アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

愉快じゃない愉快犯の横行…インターネットを正しく使ってくれ…

2011年03月20日 | Weblog
 東北・関東大震災の救助、救援、復旧に、ブログやツイッターが大変役立っているという。携帯電話がつながらなくても、インターネットはつながったという話も。ITを正しく使えば、人類は幸福になれるということです。

 日本中が大変なときに、ブログやツイッターで人心を乱す者がいる。日本人が悪いのか?悪いのがたまたま日本人だったのか?
 単なる愉快犯のチェーンメイル発信。こういう奴は、いつかきっと重大な犯罪を犯します。「バレなきゃ、何をやってもいい」という奴。
 混乱に乗じた振り込め詐欺。こいつら、ウイルスみたいな奴らです。弱者を見つけては卑劣な攻撃を繰り返す。
 義援金・寄付金を狙う、日本赤十字社の偽サイトも出現している。英文で書かれているので、海外の人を対象に義援金詐欺をしようとするものらしい。ただ、使われているドメインから、日本国内に犯罪関係者がいることは間違いない。これは、日本の信用失墜につながるなあー…。

 どうしようもないのが、火事場泥棒の自慢…
 「…食料とガソリン盗んできた。あと財布GET。めっちゃGETできて嬉しかった!3日目は空港へハンティング。カップラーメン・缶詰めを大量にGET。(中略)…てかすごい欲しいタイヤとか沢山あったから、ガソリン入ったら、使えそうな車のパーツ取りに行くぜ」・・・このGET野郎、裸にして市中引きずり回しの刑にしてやりたい。

 畿央大学教育学部の学生を自称する女性は…
「…うちは冬は暖房がんがん、夏は冷房がんがん。節電(笑)。バイト先で募金してたけど箱の中を見たらびっくり!千円札いっぱい!一掴みしてパチ屋直行。全部スってもうた…。ウチの金じゃないからいいけど…」・・・この畿央大学女、肥だめに数日漬けておいた方がいい。腹が立つなんてもんじゃないですよ。

 GET野郎も、畿央大学も、おそらく作り話だと思う。このような話をインターネットで流して楽しんでいる。インターネットを使わせてはならない輩です。日本人の道徳はどこへ行ってしまったんだ!

 動画サイトも大活躍。仙台市の食品等が保管されている倉庫から、カップラーメン等の食品などを盗む人たちの姿が。倉庫管理の人がいるのに、堂々と略奪行為…!注意しようものなら、管理人がやられてしまうのか…。自動車に、どんどん食品を詰め込んでいる姿も。とても、空腹に耐えられず、やむにやまれずの略奪とは思えない。ジャン・ヴァルジャンではなく、正真正銘の窃盗。

 三宅雪子議員もブログで馬鹿なことを書いた。アフラックのアヒルの声のコメディアンも大津波の被災者の心情を考えないことを書いた。「食料不足でビジネスチャンスです」と書き込んだ会社社長もいた。「石原都知事の天罰発言は列挙しないのか」って?あの発言は、インターネットではない…。
 ブログも、ツイッターも…震災関係者の心情を逆撫でするようなことは書くまいぞ。

今してはならないこと 不要品を送るのと、個人ボランティア

2011年03月19日 | Weblog
 中国と北朝鮮は、仲良しのようにみえる。しかし、中国のネットユーザー間では、北朝鮮を嘲笑する小話がささやかれている。内心は、バカにしているようです。

 北朝鮮のある農村で、オヤジが大きな魚を釣り上げた。「今日は子供たちに腹一杯食べさせられるぞ!」と、意気揚々帰宅した。妻に料理を頼むと…
 「この魚を揚げろだって?油などないよ」
 「そ、そんなら煮ろ!」
 「鍋がないでしょう!」
 「そ、それなら…や、焼け!」
 「焼く?薪がないのにどうやって!?」
 むかっ腹を立てたオヤジは、魚を川に投げ捨てた。命が助かった魚は、大喜び。そして、叫んだ!
 「将軍様(金正日総書記)万歳!」

 油がない、鍋がない、薪がない…北朝鮮では、魚を釣っても食べることができない。品のいいジョークではないが、東北関東大震災の前は、少し笑えた。しかし、今は笑えないどころか冗談じゃない。被災者が似たような状況にあるのだから。

