
雪の結晶を撮影する時、 僕は試料ホルダーと呼ぶ道具を手に持ち、 それを降雪の中に差し出して雪がホルダーの上に乗るのを待ち(降雪の状態によるが3〜10秒間)虫眼鏡で適当な雪が乗っているのを確認し、 撮影装置のカメラのレンズの下に挿入して、 フォーカスを合わせた後にシャッターを切っています。
雪の結晶撮影を趣味とするようになってから、 かれこれ10年が経過した中で、 結晶を採取する方法は幾つかの変遷を辿って来ました。 今日はここ5年間ほどの間に変化した試料ホルダーの話をします。
Top写真に3種の試料ホルダーを並べて見ました。
1. 左側のそれは縦29cm 横幅11cm
厚さ3mmの強化板ガラスで特注したものです。
撮影現場に到着後、 ガラス板の温度が外気温
まで冷えるのに時間が掛かる欠点が有りました。
2. 右側・下は現用の試料ホルダです
塩ビ板の中に角穴を明けた物で、
ポリエチレンのラップフィルムを塩ビ板に
両面テープを使って貼り付けてあります。
撮影現場の外気温がー2℃以下なら
撮影に使用可能です。
3. 右側・上は 今日製作した新しい
試料ホルダーです。
材質は2項と同一の塩ビ板です。
まだラップフィルムは貼って有りません。
撮影機材のコンパクト化目的に作りました。
採取エリアの横幅が現用の物より
15mmほど狭いです。 実用になるか?
来シーズンに試してみます。