ムスメが、チビを「お泊り保育」してあげると、奥サンに申し出た。
「でも、お父さん、大丈夫? 寂しがらない?」
アホか!!オレはそんなに落ちぶれちゃ、いねーぞ。
奥サンの方は浮かぬ顔。ムスメの車に犬を乗せることが、面白くないのだ。
犬と一緒、家族でドライブしていても、「犬に車を汚され、だいなし!」と、嘆いた。
それを聞き流し、ヘラヘラ笑っているボクは、よく、彼女に怒られた。
たとえ1300CC でも、新車で購入したムスメの車は、奥サンにとって、高級車。
ボクの中古の「軽」なら我慢しても、ムスメの高級車が汚されるのは、許せないのだ。
機嫌の悪い奥サンを横目に、ダンボールに入れられたチビは、高級車に乗って、お泊りへ。