 ガソリンが無い、灯油も無い。医薬品が足りない、食料も乏しい。頼りの、「日本人の心」も…
 大熊町の博文会双葉病院に自衛隊が救助に入ったときには、寝たきりの高齢者128人が取り残されており、病院関係者はいなかったという。見捨てて逃げたと言われても仕方ない。残されていた人たちは自衛隊に救助されたが、搬送中2名、避難所に入ってから12名が亡くなった。避難所の医師は、「名前も病状も分からない」と、当惑…。こういうことが起こっている。「火事場泥棒より悪質な日本人」と責めるのは簡単だが、我が身に置き換えたとき…。
 外国メディアは、「災害時でも日本人は素晴らしい、略奪がない」などと言っているが、実際には、略奪が横行しているし、ねたきり高齢者128人を残して避難した医療関係者もいる。

 ともあれ、昼夜に及ぶ救援の努力で、日増しに物資が届くようになりつつある。
 この救援物資がなかなか大変…なぜ大変か?「自分が不要なものを被災地へ送る」このようなケースがあるのです。不要品は、被災者にとっても不要品。山積みされて捨てられるのですが、その手間たるや莫大なもの。とんでもなく迷惑な話。被災地へ送るものは、「自分にとって大切なもの」でなければなりません。

 乙武洋匡さんは、阪神淡路大震災を体験した人。自身のツイッターでのつぶやきは・・・
 「(阪神淡路大震災の被災者のことばとして)助けに来てくれて一番ありがたいと思ったのは、自衛隊の人たち。 一番迷惑で邪魔だったのは、自称ボランティアの人たち。こちらが必要とする事は、「できませーん」。逆に、残り少ない食品や飲料水をコンビニで消費していく始末。
 これなんです。「我が家の不要品を送った。被災者のためにやってあげられることをしてあげた」と、いいことをしたつもりが、現地では迷惑がられていた。被災地は、自己満足したい人のための場所ではない。ボランティアの押しつけも、被災者に迷惑なことがあるということ。ボランティアの人たちに、数少ない食料を等を買われてしまっては…本末転倒。「あんたら、我々被災者に嫌がらせをするために来たのか?」ということになってしまう。

 個人の救援物資は、送らない方が良い。気持ちがあるなら、現金が最良。また、被災地でのボランティア活動は、募集している市町村と相談して行くのであれば問題ないが、そうでなければ行ってはならない。
 あれから1週間経ったが、「まだ一切の支援物資がありません。このままでは、みんな餓死してしまう」と、市長さんが涙ながらに訴える市もあるのです。今日、何かが届けられるといいのですが。

「天罰発言」にこそ「天罰」…思慮がほしかった

2011年03月18日 | Weblog
 日本にも、「お騒がせ男(女)」がおられる。鈴木宗男、小沢一郎、鳩山由紀夫、aicezuki、市川海老蔵…枚挙にいとまがない。
 で、石原慎太郎知事東京都知事。東京都民が3度も選んだ人物。181cm、77kg、偉丈夫である。

 この偉丈夫が…都知事選にあたり、松沢成文神奈川県知事を後継指名したのに、大震災のさなか翻意して、4選出馬表明。振り回された挙げ句、知事から一転、「ただの人」という貧乏クジを引かされたのが松沢成文知事。「本当に驚いた。何が起こっているのか信じられない思いだった」と。神奈川県知事への立候補もしない。
 都知事選、ワタミさんが出るが…「私は経営の天才とよく言われるが…」と言っていた。自分のことを天才…大丈夫かなあ?読んでいる本も、ほぼ私の知っているものばかり。発言の中に、あの本の内容と同じだなと思えるところが出てくる。「夢をもて。きっと叶う」このフレーズも好きみたい。夢が叶うのであれば、私など天皇陛下かアメリカの大統領になっていなければならない。東国原さんも出馬したいようだが、誰も推さない。当たり前だ!己というモノを理解していない。風雲たけし城の家老に都知事は無理。小池さんは出馬する。オバQに出てくるラーメンを食べている人かって?違います。共産党の小池晃さんです。ラーメンが好きかどうかは不明。小池晃さんの場合、いわゆる「アカ」ですから…洗い落とす必要が…。

 閑話休題。そして…東日本(東北・関東)大震災。石原知事は、東京都からの支援金100億円を早々に決めた。約10万人の帰宅困難者が出た問題について、全線運休したJR東日本が、早々に駅のシャッターを閉めて構内にいた人を外に出したことを痛烈に批判した。…いいところを見せてくれていた。被災者の強力な味方!
 し、しかし、「津波を利用して我欲を洗い落とす必要がある。日本人の垢(あか)をね。やっぱり天罰だと思う。被災者の方々はかわいそうですよ」と発言した。「これにも、本当に驚いた。何が起こっているのか信じられない思いでした」
 現在も、消息不明の身内を必死に捜している何千もの人がおられるのに、「我欲を洗い落とせ」「日本人の垢(あか)」「天罰だ」…こんなことを、知事が言ったら天罰を受けますよ!

