今回は良形の雪の1片を選び、 シャッターを切るまでの出来事を書いてみます。 Topに置いた画像は先日 17-18日に草津に出かけた際に撮影したものだが、 今回Upする画像は全てその時の物です。 まず文頭に「良型の雪」として書き出したのは、 僕が「雪の結晶撮影は魚釣りと似た点多い」と感じている事に由来するかも知れません。
何しろ、 雪を釣るには場所と潮時が決定的に重要と感じているのです。 勿論、 常に雪が降りさえすれば六華の結晶片がザラザラと降って来る北海道の朱鞠内湖・湖畔の様な場所もあります。 NHKの番組でその様子を観た僕は以前にそこに出掛けて行った事があります。 しかしそんな場所で有っても、 降雪量が多すぎて雪の1片・1片を分離するのに手間が掛かったり、 「非の打ち所のない、完全な形をした結晶片は少ない物だなあ」の感想を持って帰って来ました。
僕が雪釣りに出掛ける場所は関東地方近在での降雪地域、 長野県や群馬県北部がもっぱらです。 中でも草津スキー場がホームグランド的になっています。 標高が1000mと高く、 写真撮影に必要な気温が マイナス 2℃ を下廻る事が多いのも重要な理由の一つです。 じゃあ気温が低けりゃ良いか? それだけじゃあ駄目です。 例えば富士山麓の河口湖・湖畔、 そこは我が家からの到達時間が2時間程度と短く、 草津の半分も無い近さ。 けれども広い湖水面からの蒸発が有ってのことか、 湖畔では湿度が高くなっているのか? 空から落ちてくる雪の結晶の表面は白い小さな粒々がびっしりと纏わり付いた(まるで雪の結晶のチキンナゲット)状態になっている事が多く、 透明感のある結晶にお目に掛かるチャンスが少なく感じています。
さて、 撮影場所で雪が降っています。 それだけじゃあ駄目です。 こんな感じで、 試料ステージのガラス板の上に雪の結晶が独りポツンと人待ち顔で舞い落ちて来て欲しいのです。
しかし多くの場合、 その望みは満たされません。 それらの例を並べます。
良型の結晶が全く見えない
結晶は沢山有るが重なり過ぎ
雪粒の絡まり過ぎ
付着物が多すぎる。
結晶の形が中途半端に片輪、
青丸部分に乗っている雪は小筆を使えば除去可能かも知れないが・・・
まあそんなこんなで、 撮影に適した雪の結晶を試料ステージ上に見つけるのは結構手間暇かかります。 そして、これら夾雑物、 結晶の重なりは降雪量が多い場合、 風速が速い場合には発生頻度が高くなります。 だから降雪が有って、 風速が弱い時(関東地方に南岸低気圧接近時期)が撮影チャンスとなるのです。
目出度く試料ステージに撮影したい雪の結晶が有ったとします。 急がなければなりません。 何しろ気温が氷点下であってもその程度によってはカメラのモニタ画像で姿が縮む様子が目にはいります。 上に置いた画像は39秒間での形状縮小の様子です。
とにかくシャッターを切る迄の時間を最短にする努力が必要なのですが、 大きな板ガラスの多くの雪片の中からターゲットとする雪片をレンズで捉え、背景画像の位置を微調整、 背景画像照射ランプと表面照射ランプの明るさのバランス調整、 フォーカスがずれていたら、それを合わせる作業とやる事は沢山あります。
合焦点状態とピンぼけ状態の画像
長くなりましたとりあえず、 今日はここまで・・・
ところでTop画像、 ”草津の雪@17-18Feb2021” のタイトル記事に載せた画像を画像処理ソフトで彩度を低下させただけの物です。 見た感じが随分変わります。 今までは雪の結晶撮影システムのハードウェア的な改良と背景画像の作成に力点を置いてきましたが、 それは脇に置いて、 今年の無雪期の暇つぶしに「画像処理ソフトの習熟」をやってみたいと考えています。 なにしろ、 今回はRAW画像ファイルも記録してきましたから、 画像処理の練習材料には事欠かないでしょう。
