てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

奇特な夫婦

2010-07-27 17:20:00 | 暮らしと生活
 我が家の3軒西隣には荒神様が祀られている。
 荒神様はカマドの神(火之神)で、我々の食生活の安らかなる事を司る神である。また荒神様には内荒神と外荒神とがあり、外荒神には家の方向や鬼門を守る屋敷の神としての屋敷荒神があり、個人や地域の守護神でもある。

 今朝6時ごろのこと、日課としている田の水回りを済ませて荒神様を通りがかると、誰やら境内を掃き掃除する姿がある。公会堂隣の松本の奥さんだ。奇特な方で公会堂のプランターの水遣りと合わせて、日頃からよくお見掛けする。

 ご主人の堅志氏は、今でこそ脳梗塞の後遺症で家に引きこもっておられるが、長年にわたり町内13箇所のゴミステーションと4本の溝を隈なく毎日巡回、町内の清掃と美化に黙々と取り組んで来られた。先年岡山市環境衛生連絡協議会よりその功績を称え表彰された。

 堅志氏が見守って来られた4本の溝のうちの1本は我が田に面しており、せめてもの思いで掃除を引き継いでいる。我が事に汲汲として生きている小生など、「爪の垢でも煎じて飲め」とはこのこと。内心忸怩たる思いがした。


掃き清められた荒神様
コメント (2)
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