 この発言を分析すると、「日本の政治と社会構造」を我欲と表現したのでしょう。擁護しているのではなく、本意はここにあったと思うのです。「被災者」の心情は全く考えていなかった。
そして、「行政の長であります私が使いました天罰という言葉が被災者の皆さま、国民、都民の皆さまを深く傷つけたことから、発言を撤回して深くおわびいたします」と陳謝した。

 石原さんにしてはお粗末でした。23歳で、芥川賞を受賞という天才作家が、苦しんでおられる人の心情を察することができなかった。所詮は、自分に痛みがないからなのか…。
 被災者の言葉は、皆、重いです。生死のはざまから生還した…「前向きに」という言葉がこだましています。それしかない。

大相撲番外編 国立大卒の力士が大技「ゆかたがけ」を決める

2011年03月17日 | Weblog
今日は、セントパトリックスデイ。知る人ぞ知る。知らない人は全く知らない私(アンティークマン)の誕生日です。今年の誕生日は、東北関東大震災の被災者のことが気になりますから、穏やかな気持ちでは迎えられませんでした。
 しかし、これまで生きてこられて幸せです。思えば愉快・痛快な人生でした。間違えました。「人生でした」ではなく、「人生です」です。

 東京マラソン日本人トップの、埼玉県立春日部高定時制職員の川内優輝さんが、実に愉快・痛快ですが、もう一人気になる人が。「猫ひろしだろう」って?猫さんもまあまあ愉快ですが、私が取り上げたいのは、「田中修一さん」です。

 「どこの田中さんだぁ?」って?大相撲、千賀ノ浦部屋の力士だった田中修一さん。四股名は、「舛名大(ますめいだい)」。師匠の現役時代の四股名が舛田山。田中さんは、名古屋大学工学部化学・生物工学科卒業。あの、ノーベル賞受賞者を輩出した愛知県ナンバーワン大学です。名古屋大学は、通称「名大」。師匠の「舛」と、「名大」をくっつけて、「舛名大」。
 
 大相撲入りの時、大きな話題になりました。国立大出身力士は過去に2~3人ですから、それはそれは珍しい。私も、「成功してくれるといいが」と密かに応援しておりました。しかし、BUT!三段目(東三段目89枚目)まで上がったところで悲劇が起きた。頸髄損傷という大けがをしてしまいました。…ズルズルと番付外に落ちてしまった。
 それなら、愉快でも痛快でもないだろうと思うところ…。
 
 舛名大は、大相撲ではもう無理と判断した。そこで、「相撲が大好きなので相撲に関わる仕事がしたい」と考えた。
 相撲に関わる仕事とは何か?「親方?」あ、あのね、現行の制度ではそれはできない相談。(そのことも今、改革問題として挙がっているんですけどね)呼び出しも行司も無理。そこで出した結論が、「新聞社の相撲担当記者」。190cm、140kgだけど、記者になるには、身長・体重の上限はない。

 相撲担当記者…どこの新聞社を受けるか?名大卒ですから、中日新聞社。
 中日新聞社もびっくりしたと思います。小山のような男が面接に現れたのですから。結果は、みごと採用内定。
 大新聞社への採用が内定したのは、「名大卒で、元力士で、190cmで140kg」の他に、舛名大の賢さがありました。
 どんな賢さか?個性を生かしたのです。どうしたかって?面接に「ゆかた(浴衣)」を着て行った。つまり、決まり手は、「ゆかたがけ」。大会社の面接試験に、「ゆかた」を着ていく人は…あとにも先にも彼だけでしょう。
 「そとがけ(外掛け)」「うちがけ(内掛け)」「かわずがけ」があるのですから、「ゆかたがけ」もあるわけで…。

 愉快・痛快、怪物くんは、怪物ランドのプリンスだーい!…古い!?それを知っているアナタ…なかなか古い。もしや同年代では?今日は、私の誕生日!

困っている人を助けるのがドイツ魂 日本も…!

