色々きっかけはあったけど、折返し点を羽黒橋からひとつ上流の鶴羽橋まで伸ばしてみた。
ボクのようなド素人ランナーに、S.L.D.は原点中の原点だしね。
といっても、距離にしたら大したことない。自宅からでも往復10キロほどですけど。
いつもはここから羽黒橋を渡って折り返すのですが、この先鶴羽橋を目指します。
距離を伸ばそうと思ったきっかけの一つは、走り方を思い出したからかな。
ゆっくり走っているのに、どうして疲れるんだろう・・・疑問が解けました。
ゆっくりだらだらした走りは、むしろかえって疲れるんじゃないかなあ。
ゆっくりした動作の太極拳が、見た目に反してとても筋力を必要とするのと同じ理屈かな。
テレビ番組で観た高齢のおばあちゃんランナーが楽しそうに走るフォームを思い出した。
重だるい時こそ、ピッチは細かくしっかり刻んだ方が楽なんだよ・・・実践したらその通り!
羽黒橋の上流左岸側には、月山の伏流水を汲み上げる上水道の水源地がいくつかあります。
今は月山ダムを水源としていますが、非常時用に一か所だけはまだ残っていると聞きます。
ここがそうかもしれないね。当時の方が水は美味しかったという人は、今も多いです。
車では見逃す小さな景色が新鮮です。琴平神社の存在も初めて知りました。
手前の標柱に「大正拾年堤防決壊跡地」、奥の標柱には「昭和六年寄付者」
被災を機に、地元の篤志家の方々が寄贈したのかもしれないね、知らんけど。
鶴羽橋のちょい下流左岸側の河川敷内に、養魚場らしき施設がありました。
なんか話には聞いたことがありますが、漁業団体が運営する鮭の孵化場でした。
孵化させた後は放流するんでしょうか・・・するんでしょうね、知らんけど。
鶴羽橋は17年ほど前、農道事業で県が築造し、現在は市道橋として移管されています。
意外と近かったなあ・・・、ここまできちんとピッチだけは細かく刻んできました。
この走法に間違いなし。あとは時間を惜しまず最後まで飽きずに走る根気だね。
鶴羽橋のすぐ下流に河道幅いっぱい自然石を積み上げた取水堰らしき構造物があった。
灌漑用なのか、先ほどの孵化施設用なのか、河川管理上の構造なのか・・・わかりません。
月山山系の雪解け水を集めた水量が落ちていく様は、見た目以上に迫力がありますよ。
遠くに鳥海山を見た時には、雪国の春らしいなんて素敵な景色なんだろうって感動した。
橋を渡り右岸側を行くと、堰上げされた水が落ちていく様子を垣間見ることが出来ました。
近くまで寄っていける道があれば、ちょっとした憩いのスポットになりそう。
いや、道なんてない方がいい。この辺りには羽黒橋下流にはない自然がそのまま残されている。
伐開作業で追いやられた生き物たちは、みんなここに逃げて来ればいいよ。
羽黒橋が見えてきた・・・まだ余力は残っているようだね。
無理はしないけど、いつものように橋からはインターバル走で帰れるかも。
明日は雨らしいから、明日のことは考えず、最後はインターバル走で全力を出し切った。
ぶっ倒れそうな状態で走っている時、傍の国道を走るバイクの爆音を何度も聞いた。
畜生!何がゴールデン・ウィークだ!オレも走りてえ!
でもね、いつものコースからちょっとはみ出ただけで、こんだけの充実感が得られる。
その疲労度はハンパないけど、それも得難いボクだけの充実感だよ・・・・と強がってみた。