にしよう。

ところが、ピリピリの熱さとツーンとくるアブラ臭を期待した「憩いの家」が午前休業。

失意のまま、かなり前に、一度だけ入ったことがある隣の「峠の湯」へ。

 


 

先客のオジサンが、「そこのクアハウスんとこの湯を引いてるんだ。例の一億円のあれだよ。」

源泉は75度と記載されていましたが、湯船の温度計は41度。ぬるい。

熱さも、巣郷の特徴であるアブラ臭も、いまひとつ・・・。

 


 

「峠の湯」の後ろはお花畑。遠くの木々の緑、生命力にみなぎっていますね。

ボクの生命力、弱まったまま回復しません。この辺で、帰りましょう。

台風でも近づいているかのような雲。大きな枝をも揺らす冷い風が吹いています。

 


 

前方の山には、深い緑のモフモフが体内からどんどん噴いているような生命力、感じますねえ。

ここ、秋田県山内村は「山内杜氏」で有名なんだそうです。

地酒を賞味したことはありません。ボクに良し悪しなんてわかりません。何でも好きです。

 


 

道の駅「さんない」。今回のミッションは、山内産無添加「いぶりがっこ」の持ち帰り。

立ち食い蕎麦は、ボクの好物。今回は「そばチケット」を10枚持参。一杯タダです。

 


 

ザ・ワイルドワンズですか。横手のホテルで開催されるみたいです。

三人になってしまったのは残念ですが、「加瀬さんの息子さんがギターで参加」だそうです。

このあと、「思い出の渚」をずーっと口ずさみながら帰りました。いい歌ですよね。

 


 

山間地を抜け、広~い西目町の平野部に出てきました。空もデカいなあ。

いつも見慣れた田園風景。丘陵地のすぐ向こうは日本海。帰ってきたあ・・的気分です。

 


 

風速10m/秒はあるかなあ。相変らず、強い風が吹いています。

鳥海山の頂上には、南側から巻き込むような特徴的な雲が掛かっています。

 


 

浜館公園のある丘陵地を越え、日本海が見えてきました。ただいまあ・・ですね。

国道7号に出てからは、信号で停まるたび横風をまともに受けて、立ちゴケしそう。

風のせいかなあ。気力・体力の減退? 最近、また、サボりだしたしなあ。いけません。

 


 

総走行距離300キロメートル。朝8時半に出て、夕方4時前に帰ってきました。

強風による立ちゴケの危機が、逆に、最後まで緊張感を維持させてくれた。

安全には心がけて走ったつもりだけど、反省点はある。

高齢者ドライバーと呼ばれることには嫌悪感を覚えるけど、運転は、老成しないとね。


潰せえ!

2018-06-17 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

ボクの住むところの水道水は、全部、地下水でまかなっていた。昔の話ですけど。

月山ダムが完成してからここのため水に替わり、味が・・、いや、料金が高くなった!

人口は減るし、負担は重くなるし・・。女神さん、空見上げてる場合じゃねーよ。

 


 

東北地区高校ラグビーを観戦しようと、天童市に向かっています。

昨日の夜、突然、ワクワクしてきた。なくなってはいなかったんですねえ・・、血が。

頂上に雲のかかった月山。これから行く先はお山の反対、90キロほど先です。

 


 

県海岸部の庄内と内陸部を繋ぐ国道112号は県内交通網の大動脈。

山岳部は 「月山道路」と呼ばれ、開通以来、豪雪と地滑りにはずーっと痛めつけられている。

春夏秋冬、この道の美しさと厳しさは走ればわかる。冬はやめた方がいいよ。

 


 

ピークを越え、西川町に入るといつも目を惹くスポット。

寒河江川上流部。下流にある寒河江ダムの背水がここまできている。 

 


 

月山道路は磐梯朝日国立公園内を走る景観美の優れた観光道路でもある。

緩やかなワインディング・ロードは走っていても快適だ。でも、避けています。

昔の話ですけど、仕事で使った出張の道。嫌なんだよね、まだ、何となく。

 


 

会場に着きました。ここは92年の「べにばな国体」のメイン会場として整備された。

何っ! 黒沢尻工業が秋田工業を零封。反対の山も秋田中央が青森北を零封。

こりゃ、楽しみだ。ワクワク。

 


 

二部の決勝戦が始まっていた。

秋田県でも合同チームなんだあ・・。えっ?! 秋田南と秋田だって?!。

ヤスとアネじゃん。ちょっと笑っちゃったよ。三本木農業に圧勝したよ、先輩!