2011年03月16日 | Weblog
 いつもドイツ人を褒めるのですが…この度も、ドイツ人ってやはり凄いなあと思いました。東日本大震災の直後にブラウアー博士から「our condolencies」というメールを頂いた。そして第二弾も来ました。件名は、「Just in case」。何が書いてあったか…
 (ドイツ語では私が読むのに時間がかかるので、英語で書いてくれる)…I want to let you know, that in case of a serious emergency in Tokyo/Japan we would try to help until this severe problem is over. For example, we could host for some time one of your children (perhaps with a baby/small child?)…
 「子供1人の面倒を見てやるぞ」ということ。こういう「心」があるのがドイツ人!

 25年も前の話ですが、ドイツの山岳部をドライブしていました。その日の宿を探そうと、「H(ホテル)」の表示を頼りに山の中を走りました。突如現れた大きなホテル。陸上のグラウンドのような駐車場がありました。ホテルのロビーに、笑い転げて遊んでいる10人ほどの子供達が…どう見ても、ドイツ人の子供ではなかった。
 子供達の半数は、チェルノブイリ原子力発電所事故(現ウクライナ)で避難した子供達。そのホテルが、ウクライナから、引き取って育てていたのでした。残りの半数は、親を亡くしたベトナムやカンボジアの子供達でした。
 ドイツには、不幸にも親に育ててもらえなかった子供を、引き取って育てている施設がいくつもあります。民間のホテルでもそのようなことをしていることに、大いに驚きました。「人種も国籍も関係ない。困っている人がいたら、できる限りのことをして助ける」素晴らしい。

 女優の東ちづるさんが、世界ウルルン滞在記というテレビ番組で、「ドイツ国際平和村(Friedensdorf international)」を紹介してくれました。ドイツ国際平和村は、戦争や内乱に巻き込まれ傷ついた子供達を救済するためのNGOとして開設したもの。(治療が終了したら子供は親の元に帰ることが前提)東ちづるさんがレポートして以来、日本からも多額の募金が届くようになっています。

 困っている人を助ける精神…国民一人一人に染みこんでいるから、個人でも受け入れてくれる。日本人も本来この精神をもっています。我々個人も、踏み込んでいいのではないでしょうか。

 チェルノブイリ原子力発電所の事故。リトルボーイ(広島に投下された原子爆弾)約500発分に相当する量の放射性物質が撒き散らされた。炉心溶融(メルトダウン)で爆発したもの…福島原発…今朝も火災が起こっていましたが、何とかこのまま冷やして封じ込めてほしいものです。ドイツの化学者であるブラウアー博士、一番の気がかりが、このメルトダウンだと…。

危機にこそ結束して立ち向かう…それが日本人

2011年03月15日 | Weblog
 東日本大震災に関わって、安否確認とお見舞いの電話をたくさん頂いた。ありがたいことです。私が病気の時に、「ルルドのお水」を送って下さったアメリカ在住の夫妻からはメールと電話。ありがたいことです。
 ドイツのブラウワー夫妻からは、「深甚なる哀悼の意を表し、日本の復興をお祈りいたします」とのメールが。(私は、日本の首相ではありません。念のため)さすが元同盟国の人たち。私も、「ドイツから救援隊が来ています。ありがとう」と、返事しました。首相に成り代わって。

 外国人の目には日本人の武士道精神は廃れていないと見えるよう。危機に瀕すると発揮される「日本人の美徳」。本物の日本人はそれが普通のこと。
 ベトナムのメディアは、「怒鳴り合いもけんかもない」「本当に強い国だけがこうした対応ができる」。
 アメリカのメディア(ウォールストリート・ジャーナル)は、「不屈の日本」と題する社説を掲載、「大自然からの打撃に遭っても生き延びるための備えを、日本人がどれほどきちんとしているか指摘せずにいられない」と、防災システムや建物の耐震設計をたたえた。
 イギリスのインディペンデント・オン・サンデーは、1面トップで日の丸の赤い円の中に「がんばれ、日本。がんばれ、東北」と日本語で大見出し。「日本は津波の被害から立ち上がろうと闘っている」と報じた。
 また、フィナンシャル・タイムズは、「巨大地震と津波、原発事故に見舞われながらも、パニックに陥らず、気丈に振る舞う…称賛すべき冷静さと不屈の精神!」と。
 ロシアのメディアも、「日本には最も困難な試練に立ち向かうことを可能にする~人間の連帯~が今も存在している」と称賛している。そして、「ほかの国ならこうした状況下で簡単に起こり得る混乱や暴力、略奪などの報道がいまだに一件もない」と。・・・この報道が辛い。

