てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

宗堂さくらまつり

2008-04-13 16:38:15 | 舞台、ライブ
 桜に遅れて今が満開の桃の花見と言うことで、孫を連れて桃の郷・山陽町を目指して家を出たものの、近くには宗堂桜で有名な妙泉寺跡境内のことを思い出し、急遽行き先を変更して岡山市瀬戸町に向った。

 宗堂桜はヤエザクラの一種。一つの花に約60枚の花弁がつき、内側の約20枚が内側に向かって反転するため、二重の花弁となり、他に類がないほど珍しい。県の天然記念物。伝説には、この桜を植えた雲哲日鏡上人が若くして殉教したのを悲しみ、花は開ききることがないとされている。
 
 瀬戸町宗堂付近に到着すると、臨時駐車場ができたり、片側1車線の田舎道の一方がぎっしり路上駐車の列で埋め尽くされている。宗堂桜が見頃の日曜日であることは分かるが、このラッシュぶりは何事かと思えば、今日は「宗堂さくらまつり」が開催中とのこと。人込みを予想したかみさんが尻込みするのを説き伏せ、折角だから珍しくて美しい宗堂桜を孫に見せてやろうとそのまま決行した。

 会場広場では演歌、日舞、銭太鼓を始め郷土芸能などのイベントが繰り広げられ、大勢の人でごった返している。毎年恒例の行事で、今年の司会者は顔馴染みのH本さん(現M田夫人)であった。
 当地はキリンビールのお膝元とあってビール・ジュースの試飲、桜茶など地元特産品の販売が行われ、お茶席まで用意されている。 宗堂地区婦人会の皆さんによるつきたての草餅を土産に求めた。

 さくらまつりは、3時過ぎに餅投げ大会をもってフィナーレとなるのだが、雲行きが怪しくなったので、持参した弁当を食べて早々に会場を後にした。果たしてポツリときたと思ったら、次第に本降りとなった。菜種梅雨とはよく言ったもの、このところ三日にあげず雨が降る。

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-菜種梅雨-

春の雨は

儚げな花達の夢を終わらせる

水潦にはひとひらの花片

散れ 儚きものたちよ

去りゆく者の なんと美しきことか

蒼穹には萌葱色の若葉

育め 健やかに

生まれゆく者の なんと美しきことか

(2003/04/25 詠人知らず)

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右が司会者H本さん











2008年(平成20年)4月15日付
山陽新聞岡山市民版より
コメント (8)
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