単気筒ライダー(だった男)のひとりごと

愛犬チビ と CB400SSライダーだった前期高齢者の日々

51年前の春のこと

2023-02-27 | 暮らし・ジョギング

 

本日の陽気には、ここんところでは一番の春を感じましたね。

二枚重ねのウィンドブレーカーを一枚脱いで走ろうかと思ったけど、いやいや、まだまだ。

 


 

羽黒橋のほぼ真下に、桃太郎の家来そのままのキジを見つけました。

こんな時いつも思います、もう少しいいカメラが欲しいよ。

ボクのカメラは常人ならとっくに新調していると思うほど、色々ガタが来ています。

 


 

赤川の河道にバックホウ二台とブルドーザが一台入り、結構大規模に作業をしています。

ボクの大切な癒しの景色であるあの中州が、いよいよ消されてしまうのかあ・・・

この二三日、作業の様子を窺っていましたが、今回はその難を免れたみたい。

 


 

中央部に中州を造成し、中州を境に右岸側(画像左)の河道を整備するようですね。

川辺にはボクの想像を遥かに超える色んな生き物が命をつないでいます。

色々配慮しながら管理しているのは解かります・・・けど、極力、最小限にしてね。

 


 

桜堤側の法面工事もほぼ完成し、芝を張った緩~~い傾斜の新しい法面が姿を現しました。

地山のままように見えるのは、枯れ色の芝生とその上に撒かれた養生砂のせいです。

緑の季節になったらどんな景観を見せてくれるのか、ちょっと楽しみです。

幸運なことに70回目の春も、この赤川堤で迎えることが出来そうです。

一日でも長くラグビーのそばにいたいという思いが、ここに足を運ばせてくれました。

全ては51年前の春、サッカー部に入部したてのボクを拉致監禁した先輩たちのおかげです。


春からの反発

2023-02-24 | 暮らし・ジョギング

 

相変わらず、ボクに気づいたカモたちが、航跡を残しながら静かに岸を離れていった。

春の日差しを映す穏やかな川面なのに、カモたちの警戒心は解けることがないんだね。

 


 

内川橋の近くにオオバンを見つけた。

安いカメラの画像を拡大したので鮮明じゃないけど、これまでにない至近距離。

 


 

近所の水辺に新しい来客を見つけるのは嬉しいけれど、オオバンへの愛着は正直少なめです。

ニワトリがよく見せる首を前後に動かすあの動きが、どうも生理的に無理なんだ。

オオバンは他の水鳥たちと比べると、ちょこちょこその動きをする。

 


 

まだ春の路面に慣れていないせいか、、路面からの反発があまりに直接的で戸惑った。

ちょうど一年になるシューズの更新時でもあるしね。

いやいや、違うだろ。走れば走っただけ強くなるっていうの、もうそれはないから。


セプター(SCEPTRE)の時代

2023-02-17 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

路の途中、一年ぶりに鳴子饅頭8個入りを二つ買い求めた。

一つはボクんち用、そしてもう一つは、これから伺うコン先輩んちへのお土産。

店の奥さんと思しき女性の余りに控えめで圧のないもの静かな対応がいいんですよ。

 


 

築館町の市街を過ぎたあたり、国道4号のバスベイに車を止め、栗駒山をしばし眺めた。

目論見では、四年前の姫神山の次のお山として、もう山頂に立っていたはずなんだけどね。

もたもたしている間に、どんどんお山が遠のいていくぜ。

 


 

この冬は、奥羽山脈を挟んだ表も裏も、雪の量は少ないようだね。

伊豆沼に近いこの辺りの上空には、いくつもの水鳥たちの群れが飛び交っています。

これから始まる北帰行の準備だよ!と言わんばかりに、物凄くせわしなく見える。

 


 

ピンポーーンと押しながら、インターホンに「来たよーーー!」とご挨拶。

ドアを開けてくれたキクちゃんと一年ぶりの再会。そんなに間が空いてしまったんだね。

玄関に入ると、優しいお香の香りがほんのり・・・・、上品ないい香りだね。

 


 

珈琲を飲みながら、お互い自分の歳に馴染めないというジジイとババアのお喋り。

傍で若い人たちが聞いていたら、「すっかりジジイとババアだよ」というかな。

先日、ヤスに話したこのゴールデン・ウィークの予定をキクちゃんにも告げた。

あとは御大のガン先輩には・・・今がいい、早速、電話・・・出た!

「いいねえ、楽しみにしているよ」と言って頂き、ホッとした。

「先輩には今も敬語なんだね」とキクちゃん。そりゃ、そうだよ。

 


 

お喋りしている間にスゴイね。手際の良さにびっくりだよ。

相変わらず、天ぷらの揚げ具合も最高だし、調理師免許は伊達じゃなかったんだね。

コメをざるに上げていたのが見えたけど、まさかの炊き込みご飯・・・さすがだよ。

 


 

三陸海岸は、この方向かなあ・・・

キクちゃんにお願いして案内してもらったのは、車で5分ほどの小高い丘の上。

穏やかな青空の下だったから、なお一層解放感にあふれ、とても落ち着けた。

 


 

