単気筒ライダー(だった男)のひとりごと

愛犬チビ と CB400SSライダーだった前期高齢者の日々

ルーツ

2017-09-30 | 暮らし・ジョギング

 

雨上がりの早朝、「薬湯小路」から「おさんのはん」に出る。

最近、朝の散歩は、こっち方面が多くなった。

 


 

さすがに、チビを連れて、鳥居をくぐるわけにはいかない。

裏にまわって、境内の隅を、そっと抜けることにしよう。

 


 

境内には、樹齢数百年単位の巨木が、圧倒的な存在感を持って、息づいている。

 


 

ものの気を感じるのか、固まってしまうチビ。

ボク等の存在なんて、毎年、散り積もる、落ち葉程度のもんよ。なっ、チビ。

 


 

もう一か月も経てば、色づいた葉っぱが、ハラハラと舞うようになるんだな・・。

 


 

ボク等の町で、一番古いアーケードじゃないかなあ。小学生の頃、すでにあった。

その後、商店会によって更新されたけど、この一角だけは、当時のままの姿を残す。

 


 

味のある看板。シャッター商店街じゃないよ!!

時間が来れば、ちゃんとシャッターが開いて、お店が始まる。

 


 

この地に、ひとり流れ着いたボクの祖父が、「六軒小路」で、ラジオを商っていたという。

最近、ルーツが気になりだし、この歳になって、初めて、親父に訊いて、知った。

祖父が生まれた村の名を、杉本苑子の「穢土荘厳」に、偶然、見つけたこともあったっけ。

 


 

小学生の頃、この一画に、「メーテンガイ」と呼ばれた、二階建ての建物があった。

「メ―テンガイで、何々、買ってきて。」と、よく、お使いを頼まれた。

メーテンガイ・・・「名店街」のことだと、ずいぶん、あとになって、気づいた。

朝っぱらから、自分のルーツだの、子供の頃の思い出だの・・・。 困ったもんだ。


視線の先

2017-09-28 | 暮らし・ジョギング

 

雨の朝。これから風が強まり、寒気が下りてくるらしい。

憂鬱が始まる。短い秋が、はや、冬に向かって、動き出した感じ。

 


 

駅前呑み屋の軒先で、朝帰りのネコが雨宿り・・・、的な。

 


 

ここまで寄っても、微動だにしない。

これぞ、ネコの風格。

 


 

どうやら、視線の先は、ボクじゃない。

キミだよ。


旅人

2017-09-22 | ちょこっと旅・温泉

 

R7を北上して60キロ。秋田県にかほ市「はまなす」は、ほぼ、一年半ぶり。

最初からここを目指していた訳じゃない。とりあえず、大内町とか、田沢湖とか・・・。

 


 

 

センター系で、転地効果は期待できませんが、お湯は新鮮で、間違いない。

少しのアブラ臭が混じる、塩分の強い温泉独特の好きな香りがします。

  


 

帰り道、前方の大型トラックが、何かを避けるように、センターラインを越えた。

往き過ぎるトラックの横から、原チャリ・カブが現れる。プレートには「札幌市」。

 


 

ボクも追いつき、横をチラ見した。真面目で、謙虚そうな・・・、学生さんかな。

追い抜き際に、親指を立てて、「頑張れよ!!」って、合図を送った。

バックミラーに、小さく左手をあげて、ボクを見送る彼の姿が映って・・、消えた。

 


 

一瞬の出会い。そのあと、ずーっと、何かに救われたような、いい気持がした。

彼の姿には、うさん臭さい、あのライダー特有のいやらしさが、微塵もない。

彼は、旅人。 ボクも、そうなりたい。

 


 

この人も、ボクの理想のバイク乗り。


アラ還OB組 in 潟上(3/3)一筆啓上

2017-09-12 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

昨夜の宴は、ヤスご夫妻のおもてなしに感謝しながら、楽しく時間が過ぎていった。

男衆は、酔いより先に眠気が迎えに来る。そういう歳だとは言いたくないが。

翌朝、ヤスの奥サンが近くにある「ブルーメッセあきた」に案内してくれた。

園芸好きのキクちゃんには最高の場所。ババヘラの「薔薇」にも感動していた。

 


 

前日、最高の展望に感動した「寒風山」が見下ろす男鹿市のグランド。

ボク等のもう一つの目的が、「ねんりんピック」に参加する仲間との再会。

 


 

