





満6歳になったばかりの孫娘は、本人の希望により3カ月前にリトミックからピアノに乗り換えた。その初の「ピアノ発表会」が、18日に西宮市なるお文化ホールで開かれたので、ばあちゃんと何をおいても馳せ参じた。
会場となった同ホールは、甲子園球場の近くにある地元西宮東高校のホールで、音楽、演劇などの発表会、映画会、講演会、会議などに活用されている。楽屋2室付き、座席数632と公立高校のホールにしては立派すぎるほどのもの。
発表会は第5回を迎える。午後1時に銅先生の「ハンガリー狂詩曲 第6番」で開演となり、<連弾><第一部><第二部>と続き、終わったのは午後5時という長丁場。
倅は3人とも年少の頃からピアノを嗜み、小生は門前の何とかで聞き覚えの曲オンパレードに退屈せずに済んだ。取りをつとめた岸麻希さん演奏の「ショパン/華麗なる大ワルツ 第一番 Op.18」は、長男が今でも我が家で練習に来て弾く定番のひとつ。
連弾の部ではパパと「かえるの合唱」と「10人のインディアン」を元気よく演奏。パパは午前中にあった1回きりのリハーサルで先生から「スタッカートで!」とワンポイントアドバイスを受け、少し慌て気味。
独奏では「ぶんぶんぶん」と「女王様のメヌエット」を、ピアノを始めてからとても3カ月とは思えぬほどきっちり弾きこなしたのには驚いた。打上げの折に「あがらんかった?」と尋ねると、「ううん、ぜんぜん」と平然と応える。ギター発表会で何度も苦い経験のあるじいちゃんなどは形無し。
じいちゃんはアッシーくんの上、DVD・デジカメ・録音の三役をこなし、大任を無事果たせてやれやれだった。和やかに打上げ会を済ませて、我が家へ帰り着いたのは午後11時前。孫の健やかな成長を見届けて、ばあちゃん共々嬉しくも楽しい一泊二日の旅だった。