
道後温泉本館(撮影2007/4/13)
宮崎駿のアニメ映画『千と千尋の神隠し』に出てくる油屋は、「色々な温泉が入っていて特定のモデルはない」と聞いていたが、松山道後温泉本館や長野渋温泉金具屋、岡山湯原温泉油屋、江戸東京たてもの園の建物を参考に描かれていると知った。
冒頭の道後温泉本館の写真は、昨年4月に松山を訪ねた際に撮ったもので、お馴染みのアングルである。道後温泉は日本三古湯のひとつで、いわずと知れた夏目漱石の小説『坊っちゃん』(1905年)にも描かれている。
明治27年築のレトロな木造3階建てで、映画『千と千尋の神隠し』の湯屋の内部そのままの懐かしい佇まいに、なぜかホッと心が和む空間である。
『千と千尋の神隠し』はDVDに落としてあり、孫どもは来訪時に鑑賞するのを常としていた。今でこそWiiに取って代わられているが、何度繰る返し観たことだろう。
一緒になってこれまで何気なく観ていたが、何度となく足を運んだ湯原温泉や道後温泉とあらば、思い入れも一入である。心して見直してみたい。そしてブラりとその舞台を再訪してみたいものだ。