猛暑の峠は越えたらしいけど、真夏日は、まだ、続きそう。
無神経に照りつける、強烈な陽射しの下で、♪♪ Summertime and the living is easy ~ ♪♪
ザ・ウォーカー・ブラザーズ(The Walker Brothers)は、洋楽人生で一番ハマったグループ。
この二枚組のアルバムは、高校の合格祝いに、親父から代金せしめて、購入したもの。
69年3月のことですが、この時、すでにグループは解散、それぞれ新たな道を歩んでいた。
詩的な雰囲気を醸し出す美声のスコット、ハスキーな歌声が渋い、大人の雰囲気を持つジョン。
個性的な二人のボーカリストによる彼らの音楽は、ボーカル・グループの王道を行く正統派。
このLPで、初めて、「サマータイム(Summertime)」という楽曲を知りました。
言わずと知れた、ジョージ・ガーシュウィンのオペラ「ボギーとべス」の中の一曲。
スタンダード・ナンバーも数多くレパートリーとする 彼らでも、この曲は、異色だと思う。
元々は、彼らのセカンド・アルバム「ポートレート(Portrait)」に収められていたもの。
スコットとジョンが交互にソロを取り、二人の個性が存分に活きて、なお、抜群のハーモニー。
言葉では伝わらない。聴いてください。⇒ Summertime by The Walker Brothers
「サマータイム(Summertime)」をウォーカーズで知ったというのは、ボクぐらいなもん。
バンド全盛のあの頃、この曲は、もう、ジャニスでしょう、ジャニス・ジョプリン。
女性ボーカリストとして、ジェファーソン・エアプレーンのグレース・スリックと人気を二分。
絞り出すような激しい彼女の声・魂は、そん所そこらの「衝撃的」とは、訳が違う。
ビリー・ホリデーに強く影響受けたという生きざまも、また、波乱万丈。
ビッグ・ブラザーとホールディングカンパニーとの共演のアルバム。
ソウルフルな感情が、シンプルに、ストレートに響く。⇒ Summertime by Janis
最後は、ジャズ界の大御所、帝王「マイルス・デイヴィス 」。
ミュートを使った演奏は、驚くほど、淡々と、抑揚を押さえ、無情に・・・、もう、終わった。
ジャズというと、一家言を持つ評論家ばかりで、ボクなんかは、滅多な事が言えません。
雰囲気だけで聴き流すボクが言うのもなんですが、クールなんじゃないですか、彼って。
⇒ Summertime by Miles Davis
リビングから洩れてくる「マイルス」をじーっと聴いている、チビ。
少しは、クール になったかい?