 諸外国が称賛の声を上げる日本人の武士道精神ですが、それに泥を塗る卑怯者どももいる。
 宮城県内で、地震の混乱に乗じたと思われる万引きや、夜間に店のガラスなどを破って侵入する窃盗などが多発している。コンビニエンスストアや飲食店、家電量販店から食料品のほかカーナビや現金などが盗まれている。停電で防犯カメラが作動しない。警察は災害救助にかかりっきりで警邏できない。そのスキを狙う…こういう日本人もいるのです。恥。阪神淡路の時も、「日本には強奪、略奪はない」と、外国メディアが報じた。しかし、実際にはあった。そして、今回も略奪が起こった。災害対策と並行し、非常時の混乱につけ込んでの犯罪をなくすることにも取り組まなければなりません。情けないですよ!

 また、窃盗ではないが、不安感をあおるメールが多発…なんと、家人にも。内容は、関西電力関係者を装って、「節電の輪を広げよう」という真面目なもの。家人は性格上、律儀に知人数人に内容をコピーして送信。関西電力とは無関係なチェーンメールと分かって怒ることしきり!国の一大事のさなかに、いたずらする日本人がいるということですね。

 卑怯者もおりますが、とりあえず無視しましょう。危機にあって、日本人の連帯感が強まったことは事実です。頑張っていかなければなりません。私も、災害支援ボランティアに加わりたいのですが、逆に救助されそうなので、逡巡しております。

 北朝鮮の反応は…日本の震災と津波を報じながら、「歴史わい曲」というお得意のフレーズで日本を非難し、「植民地支配の過去清算に取り組むよう求める」…まったく!同情してくれなどとは言うつもりはない。だけど、東日本大震災と「歴史わい曲」って、どうやったら結びつくのだろう?

各国から救援隊続々、「地球は家族」「博愛精神」…

2011年03月14日 | Weblog
ドイツ、スイスの救援隊も到着。カンボジア、ベトナム、スリランカなども救援の申し出!69か国が日本を助けてくれる。カンボジア、ベトナム、スリランカ…貧しい。…カネの問題ではないのです。「地球は家族」という問題です。ありがたいことです。

 斎藤博栄校長先生…えっ?まさか?斎藤喜博先生と名前が似ています。お孫さんなのか?斎藤喜博先生…「島小教育」で教育史に残る教育実践をされた方。…生きておられたら、100歳。教育者であり歌人でもあられた。斎藤喜博先生は、教育実践者としてすぐれた授業をつくり出した。教師は、「授業が命」ということ。校長になってからは、毎年公開研究会を開いた。それがなぜ素晴らしいか?教職員組合によっては、「公開研究会など、とんでもない!」と、猛反対する。反対の理由?自分自身の、教員としての力がないことが露呈されることを回避したいからじゃないですか?
 公開研を実施した…凄いことなのです。斎藤喜博校長の公開研は、第一に「授業」、第二に「授業には違いないが、特に感性を育てるもの」。後者の内容として、体育(とりわけ発表)・音楽(とりわけ合唱)・野外劇等々。向山洋一さん(法則化運動)も、隂山英男さん(百マス計算)も、斎藤喜博先生に私淑しました。感性豊かな人は、困った人を助けます。国境はない。地球人ならどこの国の人でも助けます。

 斎藤喜博先生が素晴らしいのは何となく分かったが、冒頭の斎藤博栄校長先生はどうなったんだって?
 博栄さんは、校区に外国籍の生徒が多いこともあり、「国際学級」を設置している横浜市立潮田中学校の校長先生。その潮田中学校の卒業式…卒業生205人中、外国籍の生徒は12か国15人。さて、気になるのは卒業式場の国旗の扱い。杞憂でした!いいぞ!潮田中、いいぞ博栄さん!
 壇上には、日本の国旗(これができて、一人前の校長!)。2階テラス(右側)に韓国、中国などアジア7カ国の国旗、左側にはブラジル、アルゼンチンなど南米5カ国の国旗が掲げられた。嬉しいねえ!教育に心がある!
式場入り口には、中国語「恭喜」など、おめでとうを示す7カ国語の横幕が張られた。いいねえ!