 


 

三位決定戦は秋田工業と青森北。負けた後だからか、どっちも元気ないなあ。

秋田のママさんは超元気。行けえっ! ボール観ろ! 前で潰せえ!(今、潰せはマズい)

気合だけなら、サクラ・フィフティーンを凌ぐ。いや、もっとラグビーを知ってるかも。

 


 

いよいよ、決勝戦が始まった。

開始早々、黒工のFWが圧倒。秋田中央も巧みだ。相手のミスをBKが鋭く突く。 

どちらもタックルがいい。特に、黒工は低く前で止める。どこかの大学にもいいお手本だ。

黒工のスクラムハーフもいいなあ。彼の動きをじっと追っていたら、楽しくなってきた。

 


 

同じ「赤ベコ」つながりで、つい、黒沢尻を応援してしまう。

でも、こんな華奢な身体から、よく、あんなデカい息子が生まれたねえ 。母はもっと強い。

 


 

選手も頑張ったけど、秋田のママさんたちに感激してから、こちらの方が観ていて楽しい。

再三のドライビング・モールでは、「押っせ!押っせ!押っせ!」の大合唱。楽しんでるなあ。

黒工の強かった時、選手だったお父さんたちだろうか。岩手はパパさんが主導権を握る。

 


 

楽しかったなあ。久しぶりにラグビーを堪能した。

帰り道の月山は雲の合間から稜線が見えた。

やっぱり、地元の山は「月山」です。


象潟九十九島

2018-06-15 | ちょこっと旅・温泉

 

さすがに、遊佐町吹浦まで来ると、グーンと存在感を増す鳥海山。

海抜0メートルからせり上がる二千メートル超の独立峰。さすがにデカい!!

この頃、ストーブを引っ張り出すほどの想定外の肌寒さ。そうだ、温泉に入ろう。

 


 

山形県北限?の集落女鹿。海岸間近を旧国道7号が走る。 

同じ風景でも、鉛色の時季になれば、そこは 、♪♪ みちのく 一人旅 ~~、暗~い世界。

 


 

秋田県にかほ市象潟町。国道から離れ、田んぼ沿いの小路に入ってきた。

後方のお山は・・「象潟や 雨に西施が ねぶの花」 ですよ。

 


 

先日の所ジョージさんのTV番組「ダーツの旅」、ご覧になりましたか。

水を張った田んぼに浮かぶ象潟九十九島。往時を偲ばせる上空映像に感動した。

惜しいねえ。何もここまで地盤を盛り上げなくったって・・、加減せいよ!

 


 

情緒だ・風情だといって温泉を選ぶほど、こだわりはなくなった。ゆっくりできればいい。

金浦町の「はまなす」は、センター系。情緒はなくても、何故か、気持ちがほぐれる。

 


 

おや? 以前は、男の更衣室や浴室でも、若いオバサンが入ってきて仕事してたのに。

久しぶりに来てみれば、若いおにいちゃんが掃除したり湯温を計ったりしている。

アベちゃんの「働き方改革」かあ? いや、アソウさんが言う「セクハラ防止」かもね。

 


 

入浴後の地元紙「秋田魁新報」も、ここでの小さな楽しみ。さて、何々・・・。

フィギアスケートには興味ないけど、ザギトワ選手に送られた秋田犬が不憫でねえ。

今のブームを一過性にしないように・・だって。ワンちゃんは一過性でいいって言ってるよ。

 


 

温泉入って新聞読んで、二時間ほど、ゆっくりしていました。

誰でもそうでしょうけど、ボクは、入浴後、中々、汗が引かないんです。

周りを見てると、みんな、すぐ着れるんですよね。

 


 

象潟「ねぶの丘」は、東北の道の駅の中では、一番の集客力じゃないですかねえ。

天然温泉も併設してるし、地元の海産物も人気があるらしい。ボクは買わないけど。

 


