ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「17歳のウィーン  フロイト教授 人生のレッスン」

2020-08-26 | 映画のお話
最初から濁ったような水の中のシーン 暗い風景の湖
17歳のフランツ、彼はちょっと変わっている
本当に17歳なの?と思いながら観ていた

アッター湖のほとりで暮らす、かなり風変わりな母子なのかな
と最初は感じたがだんだんそうではなくなった。

生活のあてがなくなり、タバコ店の見習いとしてウィーンへ
ヒトラーが台頭していく時代、1937年、
やがてオーストリアも併合されていく時代の流れのなかで
彼はたばこ店の店主やフロイトと出会い、恋をして成長してゆく
 
水にかかわる夢や幻想的なシーンがとても多く
哲学的で何を暗示しているのだろうと考えて観ていると
難解になってしまう

書き留められた夢やちりばめられる言葉が胸を打つ

わけがある悲しみよりもわけもなく悲しくなる方がつらいのだ

優柔不断だった彼が、やがて勇気と屈しない心を持ち
生きたあかしを掲げるようになってゆく

遺作となったフロイト役のブルーノ・ガンツの演技が素晴らしい
ドイツ語圏の映画に沢山出ている彼は
ヒットラー役も演じている

















コメント
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