単気筒ライダー(だった男)のひとりごと

愛犬チビ と CB400SSライダーだった前期高齢者の日々

冬の目標

2015-12-30 | 暮らし・ジョギング

 

この冬初めて雪らしい雪が降ったので、赤川堤の下見に行った。

これからはちょっとした晴れ間だってそう望めるはずもない。

墨絵のような道を一人で走るなんて寂しすぎる。

週二日、いや、きっちり二日は意外に難しい。週一じゃあ、どうしようもないし。

間を取って「四週で六日」。手の届きそうな目標じゃないと・・。


安心してください。歩いてますよ。

2015-12-24 | ちょこっと旅・温泉

 

7:16始発で酒田、秋田と乗り継ぎ、10:45 五能線への乗換駅「東能代」に着く。

何故、本線上に能代駅がないのか。何故、わざわざ東能代で乗り換えねばならないのか。

 


 

鉄道がこの地にも伸びてきた文明開化の時代、能代の駅をどこにするか議論があった。

能代は当時から米代川河口の港として、秋田杉をはじめ「水運」で栄えた町。

「丘蒸気」には無関心。むしろ忌み嫌い遠ざけた・・と聞いたことがある。

 


 

今回の目的地は、今ではローカル線の代名詞のひとつとなったJR五能線の「あきた白神」。

来るのは三回目。過去はいずれもソロ・ツーのオートバイ。JRで降り立つのは初めてだ。

 


 

JRと併走する国道101号は、夕日に染まる荒涼とした原野が広がる「津軽」への道。

思い入れの深い道。 十三湖、下前、権現崎、小泊・・胸キュン聖地へ繋がる、特別の道。

 


 

ひとり駅に降り立つボクに、「ハタハタ館、今日は休館日よ。」と声をかけてくれた人がいた。

「わかってます。」とばかり手を振るボク。そこは事前(実は今朝)に確認済み。

ここを最寄り駅とするもうひとつの温泉があるんだよ。

 


 

降りた駅は「あきた白神」ですが、この標識によれば青森県に降りたことになる。

ボクの地元でも、鼠ヶ関と新潟県山北町との県境を挟んだ住民同士の「綱引き」がある。

 


 

国道から間道を抜け、海岸の方へ下りていきます。もちろん初めての路。

 


 

この時季、この地でこんな日本海を眺めてしまうとは・・。嬉しいけど、異常です。

 


 

駅から五分ほどで海岸部を走る県道に出た。

目的の温泉はこの直ぐ先にあるはず。

 


 

初めての八森いさりび温泉「湯っこランド」。

ここの休館日は昨日の水曜日。玄関には昨日の「水曜休み」の看板が出たまんま。

紛らわしいなあ。 さあ、入ろう。戸を開け・・、ん?「開かない!!」

 


  

休館、いや、廃業? マジかよ!!

冗談じゃない、こんな寂しい所で。駅に戻るにしたって、次の電車までは二時間。

海眺めていたいほど傷心してないし。こんな最果て感満載のところに一人残されて。

頭ん中、真っ白。あまりの衝撃に海に身を投げて・・。

 


 

いやいや、「安心してください。歩いてますよ。」

電車から見えた「ハタハタ館まで5キロ」の看板を思い出した。たぶん、八森駅あたり。

歩いたって一時間ほどじゃないか。旅の目的を「八森町ダーツの旅」に切り替えた。

 


 

第一町人が全く現れない。

海沿いばかり歩いてもつまらないと思い、集落の中に入ってきたけど。

 


 

道端の墓地に建つ石碑には「梵字」。

かろうじて「元治二年」の文字が読める。幕末だあ。

 


 

東北の各地をぶらぶらしていると、「菅江真澄」によく出会う。

詳しくは知りませんが、江戸時代の旅行家・学者。「みちのく」のあちこちに足跡を残す。

期せずして歩いているこの道は「大間越街道」といって関所もあった古い街道らしい。

 


 

まるで、オートバイに乗って撮っている写真のようでしょう。

いやいや、違います。「安心してください。歩いてますよ。」

 


 

賑やかそうな町が見えてきた。「あきた白神」からは二つ目の駅あたりだ。

健康のため、ひと駅前で降りて、歩いて通勤する都会のサラリーマンの話を聞くが・・。

「そんなんじゃ、ねーし!!。」

 


 

通りを歩いているおばさんに、「この辺にJRの駅ありませんか?」と尋ねた。

「あそこ。商工会と一緒の・・」と言って、正面の建物を指さし、「どこから来たの?」

「温泉が休みで、そこから歩いてきた。」と答えると、「へえ~、いやいや、そりゃあ・・・」

「でも、おばさん、安心してください。歩いてますよ。」

 


