ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「ファヒム パリが見た奇跡」

2020-08-25 | 想いで
もう帰ることのできない母国、会うことのできない故郷の大切な家族
まだまだママが恋しい幼気な少年ファヒムの厳しい現実

政変が続くバングラデシュ・ダッカ。
反政府運動のさ中、ファヒムがチェスの大会で勝利を重ねていた為の妬みで家族は脅迫を受け、
身の危険を感じた父親が、8歳のファヒムを連れてパリへと脱出

最初こそ難民センターに身を寄せたが難民申請の通訳はめちゃくちゃ
故意に申請できないように通訳をされ、言葉のわからない難民はこれではどうしょうもない

子どもがいち早くフランス語を覚え気づいてももう遅かった

父はファヒムの為にチェスのトップコーチ、シルヴァンの元に通わせる
個性的なシルヴァンの指導は厳しかったが
愛情あふれたよき理解者だったことが幸いした。

実話がもとになったこの作品、
実際のコーチは映画の最後の場面で50代で若くして亡くなったことを知ったが
ファヒムはコーチのグザヴィエが
「とても寛大な人で、何ヶ月もの間彼のチェスクラブでゆっくりと眠らせてもらった」と語っている。
この愛情あふれるコーチの元で
母国でアダとなったチェスが
パリでは亡命を認められ強制送還を免れる術にかわったのだから
不思議な話だ

チェスは彼にとって災いでもあり、幸福の女神でもあり
必死に戦い続けることで彼も家族も救うことができた。
自らの才能と努力とで未来を切り開いたたくましい少年だ

でも強制送還を前にして、居場所のない父親のさまよう姿を観て感じたのは
息子のチェスの才能がなかったら
いったいどうだったのだろうという思いだ


ファヒムはインタビューされた2019年に高校卒業試験に合格して、商業学校に入学したそうだ。
そうしてチェスを少し休んでいる所だと言っていたが今はどうなのだろう・・・

フランスに入国してから11年が過ぎたものの、ファヒムも父親も未だにフランス国籍を取得できていない
フランスでも国籍はそう簡単にとれるものではないのだ
18歳になるまで、ファヒムは、他の子供たちと同様、滞在許可証を持つことができなかったが
19年に成人となり、ようやく取得できたそうだ。
だが有効期限は1年だという。
ファヒムの父親の滞在許可証は4年間有効に更新されたそうだ。
滞在許可証があればフランスで働くことができ、国外旅行もできるが
フランス国籍を取得するにはさらに5年が必要だという。
なかなか現実は厳しい

華やかなパリのあちこちでどのくらいの難民がさまよっているのだろう
コロナ禍で今は観光客もなく、彼らはどうやって毎日を生き延びているのだろう
ど思うばかりだ。





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薬膳サラダランチとランチデザートプレート

2020-08-25 | 美味しかったぁ~
ラペ(LA・PAIX)はかなり有名なお店だが不思議と行ったことはなかった
一度だけもう一つのレストランではない方のラペで
秋田の日本酒のイベントに参加したがもう随分と昔の話だ。

8月31日までのランパスにのっているプレミアムランチ
(とても良かったのでもう一度行きたい)という評判を耳にして
思いきって訪れた。
オープンは12時からなので、それとなく店の前で待っていたが
(お待ち合わせでなかったらどうぞ)と声をかけられて入店
今までの経験からするとランパスの時間ではないと入店を断られたり
時間になってもなかなか案内してもらえなかったりで
あまりいい思い出がないのだ・・・
おそるおそる待っていたのだが、やっぱりいいお店はちがうのね

初めてのお店
一人なのでカウンターの奥の方に案内された
カウンターは白い椅子が二つくっついた形で両端に並べてあり
感染予防策はしっかり守られている様子
やっぱりちがうわぁ

ある意味カウンター席はお店の雰囲気がよくわかり臨場感もあり
特等席だと思う

厨房では男女お二人がが立ち働いている
入り口で声をかけてくれた女性が次々とオーダーを出す
声だけをずっと聴いていたが
たびたび、ありがとうございますと声をかけるのが印象的だった
会話の中でお礼の言葉がたびたび聞き取れ、やっぱりちがう・・・

漢方薬局と共同開発したという期間限定のメニュー
まずは冷たいスープ
よくあるビシソワーズ
なめらかで上品なお味
とてもまろやかで美味しい

抗菌作用に優れる金銀花等7つの生薬をブレンドしたランチとデザートのセットだというが
食べていて薬膳という雰囲気はせず、おしゃれで美味しいランチだった
いっぱいのリーフサラダにはドレッシングがたっぷりかかっていた
ポテトサラダやマカロニの和え物、スモークサーモンにキッシュに
パテにハムやソーセージにローストビーフとお肉も色々あって盛り沢山で美味
パテは全くくせがなくまろやかでフランスパンにぴったりの味わい
添えられたオリーブオイルの中に一ヶ所茶色の液体が落とされていて、
バルサミコ酢かなと思ったのだが酸味ではなく甘みが感じれられた

アイスコーヒーが来て、デザートプレートはアイスの他にも4種類と少しずつちりばめられている
これも薬膳なのね
素晴らしい~おいしい~

コロナ禍の時季、7つの抗菌作用に優れた生薬ブレンドのランチ

美味しくて接客もよくて丁寧でなんてすばらしいのかしら
カテキン緑茶のドリンクも気になる

実はこの後、映画を観るつもりでいて
どんなペースで食事が供されるのかとダメ元だった
55分開始の映画は遅くとも45分ごろには入館したかったが
たぶん無理だろうとあきらめて、ラペを選んだのだった
何と入店から30分程で予定通り堪能できたのは驚きだった・・・

食べるペースの異様な速さと
時計を2度程カウンター下でチラリと見たのが
見つかったのかもしれないが・・・

31日まであとわずか、このランパスを使いきりたい思いでいっぱいになった


LA PAIXフレンチ / 広瀬通駅青葉通一番町駅あおば通駅
昼総合点★★★★ 4.0








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