
来る2月11日は両親の第62回目の結婚記念日である。冒頭の写真は母の輿入れの記念の1葉。写真に写る24名のなかで生存者は下から順番に4人の子供と母だけの1/5になってしまった。
残った5葉目の母は、春に開く枝先の若葉を見届けて散る「譲り葉」のように、今まさに散らんとしている。栄養剤のストローを口に持っていくと、自らの手を添えてチューチューと吸い付く生命力の凄さに感激していたのだが、昨日辺りからめっきり吸わなくなった。
ここまでよく踏ん張ってきた母に、これ以上頑張っては酷かも知れないが、せめて結婚記念日まではと祈っている。