 

家から金浦までは65キロ。9時に家を出て、ひとっ風呂浴びて、今、午後一時。

ツーリングとは言えたもんじゃないけど、ちょっとした気晴らしにはいい。

今、150キロ・三時間の壁を超えるには、相当のエネルギーと何かミッションが必要。

 


 

象潟の昇月か、遊佐のちどりか。思案しながら走っていたら、昇月を通り過ぎてしまった。

先月に継いで、今年に入って二度目のちどりの中華そば。

両手で持ち上げた丼ぶりに口を持っていく。スープをすする・・・、うっ、うめえー!

箸でつまんだ細麺の縮れ麺を口の中に運ぶ・・・、おお!このコシ、弾力。たまらん!

 


 

最近、ディスプレイ上の画像をデータに取り込む方法を覚え、結構、ハマっています。


猫と犬と四葉のクローバー

2018-06-11 | 暮らし・ジョギング

 

青空が見えているものの、穏やかならざる雲の様子。

今、太平洋側を北上中の台風の影響でしょう。 

 


 

強くはないけど、この時季にしては肌寒い南東の風が吹いている。

雨が近いのか、金峰・母狩の山がいつもより濃く近く見える。

 


 

朝の散歩は無事に済みそうだけど、夕方はちょっと心配だね。どうする・・?

雨もそうだけど、雷でも鳴った日には最悪だね、チビにとって。

 


 

大学四年生の時から「積ん読」になっていた「吾輩は猫である」を今朝読み終えた。

当時、読みかけて投げ出してしまった理由が、巻末の伊藤整氏の解説で何となくわかった。

意外な結末にショックを受けたけど、そこじゃないんだろうね。言わんとするところは。

 


 

当時、「猫」を買ったのは、この「犬」の本を読む前に読んでおくべきと考えたんだよね。 

だから、事の順序として、「犬」もまだ読んでいないけど、これでやっと読むことができる。

笑っちゃうけど、「犬」を読むまでに、四十三年かかった。

 


 

一瞬、息が止まった。時間も止まった・・、いや、時間が逆戻りした。

「ドン松五郎の生活 上巻」をペラペラめくっていたら、四葉のクローバーが出現した。

当時、配属された研究室の前庭に植えられていたクローバーだ・・、たぶん。

ボクが挟んだんだろうか。それとも・・。

 


 

とてつもなく懐かしくて甘酸っぱい感情が押し寄せてきた。

当時の日記に手がかりを探していたら、更に、ドツボにハマってしまった。

「犬と四葉のクローバー」の頃は、一番落ち込んでいた頃。後悔・懺悔の真っ最中。

金野さん、小畑さん、橋詰、高橋への不義理や思いも書かれていた。ちょっとヤバい。

 


 

すっかり紫外線に焼け焦げてしまった文庫本と、突然現れた四十三年前の四葉のクローバー。

甘美な思いよりも、どうしようもないやるせなさで、少々、参ってしまっている。

今、思いもしなかった小説の終わり方に、動揺しているせいだけじゃない。

過去に向かって何を言っても・・。分かっちゃいるけど、高齢者の初心者だもの。悲しいよ。


BiG

2018-06-04 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

今日からボクも衣替え。長いものから短パンTシャツに替えた。

で、先輩から譲り受けたBiGのラグビーパンツ。

ずーっとしまっておくよりは・・・、今日から一緒に走りましょうよ。

 


 

強い日差し、汗・・。

心のひだに擦り込まれたカッチカチの夏のグランドの記憶が蘇る。

 


 

思い出に耽るボクを、チリンチリンとベルを鳴らし自転車のお爺さんが追い越した。

追い越し際、お爺さんがボクに声をかけた。「いいねえ・・、歩けて。」 

おいおい。走ってますけど、これでも。 見ればわかるでしょう。歩いてませんから。

 


 

土手のそばを走る国道からは、ツーリング中のバイクの音が間断なく聞こえてきた。

ボクだって・・と思いつつ、お天道様はボクを土手の方に引っ張り出す。

暑さに滅法弱いチビ。でも、日向ぼっこは好きなんだよね。