 東日本大震災の復興に、69にも及ぶ国・地域が支援してくれている。「地球家族」「人類は皆兄弟姉妹」こんな言葉が彷彿とします。潮田中卒業の外国籍の15人と日本国籍の190人、そして日本中の若者たち…兄弟姉妹です。日本が窮地に陥ったとき、きっと助けに来てくれるでしょう。えっ?恩を売ったってことかって?いえいえ、「絆」ですから、恩を売ったとか買ったとかいう問題ではありません。

 結局、斎藤喜博は何のために出したのかって?喜博と博栄、共通するのは「博」。地球人は、「博愛」の精神が大事だと・・・。

中国の緊急支援チームもスタンバイ!

2011年03月13日 | Weblog
 56の国や地域が、この度の東日本大震災への支援を申し入れてきている。韓国と、シンガポールの救助犬チームは、すでに日本へ来ている。アメリカイギリスの救助隊は今日到着。その他、続々と到着予定。ありがたいことです。対応の速さがありがたい…!同盟国アメリカ合衆国政府は、空母派遣をいち早く決定しておりました。オバマ大統領も、「即!」激励の言葉を送ってくれている。
 中国の緊急救助チームもすでに準備完了し、出発命令を待っている。

 「抗日の旗手」のような中国インターネットは、どんな反応をしているか気になるところ。
 案の定、「小日本ザマアミロ」のような、日本の災害を喜ぶコメントが。ところが、そのようなコメントへの批判が!批判がどんどん増えて、いまや、「日本の災害を喜ぶ=中国人の恥」が一般的。中国が変わりつつある。
 さらに、「四川大地震のときに日本は支援してくれた。今回は中国の番だ」「かんばれ、日本人」「みんなで力を合わせて天災に打ち勝とう」…泣けてきます。

 独裁政権崩壊…チュニジア、エジプト、バーレーン…。リビアは泥沼ですが、もう先が見えている。イエメンだってスーダンだって…。
 では、中国はどうか?温家宝首相は、全国人民代表大会(全人代=国会)で行った「政府活動報告」で、2011年の最優先課題に「物価水準の安定」を挙げ、急速に進むインフレ抑制に全力を尽くす姿勢を鮮明にした。
 独裁政権を相次ぎ崩壊させた中東・北アフリカの民衆デモが、生活苦を招いたインフレに端を発したことを強く意識していました。

 私の予想では、中国の民主化運動は、国を動かすまでにならない。つまり、中東諸国のようなことにはならないと考えます。
 中国は、通称「グレート・ファイアウォール」と呼ばれる強力な検閲システムを使い、「ジャスミン」という言葉を国内のミニブログサイトから排除しました。また、警察による徹底した反政府行動の抑え込みやメディア統制をしています。民主化運動は、警察の前にあえなくしぼみます。

 もっとも、不安材料がないわけでもない。グーグルは、中国当局の厳しい検閲に反発し、早々に撤退しました。これで肩の荷が下りたのですが、フェイスブックが香港に事務所を開設した。また、中国のソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)のレンレンがなにやら動きを見せている(米国で新規株式公開を計画)。でも、現体制は維持されるでしょう。取り締まりが半端じゃないから。

 加藤嘉一さんが、日経ビジネスオンラインに、「中国の学生が民主化を目指すと、彼の身に何が起こるのか?」ということで、予想される姿を書いている部分があります。

 北京大学3年生のO君が、中国を民主化するきっかけをつくるため、ブログを開設。常識を覆す、度肝を抜くような文章で、メディア・世論に関心を持たれた。これで、民主化を求める多くの同志たちに影響力を与えられるぞと考えた矢先…。世論操作・情報統制を担当する中国共産党中央宣伝部の監視員にみつかる。ブログはブロックされ、アクセスできなくなる。やがて、国家安全部がO君の元を訪れ、身柄を拘束。自宅で無期の軟禁生活をするハメになってしまった。
 O君は、北京大学で抜群の成績、民主化運動をせずにエリート街道を歩んでいれば、間違いなく共産党幹部、あるいは、国営・外資を問わず、有力企業に招かれるはずであった。
 O君は、民主化への希望を捨てきれず、情熱を抑えきれず、自らアクションを取ったことで、結果的に、自らの一生を棒に振ってしまった。王君の生き様を見た周囲の学生は、自分がそうならないように、慎重に行動するようになった。
 と、いうわけで、中国では民主化運動は…大事にならない。
 「胡錦濤-温家宝体制」もあと残り2年。最後の大きな山場を迎えています…。

