陽の光を受けてキラキラ輝くさまは、一瞬、小動物の羽毛のように見えた。
傍まで寄り、それがネコヤナギだと分かった時、ものすごく懐かしい思いがした。
一瞬でも、一枝折って持ち帰ろうと考えた自分に、「情けねー奴だなあ」と言ってやった。
一昨日は二の足を踏んだ更に先の区域に、今日は足を踏み入れた。
鋭い棘のある蔓に何度も引掻かれながらも、静かに静かに近づいたつもりだったけど・・・
また、やっちまったぜ!!
フレームの納まりはいまいちだけど、躍動感は伝わるよねえ。
ボクにしては、まあまあの写真が撮れた。
ただ、僅か数分の間に同じ思いを二度もさせてしまったことは、ホントにすまない。
長旅を前に、無駄にエネルギーを消耗させてしまったね。
今朝は、放射冷却現象で気温がマイナス5度まで下がった。
青く引き締まった空気の中で、どんな景色を見せてくれるのか楽しみで来たんだ。
でも、今日を最後にしよう。ボクの方からけりをつけないとね。
赤川右岸の河川敷は、市街地に降った雪の排雪場所に指定されています。
今は、融雪を促進するため、重機が雪の山脈を均し、あちこちに溝を切っています。
白鳥たちには、重機の無粋な音も、旅立ちが近いことを知らせる春の音なのかなあ。
二月は今日でお仕舞い。
無事に越えられるだろうかと心配なこともあったけど、今にすれば無駄な気苦労だった。
三月になったらと先延ばししていたことに、明日から本気で対峙しないといけない。
大したことじゃないけど、面白いことでもない。だから、腰が重くてさあ。