 

駅舎からホームに上る木造の通路。さすが、秋田杉の産地。

駅舎の壁に「東北の駅百選選定駅」の看板。そんな選定委員会があるとは。

 


 

駅を確認したあと、昼食をとるため町の通りに出て店を探してみたけど・・。

町人に食堂を尋ねたら、駅から徒歩10分ほどの海沿いのレストランを教えてくれた。

 


 

小奇麗で洒落たレストラン。

若い(ボクよりも)女性二人で切盛りしているようです。

 


 

カウンター席の窓越しには、白神駅から歩いてくる間ずーっと見えていた「雄島」。

晴れた昼下がり、海を望む静かなレストラン・・・、とくれば、

 


 

♪♪ ソーダ水の中を 貨物船がとおる・・・♪♪ 「海を見ていた午後」ですよねえ。

初めて聴いたのは、山本潤子。しかも生。伴奏は、伊勢正三のアコースティック・ギター。

いかったねえ〜。

 


 

麺類でもよかったけど、ここは秋田。比内地鶏の親子丼。800円でした。

 


 

高台にある駅舎から見下ろす畑の中にひっそり佇む「椿銀山山神社」。

この神社についてググってみたら、色々、興味深いことが分かった。

♪♪ 秋田名物 八森ハタハタ・・♪♪ 八森は、ハタハタの町だけではなかった。

 


 

明治の時代、労働者千人を抱える銀産出量日本一の「発盛鉱山(別名 椿鉱山)」があった。

神社はその鉱山会社が建立したもので、やがて、鉱山の衰退とともに神社も・・・。

世界遺産に認定された産業遺産じゃないけど、ここにも複雑な歴史を刻む明治の痕跡があった。

 


 

さあ、もう帰ろう。10分もすれば電車が来ます。ホームには地元のお爺さんとボクだけ。

秋田からは奥羽本線経由で帰ろう。酒田行きを一時間以上待つよりいい。到着時間も一緒。

「あきた白神」で放っぽり出され、一時はどうなることかと思ったけど。

でも、安心してください。とにかくメゲない Okaムラ・・でした。


8 と 6

2015-12-21 | 暮らし・ジョギング

 

まだ明けきらない朝、一番電車を待つ駅の灯りを見ていたら、また心がうずいてきた。

駅から歩いていける温泉・・。次は「森岳温泉」に行ってみようかな。

ヤスが「なかなか、良い。」と言っていたし。 

 


 

その前に行かなきゃならない場所がある。

加齢のせいか、運転免許証更新のたびハラハラ・ドキドキの視力検査。

今日の処は予約だけ。少しでいいから良くなって欲しい。

 


 

地元にいてはまず利用することのない「コンビニ」に寄る。 

何やらココじゃないとダメらしい。

 


 

 

日頃、まず飲むことのないドリンクを4本購入。「2本に1個」のサービスとか。

「8」と「6」は、それぞれ大学・社会人時代に背負った番号。

手に取ってみたら意外と・・。タダだもの、こんなもんでしょう。


ミクロの決死圏

2015-12-19 | 暮らし・ジョギング

 

冷たい時雨模様の天気が続いていましたが、今朝は、穏やかな空模様。

エルニーニョ様々と言いたいところですが、降るものが降らないと、困る人もいる・・。

 


 

ボクの身体にも異変。「ハイキング」の翌日、左肩甲骨の下の辺りに、痛みが・・。

雪中行軍の疲れか、と思いつつ、いや違う。四年ぶりに「石」が動いた!!

 


 

ボクの腎臓は、「石」を生産する。これまでも、二回ほど痛い目に合っている。

四年前の座薬が三日分ほど残ってる。挿さずに済めばいいけど。

 


 

「どの辺を彷徨ってるんだろ。」と尿管を想像していたら、SF映画を思い出した。

アメリカ映画「ミクロの決死圏」。医師が潜水艇に乗って体内に入り、病気を治癒する。

紅一点ラクエル・ウェルチのウェットスーツ姿に、中学生のボクは・・。


かもしかハイキングコース

2015-12-12 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

前日とは打って変わって、お持ち帰りしたいほどの晴天。

美味しいコーヒーと朝食をご馳走になった上、先輩の車で、駅まで送って頂いた。

8:59発盛岡行きで北上まで。そこから、一両電車横手行きに乗り換える。

 


 

薄らと積もった雪がまぶしい「ほっとゆだ」駅で途中下車。次の横手行きまでは三時間半。

車中、温泉だけでは持て余す時間の使い方をずーっと考えて、ふと、妙案が浮かんだ。

 