仙台の鎌さんは鎖骨骨折で、急遽、不参加。岩手のN里さんは明日からの参加。

ちょっと寂しくなったけど、大柄・・、いや、大物の後輩と再会を果たした。

レジェンドO森の「ウォーター・ボーイ」には笑ろた。今んとこはペーペーだもんな。

 


 

O森がSOを務める岩手が長崎と対戦。秋田のアネもボク等と一緒に観戦した。

O森のヒザを心配するボクに、「それでもゲームを作れるからじゃない。」と、コン先輩。

その言葉通り、彼のひとつひとつのプレーに思わずうなった。「上手い!!」

刺激を受けた。ホントは口惜しいから来たくなかったけど、グランドに立ちたい。

 


 

「来年の五月は、みんなで赤パン履いて、やりましょうよ!!」って言うと・・。

「でも、あのグランドじゃなあ・・」と、アネが苦笑い。ボクもそう思う。

で、家に帰って、いろいろ考えて、「一筆啓上」したためた。さて、投函してくるか。


アラ還OB組 in 潟上(2/3)真山神社

2017-09-11 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

確か、この辺り・・。記憶を呼び起こし、ヤスん家に着いたのは、午後一時半過ぎ。

ヤスん家を見つける前に、「平泉」のナンバープレートが、目に飛び込んできた。

 


 

ヤスん家での再会は、あの震災の年以来のこと。

夜の宴までの時間つぶしじゃないけど、ヤスが「なまはげ館」に案内してくれた。

 


 

一度来たことのあるボクが、中の様子を伝えると、一同、何となく、パス。

「それじゃあ、真山神社にお参りしましょう。」と、みんなを誘った。

ボクも、神社は行ったことがない。神社まで五分という、杉木立の参道を上る。

 


 

境内には、慈覚大師が手植えしたという、樹齢千年を超えるという「榧」の木。

読めない・・。立札の説明書きに振り仮名がふってあるのに、「榧」にだけ、ない。

ヒツ・・ギ、まさか。キクちゃんが思い出した。「カヤだよ!カヤノキ。」

 


 

 

本殿を見つけた。お賽銭を・・と思ったら、賽銭箱がない。

絵馬やお札の無人販売所の様相に、首をかしげながらお参りをしたけど、腑に落ちない。

 


 

コン先輩、キクちゃん、ヤスは、「なまはげ体験の時間だ。」と言って、下りて行った。

今頃は、神のお使いに説教されているころ。拾った蓑の藁に、閉口してるだろうな。

 


 

三人と離れたボクは、「どこかに、神社本殿があるはず・・」と、先に歩を進めた。

本殿と思しき社殿を見つけた。賽銭箱があるし、参拝の作法も書いてある。

 


 

本殿から更に石段を登ったところにも社殿が建つ。

せっかく来たんだから、何でも見てやろう・・。なにやら、仏像が鎮座している。

 


 

社務所の宮司さんに「神社に、なぜ、仏像が・・」と訊いたら、その訳を教えてくれた。

神仏習合・・って、いうらしい。からきし、教養不足、勉強不足なもんで。

 


 

念願の参拝を終え、スッキリした気分で、山門前の案内板に目をやると、「えっ!!」

本殿は、標高571mの真山頂上にあり、お参りした社殿は、文字通り、拝殿・・。

本殿への登山口の標識もあった。「いつか、きっと・・」の思いが湧いた。

でも、ここでも、クマ対策の課題が残った。


アラ還OB組 in 潟上(1/3)寒風山

2017-09-09 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

秋田港の一画に建つ、「ポートタワー・セリオン」。

道の駅「あきた港」のシンボル は、強化ガラスで被われた高さ143mの塔。

 


 

もう、ブームは去った・・と思いつつ立ち寄ってみた。なかなか、しぶとい人気。

NHKドキュメント72時間 「 真冬の自販機」の映像は、とても強烈でとても温かかった。

 


 

放送後、商店は店じまい。自販機だけがここに引き取られ、営業を続けている。

初めて食べた。取り出した時、「味、薄そう・・・」と思ったけど、旨い!!

