てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

急性胃腸炎?

2010-02-15 18:26:00 | 健康と医学
 めったなことでは弱音を吐かないし、少々のことで病院には行かない家内が、朝食後に胃を押えて、胃腸が働いてないようで膨満感が除かずしんどいと訴える。医者にかかるよう促すと、珍しく素直に応じた。

 受診するべく家を出て30分も経たぬ内に、ケータイが鳴ったので胸騒ぎを覚えた。病院の待合所で目の前が真っ暗になり、手先が痺れてきたので、いま点滴を受けているという。
 慌てて駆けつけるとSドクターの傍らのベッドに横たわり、顔面からは血の気が失せている。先生は私が付き添ったのを見届けて他の患者の診察に就いた。
 血圧は70-40で、脈拍58。胃をさすりながら、顔を歪めて痛みを訴え、「胃ではなく、ひょっとしたら心臓(の痛み)かも」とまでいう。脈を計ろうと試みたが、弱くて取れず手も冷たい。

 病態の経過を尋ねつつ、じっと傍で推移を見守るだけで、どうする術もなく思案にくれた。万一のことが頭を過ぎり、長男を呼ぼうかと尋ねると、「そんなことはせんで(しなくて)いい」と首を振って制する。
 そのこうするうち(30分ほど経過して)薬効から痛みが和らぐと、顔に赤みがさしてきた。本人も「(一時は)このまま死ぬのかと思った」と漏らしたほど。

 一段落してから先生が一言「極度の腹痛から一時的に血圧が下がることもある」と診断、先生の奥様までが「いつも頑張り屋なのに(今日はよほど参ったのかな)!」と激励の声を掛けてくださった。

 天皇陛下がノロウイルスによる急性腸炎で体調を崩しておられたとの報道が、先般あったばかりで、一時はそれも疑ったが、Sドクターによればノロウイルスが流行ってはいるが、こんなものではないとのこと。
 医師から病名は告げられなかったが、家内のは疲れからきた単なる急性胃腸炎か? 念のため血液検査をし、明日には結果が出るので、それを待つまで。
 
 夕方、ピアノの部屋から軽やかに弾く「月光」が聴こえて来たので、家内の体調がもうそこまで復調したのかと思いきや、非番の倅が例によってピアノ練習に来ていたものだった。
 それでもその後、夕食の支度に立ち、僅かばかりだが普通食がとれるまでに回復した。まだ無理は禁物だが、ちょっとだけ安堵した。
コメント (12)
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