 

駅裏の川尻神社から始まるトレッキングルートを、十何年ぶりに歩いてみよう。

JR東日本「駅からハイキング」にも載る、錦秋湖を望む『かもしかコース』全長4km。

 


 

計算違いだったのが、想定外の雪。今さら、後戻りしたくない。天気も最高だし。

雪は10センチ程度、この先もこの程度であることを川尻神社に祈願して、出発。

 


 

いきなり「きつい坂」ときたか。どっこい、ただの六十路ジジィじゃないぜ、ボクは。

でも、これは、ほんの序の口。この先、いろいろありました。

 


 

雪で迷いそうになることもありましたが、雰囲気を頼りに歩を進めました。

圧倒されるような真っ青な空と冬木立の美しさに感動!!「来てよかったあ!!」

 


 

こんな感じの尾根道が続いています。あちこち、立ち止まっては、パチリ。

他に人の歩いた形跡はありませんが、この雪の程度なら、問題なさそう。

 


 

登り始めて20分ほどで、木立の先に「錦秋湖」が見えてきました。

葉が落ち切った、この時季ならではの冬木立と錦秋湖の眺望が、なんとも、美しい。

 


 

案内板には、1548mの焼石岳を最高峰とする錦秋湖南側の山々。

 


 

防寒着はリュックの中。上着を脱ぎ、更に、ラグ・ジャーを脱いで、シャツ一枚。

結構、いい運動です。 登り始めて45分ほど、ここで、ちょっと小休止。

 


 

門外漢ですが、これは「ブナ」ですよね。その存在感に思わず、「お、おっ!」。

 


  

登り始めて約一時間。北に眺望が開ける展望台。

スタート地点の案内板にあった標高447mは、多分、ここ。

 


 

眼下に湯本温泉、更に、沢内村かな。遠方の白い頂は、和賀山塊最高峰の和賀岳1439m。

天気は最高、カモシカコース最高の眺望に、ボクの感動も、最高峰!!

 


 

靴に入った雪をこまめに払っていましたが、途中から諦めた。靴の中は、びしょ濡れ。

この程度の不快感は、この素晴らしい体験に比べれば、どうってことない。 

 


 

青空に映える冬木立の美しさを体感するのは久し振り。

スキー場から遠ざかって以来、こんな冬の風景とも、ご無沙汰になっていた。

 


 

実は、少し恐怖感を抱え、びくびくしながら、歩いていたのです。

ウサギと思しき足跡ばかりと思っていたところに、「デカい・・、まさか、クマか?」

クマ除けの鈴の代わり、♪♪ ここラグビー部に 栄あれ 栄あれ・・と、歌いながら歩いた。

「ガサッ!!」という音がするたび、肝を潰しながら。

 


 

後半の下り坂は難所が多く、頼りなく張られたロープでも、助かりました。

登り始めて一時間半、疲れを感じ始めた足腰。早く、温泉入りたい。

 


 

これは珍しい。 分水嶺・・、いや、分雪嶺??でしょうか。

 


 

二時間足らずで、川尻保育園側の登り口に到着しました。

思えば、少し無茶だったかもしれませんが、好天気に助けられました。

でも、暖冬のこの時季、クマって、どうなんでしょ・・、もう、起きてますか?

 


 

横手行きの時刻まで、一時間ちょっと。温泉で疲れを癒すには十分です。

駅向かいの「湯夢プラザ」で、湯上りに飲んだ、自販機のブレンドコーヒー120円。

ナント、美味しかったこと!!。 

 


 

さあ、あとは帰るだけ。14:23発の横手行きを待ちます。

 


 

横手で奥羽本線に乗換え、新庄へ。陸羽西線余目行き18:30まで、二時間の待ち。

駅近くの飲み屋を物色。チェーン店ばかりで足が向かず、駅待合室で、ちびり・ちびり。

 


 

温泉に浸かってから、ずーっと裸足。靴の中も濡れたまま。

でも、楽しかったなあ。

 


 

最後の乗換え駅 余目(あまるめ)。鶴岡到着は19:35の予定。

コン先輩・キクちゃん、大変お世話になりました。

おかげ様で、とっても素敵な二日間になりました。

 


 

神様が導いてくれたとしか思えない「絶景」。

すばらしい命の洗濯ができた。


鳴子温泉 早稲田桟敷湯

2015-12-11 | 盛岡・岩手・ラグビー仲間

 

JR余目駅で羽越本線から陸羽西線へ乗り継ぐ。

大学時代のラグビー部の先輩が住む一関まで、久しぶりの「青春18きっぷ」旅です。

 


