車検を終えても、一週間くすぶっていた。
片道一時間ほどの、最近ご無沙汰の温泉は・・、思い当たって、肘折へ。
大蔵村肘折は、全国でも有数の豪雪地帯。
月山をはじめ周囲の山々はもちろん、農地にも、まだ雪が残る。
温泉は、肘折カルデラの底。去年完成したループ橋で降りていく。
四年前の春、温泉入口の斜面が大規模崩壊し、メインルートが寸断された。
鋼製のループ桟橋。延長240mは、桟橋として全国一の長さと記されてある。
こじんまりとして落ち着いた温泉街のメインストリート。
この狭さでもバスが通る。バイクとはいえ、駐車出来る雰囲気じゃない。
新幹線が新庄まで延伸したとは言え、交通アクセスがいいわけじゃない。
あの欽ちゃんが、病み上がりの二郎さんをここに招待するTV番組を観たことがある。
本日は、公衆浴場「上の湯」。バイクは別の場所に移動してますから。
受付に、あん時の怖いオジさんが不愛想に構えている。今回は、気にしない。
入浴料250円。脱衣所には古い洗面台がひとつあるだけ。
ボクが入ると同時に、若い男性が上がっていく。そして、ボクひとり。
ややぬるめで柔らかい湯が掛け流し。カラン、石鹸、何もない。
湯船の正面には、有り難いお地蔵さまが鎮座している。
最近、肩のコリと上腕の痺れに悩んでますが、ここの湯でも手強かったかあ。
しっとりとした温泉情緒とは真逆の、地肌むき出しの山々。
国直轄の大規模な地滑り対策の工事が、あちこちで行われています。
厳しい自然環境がが、「肘折」の良さを守っているような気がします。