おおっ! セプター(SCEPTRE)じゃん! 思わず満面に笑みがこぼれた。

素手で撫でながら、その手触りを確かめた・・・いいねえ、あの感触。あったかいよ。

キャプテンの蹴りだすボールをコン先輩とガン先輩が追いかけ、ラン・パスで戻ってくる。

お久し振りに練習に来たいつもの二人が、「ドンドン」を繰り返す・・・黙々と繰り返す。

先輩、走ってくださいとお願いしながら、フラフラの二人の背中をボクとハシヅメが押す。

そうだよなあ・・・ボクらは、茶色の革製のあのセプターの時代だったんだよなあ。


颯爽感の欠如

2023-02-15 | 暮らし・ジョギング

 

サボろうかなと思いつつスクワットを始めると、あとは流れでシューズを履いていた。

詰まる所は、まずは重い腰を上げて動き始めること・・・って、わかっちゃいるけどねえ。

赤川堤に上がった途端、横殴りの粒々の雪が容赦なく吹き付けてきた。ふざけんじゃねーよ。

 


 

雪面に映るボクの走る影の動きに、どうも颯爽感というものがないのに気づいた。

自分の影にさえ、疲れたなあ・・・の感情が出てんじゃねえーかよ。

いかんなあ、これじゃあ。スピードとかテンポとかの問題じゃない。

気持ちだよ。もっと楽しそうに、いや、楽しんで走れってえーーの!!


バカラックに針を落とした

2023-02-11 | 趣味的音楽

 

バート・バカラック、そしてついこの間は、デビッド・クロスビー・・・

心の中で大事にしていたものが、ひとつずつもぎ取られていくような思いです。

 


 

バカラックが自身の曲を自ら編曲し指揮を執り、渋い声で歌も披露した一枚。

小遣いが足りず、いいアルバムだからと弟の小遣いで買わせ、ボクのものにした。

お洒落の意味が解らないボクが、彼の音楽が都会的でお洒落と言われると腑に落ちるのです。

 


 

デビッド・クロスビーという名は、当時購読していた音楽誌でよく目にしました。

活字や写真をいくら読んでも観ても、彼の音楽をイメージすることができませんでした

今のように古今東西の名曲を簡単に聴ける時代じゃなかっし、まして片田舎ではね。

高校時代、CS&N そしてその後の CSN&Yで初めて彼の音楽を聴いた。

時代は、ニュー・ロック、アート・ロックという言葉が飛び交っていたころ。

彼の音楽は、時間をたっぷりかけてボクの心に沁みてきた。ボクが大人になってからね。

 


 

そして、ジェフ・ベックも・・・・

ジミヘン、クラプトンの音が聴こえてきても、彼のギターはなかなか聴こえてこなかった。

デビッド同様、音楽誌にはよく登場していたんだけどね。

レンタル・レコード店の閉店セールでやっと見つけたこのアルバムが、唯一の一枚。

 


 

50年以上も前に制作されたレコード盤に今も針を落として聴いています。

少ない小遣いの中で厳選したものばかりだけど、欲しいレコードはその何倍もあった。

ウォーカー・ブラザースは、今でも最高のボーカル・グループだと思っている。

スコットとジョン二人の対照的なボーカリストによるハーモニーには心震えるよ。

ジョンも、そして、スコットも・・・・、仕方のないことだけど、寂しいよ。

そういえば、バカラックのLPタイトルになっている「Make it ease on yourself」

ウォーカーズも取り上げて(邦題「涙でさようなら」)、全英一位を獲得したんだよ。


水蒸気

2023-02-07 | 暮らし・ジョギング

 

薄ーーい濃度の水蒸気が大気中に立ち込めているのが、淡い日の光で分かるね。

 


 

これ、これ、これだよ!

春の兆しを感じさせてくれるこの柔らかな輝きを待っていたんだよ。

 


 

三寒四温なんてケチ臭いことを言わずに、このまままっすぐ春に向かってくれよ。

 


 

バテたね、今日も。

ボクの歳が「もう」なのか「まだまだ」なのかは分かんないけれど・・・

どうでもいいことだぜ。


世の中に たえて・・・

2023-02-01 | 暮らし・ジョギング

 

内川堤に出る前から、尋常ではない数を期待させる鳴き声が聞こえていた。

はたして・・・

 


 

うおおおおーーー、いたねえ!

これだけの数の白鳥を内川で見るのは初めだ。

数えてみたら三十三羽。

 


 

百羽のカモが束になってかかっても、一羽の白鳥に勝てないその優美な存在感。

それがこんな内川ごときに、三十三羽も舞い降りてくるなんて!

もうボクは興奮しています。

 


 

今日なら、この先の赤川右岸にも、たくさんの白鳥たちが舞い降りているかもしれないね。

あの二年前の時のように。

 


 

初めて目にする光景だった。

ボクの生活圏を流れる川に、あんなにたくさんの白鳥が集うなんて思ってもみなかった。

 


 

でも、一度その魅力に取りつかれると、今度はその呪縛から抜け出すのが大変。

もうジョギングのことはそっちのけ、白鳥のことが気になってしょうがない。

三月に入ると、このボクでさえ、柄にもなく感傷的な気分に陥るんだぜ。

 


 

さあ、どうする? 下流へ行ってみようか・・・

この道を行けばどうなるものか。迷わず行けよ、行けばわかるさ。

いや、やっぱり行かない。

 


 

世の中に たえて白鳥の なかりせば 冬の心は のどけからまし・・・ってことだよ。