
分煙、禁煙が当たり前になってきている今の社会で、それじゃあ喫煙者の権利はどうしてくれるという反論もあるそうな。
禁煙が目的というより、喫煙による副流煙で周囲の人に健康被害が出るということが問題なのですね。喫煙者ご本人の健康は、最終的には自分の判断で守るしかありません。
しばらく前、ある会に参加していた方が、休憩時間に誰かがタバコを吸い始めて流れてきた煙がもとで咳が止まらなくなりました。暗黙の了解で禁煙だと思っていたら、そうは考えていない人がいたということでしょう。
ハンカチを口に押し当て、お水を飲んだりして頑張りましたが、ついに咳が止まらなくなり、中途退席することになりました。
後で電話をいただき、咳き込みながら話すに、当分はその会には出られそうにないと。せっかく治まっていたぜんそくの発作が再発したのだそうです。和やかな集まりに水を差すよすなことになって申し訳ないと、なぜか謝っていました。咳き込んで耐えられなくなったほうが悪い?
ぜんそくの体験がないと、「大袈裟な」という反応をしてしまいがちで、その時も誰かがそんなことばを口にしていました。当の本人にとっては、呼吸もままならない大変な事態なのです。
禁煙を連呼されると耐えられないという人もあります。何が何でも禁煙を徹底させるべしという発想ではなく、煙に弱い人もいるかも知れないところでは、配慮が大切だということでしょうか。だから分煙なんでしょうけれど。