優しい味だ。品の良い甘さ。価値ある250円。「さんない」を越えた一番のそば。

 


 

ヤスに伝えた午後二時までには、まだ二時間ほどある。

せっかくの機会、どうしても行ってみたい念願の場所がある。

 


 

男鹿半島本山の東側に、緩やかな稜線を引く「寒風山」。

学生時代に読んだ「八郎潟干拓」には、男鹿半島の厳しい自然の象徴のように書かれていた。

 


 

標高355mの頂上まで、緩やかなワインディング・ロードが続く。

頂上に着くまでもなく、そこから望む360度の絶景は想像に難くない。

 


 

山頂手前に駐車場があり、頂上へは更に徒歩五分の階段が続く。

ここからでも十分景観は楽しめるけど、眺望「世界三景」に魅かれ階段を登る。

 


 

眼下に、可愛いお山・・と思ったら、滑落したかのような窪みは、なんと火口。

寒風山は火山だった。標高400mに満たない穏やかな山容からは想像できなかった。

 


 

ススキの穂に飛び交うトンボの群れ。山頂に吹く風はすっかり秋風。

南東の方向、円弧状に続く海岸線の先は、さっき蕎麦を食った秋田港。

 


 

南西の方向、海沿いの街並みは男鹿市。

更に、海沿いをぐるっと進めば、くさびのように突き出た「入道崎」に至る。

 


 

入道崎から続く北東の海岸線は北浦。

 


 

出た! 入道・・、いや、なまはげ・・、「このハゲー!! 違うだろー!!」

 


 

「昔、スキー場があった。」って、ヤスが言っていたけど、ここの斜面かな?

 


 

期待を裏切らない、それ以上の「絶景」に大満足。

真冬でも来れるのかどうか分からないけど、四季折々、楽しめそうなところだ。

そろそろ、時間だ。下りよう。コン先輩とキクちゃんは、どの辺まで来てるんだろ。


二ヶ月ぶり

2017-09-01 | ちょこっと旅・温泉

 

暑い夏が急に影を潜めて、いきなり、秋が来た・・って、感じ。

とても、涼やかで、クリアな海風。

 


 

タイヤ交換を終えたバイクを、昨日引き取りに行って、早速、本日、試運転。

二ヶ月ぶりに風を感じて、「やっぱり、夏は乗るもんじゃない。」と、確信した。

 


 

行き先は決めていないけど、せいぜい、二時間圏内かな。R7を北上。

家を出て一時間。秋田との県境、当時、有耶無耶の関があったという「三崎峠」。

酒田を出た芭蕉は、象潟への期待を膨らませ、悪天候の中、難所を越えた・・と記してある。

 


 

本荘からR107で雄物川を越え、横手の市街が目前、広大な平鹿平野。

最高のコンディションに気持ちが高揚し、いつもの道だけど、ついつい、ここまで来た。

 


 

もう、この先は、自分でも呆れてしまうけど、「湯田」しかない。

サイモン&ガーファンクル ♪♪ Homeward Bound が、聴こえてくる。

 


 

沿道に広がるソバ畑の中に、うごめく人影。三脚を構える撮影班?

様子からして、プロだね。町から観光パンフでも依頼された業者かな。

 


 

秋田との県境、巣郷温泉の日帰り施設「福寿草」の駐車場に立つ、「秀衡街道」の案内看板。

湯田ダム右岸の山中の古道。当地の金山で採掘された金を「平泉」へ運んだ道・・とある。 

 


 

平和街道・・本来は、「ひらわ」と読むらしい。

秋田県鹿と岩手県賀を結ぶ街道。古の秀衡街道であり、現国道107号と重なるんだとか。

当地に縁もゆかりもないボクだけど、一度は歩いてみたい「秀衡街道」。でも、クマが出そう。

 


 

一年振りの「ほっと・ゆだ」でしたが・・、「おやっ??」

楽しみにしていた香りが・・しない、もっと熱かったはず・・、湯が赤く濁ってる。

受付のおばさんに訊いたら、「大雨のせいかな・・。天然の湯だから、毎日、変わるのよ。 

 


 

道の駅「さんない」の立ち食いソバが、二度ほど、「アレ?!」が続いてるし・・。

今日は奮発して、ゆだ駅前の夢プラザで、西和賀名産の十割そば。大盛りです。

店内には、仕事で訪れた都会風の男性達、ハイソな家族連れ・・。ふーん、なかなかじゃん。

 


 

錦秋湖畔に建つ「銀河ホール」。旗には、「演劇のまち」。

今、騒動になっている、どっかの町の新文化会館を思わせる、銀色の外壁だ。

 


 

ここに来て、素通りはできない。義理にでも、挨拶しておかないと。

満水時には水没していた湖畔の小さな広場が、顔を出していた。

 


 

出掛けは、ゆっくりと落ち着いて走っていたのに、後半、お行儀の悪さが出た。

大事に至ったら、元も子も失う。もう、いい年なんだから・・。

と、反省しつつ、あっという間に過ぎ去る秋の風を、どんどん、楽しむぞー。