 中国インターネットで、東日本大震災のさなかの東京で、「ビルの中で足止めされた通勤客が階段で、通行の妨げにならないよう両脇に座り、中央に通路を確保している写真」が投稿された。日本人のマナーが素晴らしいと感嘆している。変わったよなー!中国のインターネットユーザーをはじめとする人たち…。日本人の素晴らしさを知ったことで、民主化運動への基盤が盤石になったのでは。

ゆすり発言は鳩サマへの意趣返しと政府批判

2011年03月12日 | Weblog
 大津波…大変なことになっております。沖縄も、津波警報…
 「沖縄の人は、ごまかしとゆすりの名人」…鳩山方便さんも、ここまでは言わない。言ったのが、米国務省の日本部長ケビン・メアさん。沖縄の人は当然怒ります。メア日本部長、更迭されてしまいました。米国は早期収拾を図った…。うーん、スピーディ!

 日本国民としては、メアさんともあろう人がどうしてそんなことを言ったのかをある程度承知しておかなければなりません。沖縄を愚弄したわけではなく、鳩山前首相への意趣返しと日本政府批判が、不正確に伝わった結果です。
 昨年暮れの講義(アメリカン大学)で、普天間問題についてどのようなことを言ったか?

 日本国憲法9条については、「変える必要はない」という考え。これは、問題ないです。日米安保は不均衡ということも言っています。…そんなこと、今さら言われなくても解っています。米国が攻撃されても日本は守ってあげませんから。でも、日本が攻撃されたら、守ってもらう。均衡なはずがない。
 集団的自衛権については、「政治問題であり、憲法問題ではない」。これも、いいでしょう。
 さて、「鳩山由紀夫前首相は左派の政治家だ」と、言っています。これは腹立ち紛れの罵倒のつもり。鳩山さんをなぜ罵倒したか?普天間交渉をとりまとめたのがメアさんだったから。それをルーピー政治家にぶち壊された…怒って当然。(日本の)民主党政権は、沖縄を理解しておらず沖縄とのパイプもない…これも、さすが元総領事。民主党も沖縄も解っておられる。
 (そしてお待ちかね、え?誰も待っていなってか?)沖縄は、「合意」というが、その意味は、できるだけ多くの金をくれということ。沖縄人は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人だ…日本政府は、「遺憾だ」などとは決して言えませんよ。本当にお金でごまかしてきたのですから!どうして沖縄に基地が必要なんですか?政府はその理由を、国防政策として真摯に説明しなければならないのに、「モノ」と「カネ」でおさえようとしてきた。正面から、国防論、国際政治論で理解していただかなければならないのです。それがはっきりと見えていた。メアさん、怒心頭という感じ。何への怒りなのか?日本政府への怒り。それが、「沖縄、ゆすりの名人」として広がってしまった。メイさんは、「不正確(に伝わってしまっている)」と、言っている。正確には、「沖縄をゆすりの名人に仕立て上げた、鳩山以降の日本政府よ、オマエラに明日はない」でしょう。

 2年前に、在日米海軍の掃海艦(2隻)が石垣港に入ったとき、沖縄が大騒ぎ。しかし、BUT!1年前、尖閣諸島沖の東シナ海で中国の大艦隊が沖縄本島と宮古島の間を航行しましたよ!沖縄は、何か騒ぎましたか?
在日米海軍の掃海艦の寄港が、「市民感情に配慮を欠いた一方的な押しつけ」「平和行政と相いれず、内政干渉」(当時の大浜長照石垣市長)というのであれば、中国の大艦隊が沖縄県内を土足で歩き回るのはどうなんだ?
 この問題も、沖縄もさることながら、日本政府でしょ!日本の守りを米国に頼る象徴的な出来事。国防には無責任なのに、メアさんに抗議する日本政府って一体…?(ここ、チビまる子ちゃん風に読んでください)

 そして、いっこうに進まない普天間問題…普天間を忘れてしまっていた日本国民たくさんおりますよ。メアさんの発言、失礼千万なのはもちろんですが、心の中がよく解ります。日本人より、日本を憂いているかも。

 ともあれ、不正確(本人談)とはいえ、ゆすり発言はよくない。しかし、メアさんは、日本にとって大切にしたい人材です。敵にまわしたくない。なにしろ、日本語が堪能。この度のインタビューにも語彙豊富かつ流ちょうな日本語で答えておりました。もっとも、日本には20年以上も滞在されておられ、なまじっかの日本人(私のような)より日本を知っている。奥様も日本人。大の日本びいきなのです。冷却期間終了後、また日本のために仕事をしていただきたいです。次回は、言葉が、「正確に」伝わるようにしていただけると…。

