見えざる効果

　３年余服用し続けて、目にみえる薬効がなくて、今年から中止した漢方薬がある。しかし、思い直して一週間ほど前から、再度服用し直したところ、実は目立たぬところで効果があることを再発見した。

　その漢方薬とは「ツムラ防風通聖散エキス顆粒」である。効能書には『腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人の次の症状に使われる漢方薬です。高血圧の随伴症状（動悸、肩こり、のぼせ）、肥満症、むくみ、便秘等』とある。
　かつて週刊誌等で「ダイエット効果があり、一定の条件を満たせば医師が処方してくれる」と紹介されて飛びついた。
　それはさておきこの漢方薬の“服用前”と“服用後”を比較して、意外にも“快便の秘訣”があることを見過ごしていた。
　私にとって快便は当たり前と思っていたが、実は漢方薬のお陰だったようだ。「安全」や「空気の存在」と同じで、一度失って初めて気付かされることの一つだった。

※ダイエット効果:メープル薬局のおかみさんの話では、「通じがよくなればもちろん排泄物の滞在時間が短くなり、不要なものが早く出るだけでなく、便の中の毒素の再吸収がなくなるので、肩こり・血圧・頭痛によいとされています。もちろんここで食事のコントロール・運動がうまくかみ合えばダイエットに効果あり！」とのこと。