何しろ、 雪を釣るには場所と潮時が決定的に重要と感じているのです。 勿論、 常に雪が降りさえすれば六華の結晶片がザラザラと降って来る北海道の朱鞠内湖・湖畔の様な場所もあります。 NHKの番組でその様子を観た僕は以前にそこに出掛けて行った事があります。 しかしそんな場所で有っても、 降雪量が多すぎて雪の1片・1片を分離するのに手間が掛かったり、 「非の打ち所のない、完全な形をした結晶片は少ない物だなあ」の感想を持って帰って来ました。
僕が雪釣りに出掛ける場所は関東地方近在での降雪地域、 長野県や群馬県北部がもっぱらです。 中でも草津スキー場がホームグランド的になっています。 標高が1000mと高く、 写真撮影に必要な気温が マイナス 2℃ を下廻る事が多いのも重要な理由の一つです。 じゃあ気温が低けりゃ良いか? それだけじゃあ駄目です。 例えば富士山麓の河口湖・湖畔、 そこは我が家からの到達時間が2時間程度と短く、 草津の半分も無い近さ。 けれども広い湖水面からの蒸発が有ってのことか、 湖畔では湿度が高くなっているのか? 空から落ちてくる雪の結晶の表面は白い小さな粒々がびっしりと纏わり付いた(まるで雪の結晶のチキンナゲット)状態になっている事が多く、 透明感のある結晶にお目に掛かるチャンスが少なく感じています。
さて、 撮影場所で雪が降っています。 それだけじゃあ駄目です。 こんな感じで、 試料ステージのガラス板の上に雪の結晶が独りポツンと人待ち顔で舞い落ちて来て欲しいのです。
しかし多くの場合、 その望みは満たされません。 それらの例を並べます。
良型の結晶が全く見えない
結晶は沢山有るが重なり過ぎ
雪粒の絡まり過ぎ
付着物が多すぎる。
結晶の形が中途半端に片輪、
青丸部分に乗っている雪は小筆を使えば除去可能かも知れないが・・・
まあそんなこんなで、 撮影に適した雪の結晶を試料ステージ上に見つけるのは結構手間暇かかります。 そして、これら夾雑物、 結晶の重なりは降雪量が多い場合、 風速が速い場合には発生頻度が高くなります。 だから降雪が有って、 風速が弱い時(関東地方に南岸低気圧接近時期)が撮影チャンスとなるのです。
目出度く試料ステージに撮影したい雪の結晶が有ったとします。 急がなければなりません。 何しろ気温が氷点下であってもその程度によってはカメラのモニタ画像で姿が縮む様子が目にはいります。 上に置いた画像は39秒間での形状縮小の様子です。
とにかくシャッターを切る迄の時間を最短にする努力が必要なのですが、 大きな板ガラスの多くの雪片の中からターゲットとする雪片をレンズで捉え、背景画像の位置を微調整、 背景画像照射ランプと表面照射ランプの明るさのバランス調整、 フォーカスがずれていたら、それを合わせる作業とやる事は沢山あります。
合焦点状態とピンぼけ状態の画像
長くなりましたとりあえず、 今日はここまで・・・
ところでTop画像、 ”草津の雪@17-18Feb2021” のタイトル記事に載せた画像を画像処理ソフトで彩度を低下させただけの物です。 見た感じが随分変わります。 今までは雪の結晶撮影システムのハードウェア的な改良と背景画像の作成に力点を置いてきましたが、 それは脇に置いて、 今年の無雪期の暇つぶしに「画像処理ソフトの習熟」をやってみたいと考えています。 なにしろ、 今回はRAW画像ファイルも記録してきましたから、 画像処理の練習材料には事欠かないでしょう。