 

国道47号東雲橋。立谷沢川が最上川に合流する。

本日、東北全域が曇天雨模様。天気は期待できません。

 


 

新庄駅には、奥羽本線と東西の陸羽線が乗り入れる。

在来線の鈍行と並んで発車を待つのは、山形新幹線「つばさ」。

コン先輩んちで、この写真を見せたら、結構、ウケた。「これが、何で新幹線よ?!」

 


 

陸羽東・西線沿線には「奥の細道」所縁の旧跡が多く、それを冠する愛称がある。

最上川沿いを往く陸羽西線には、「奥の細道最上川ライン」。

瀬見、赤倉、鳴子など、名湯が続く東線は「奥の細道湯けむりライン」。

 


 

県境付近の雪に、ちょっと驚いたけど、12月も半ば。そりゃあ、降ります。

 


 

出発前からの予定通り、鳴子温泉で途中下車。

「ひとっ風呂」浴びていこうと思います。

 


 

鳴子は、二年ほど前、コン先輩からの帰りに ヤスと一緒に訪れて以来。

その時は滝の湯でしたが、今日は、駅から近い「早稲田桟敷湯」。

 


 

鳴子の情緒とはかけ離れたような、ちょっと、斬新な外観。

ボクが初めて体験した鳴子の湯。今回は二度目の訪問です。

 


 

 

道路から入口までのアプローチ。

見上げた「空」の切り取り感。斬新ですねえ。 

 


 

先客が4人。無言のまま、湯に浸かっていましたが、間もなくしてボク一人。

ゆっくりしていこうと思いましたが、余りに物足りない湯の感触。

 


 

「温度調整のため加水」と、あります。「滝の湯」にしておけばよかった。

早稲田の刻印にこだわりを感じます。そこじゃないでしょう。入浴料も高いし。 

 


 

湯に向かう道すがらでも、心奪われていた看板。何がDXなのか気になる。

温泉町に、このノスタルジーは貴重です。鳴子温泉建物遺産に決定。

 


 

車中には、リュック姿の、首から一眼レフをぶら下げた初老の男が、うようよ。

時間はあるが、金はない。結構、付き合いにくい人間が、「18きっぷ」でフラフラ。

あっ! ボクもそうだ。あんな風に見られてるんだろうか・・・。  

 


 

7:40鶴岡駅を出発。4路線5列車を乗り継ぎ、14:32定刻通り、一ノ関駅に到着。

鳴子温泉での滞在時間が予定より短かったので、ひと電車早い到着となりました。

 


 

小雨ですが、少し風がある。コン先輩宅までの小一時間、歩くことにした。

これが、思いがけない、「じぇ、じぇ、じぇ~!!」につながろうとは。

旧国道4号沿いを南に歩く。大きな寺院が何軒も連なる。そして、大慈山祥雲寺。

 


 

一関藩主田村家の菩提寺。時間があれば、ちょっと寄ってみたい雰囲気。

山門前の案内図・・、「えぇ! ホントかよ!!」

 


 

マスコミによく登場する政治学者の話を聴いて、読み返そうと思った漱石の「三部作」。

そのとっかかりの「三四郎」をこの旅に携帯して、読み始めたばかり。

上京する「三四郎」が、汽車の中の乗客を観察する場面から始まる。これも偶然の面白さ。

コン先輩んちでの「宴」がお開きになった頃、酔っ払いオサムからの電話。

「なんで、Okaさんが、そこに居るんですかあ?!!」 これも偶然、たまたまだよ。


マツノカンジン ブゴ~ン

2015-12-02 | 暮らし・ジョギング

 

師走に入って、「もう、そろそろ・・」と思っていたところに、「ブゴ~ン」の訪問。

羽黒山の修験者が、法螺貝を吹きながら街を往く「松の勧進」。

大晦日から元旦にかけて行われる「松例祭」の浄財を募る。

 


 

子供の頃、「マツノカンジン ブゴ~ン!」と囃しながら、あとについていった。

今どきの子どもは、どうなんだろ?

 


 

「同じものが、二枚??」と言ったら、羽黒生まれの奥サンが教えてくれた。

「位上と先途の二枚よ。」松例祭を仕切る二人の「松聖」の位を意味するらしい。

ふーん、そうなんですか。

 


 

今朝、朝焼けの空に、スカッとするほど一直線にかっ飛ぶジェット機を見た。

流れ星じゃないけど、思わず、お願いをした。

いいこと、いや、いいことがなくてもいいから、家族が「無事」でありますように。