脳科学者と農家学者…音は同じだが…

2011年03月11日 | Weblog
  脳科学者の茂木さんは、京大カンニング事件について…
 「逮捕だとさ。ナチス。地球中の笑い者。クズ新聞、クズテレビ、クズ大学、これで満足したか?」
 「クズ朝日新聞が、(京大カンニング事件の容疑者が)逮捕されたとオレの携帯にニュース速報を送った。ジャーナリストは、日本にいないね。本当に誰かいるのか?お前らが、日本を沈ませている。オレは、本当に日本のことを愛して行動する」
 「クズ新聞、クズテレビ、クズ大学。オレは、お前たちと仕事をする時は、誠心誠意やるよ。とにかく、ベストを尽くす。しかしな、組織として、お前たちが終わっていることについては、一ミリとも譲らないぞ」

 今や、各種メディアで評判になっている、茂木さんのツイッターです。脳科学者ともなれば、「クズ」を連発される。同じ、「ノウカガクシャ」でも漢字にすると、「農家学者」である私などは、とてもそのような下品な言葉は使えない。「クズ」を使うのは、葛餅(クズもち)、葛湯(クズゆ)、大鋸屑(おがクズ)ぐらいのもの。

 茂木さんのツイッターを、ずぅーっと読んで…非凡な才能の持ち主だなあと感心させられました。「この頭のキレの良さは何なんだ?」と、思います。「クズ」の連発は多分、「ゾンカ語」でしょう。ゾンカ語の「こんにちは!」は、「クズ ザンポー」ですから。考えすぎだって?脳科学者に対抗して農家学者が考えついたものはその程度なもので…。(ゾンカ語の凄さは、「クズ ザンポー」と書くのに14秒もかかる!膨大な画数となります)

 茂木さん、どうしてこれほど怒っているのか?簡単に言ってしまうと、「あの幼稚なカンニングで大騒ぎするなよ。アホか!家にゴキブリがいますって、警察に通報するか?ゴキブリ騒ぎに拍車をかけるメディア!オマエラ、なんなんだ!偽計業務妨害は、居眠りしていた試験監督官だべ!試験監督を逮捕する方が先だろう!」
 こういうことだと思います。言われてしまうと、「ああ、そうだねー!カンニングなんてゴキブリみたいなもんだねー!」と、納得してしまいます。
 えっ?茂木さんの真意が解っていないなって?真意など解りませんよ。誰も解らない!

 茂木さんの主張を喜んでいるんだろうって?そうです。実はすでに、「京大ITカンニングの『行くぜCIA』に正義はあるのか」という駄文を書いてしまいました。茂木さんの「クズ・・・」は、私への追い風ですからウエルカム。
 勘違いしていただきたくない。私は、「行くぜCIA(ハンドルネームのaicezukiを逆に読んだ)」を擁護していません。「罪にはならないんじゃないか」と、疑問を投げかけただけです。

 それにしても、「偽計業務妨害罪」一体何なんだ?「刑法233条。うその情報を流したり、他人を欺いたりして業務を妨害した場合に適用」そんなことは承知している。3年以下の懲役または50万円以下の罰金、これも赤ちゃん以外は誰だって知っている。
 「他人を欺いて…」携帯電話で、全国のみなさんにアイデアを求めるのが、欺くことになるのか?茂木さんの怒りの発端になったのはこれです。茂木さんは、ツイッターで、全国のみなさんに様々なアイデアを求めているのです。「英訳して」というのもあれば、「鳩山さんにお伝えする提案を練るために、日本の政治をよくするアイデアをお寄せくださいますと、うれしいです」というのもある。
 「業務を妨害した…」静かーに、股に携帯電話を挟んで知恵袋へ投稿していただけ…それが妨害?試験監督の人にヘッドロックして、「カンニングを見逃せよコラ!ついでに正解を教えろ」といえば、これは間違いなく、「威力業務妨害罪」。股に携帯を挟んで、偽計…ってのは?

 茂木さんは、もう少し怒らせておくとして、「行くぜCIA」の将来が心配です。有能であることは間違いないのですから、社会から葬られなければいいのですが。無能なら葬られてもいいのかって?無能なら、「行くぜCIA」のようなことをしませんよ。
 同志社大学は、「本人の今後の更生に期待したい」として被害届を提出しない…クズと同類の大学と思われたくない…?