Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ルツェルンの最初の夜

2019-08-27 | 
ホテルはかなり快適だ。今までで不満は夜中の空調の低い音だけで、それだけ静寂ということである。なるほどあまり近代的なホテルには泊まらないので、カードを刺しての点灯とかが解らずに人に来てもらったりしたが、これは自分が如何に鄙びた安宿ばかりに泊まっているかということでしかない。格好が悪いのでドイツではスイスほどオートメーション化されていないと話しておいた。予定通り早々と湯沸かし器テストなどでの問題は無かったが、これは誤算だった。

ネット回線も早い。理由ははっきりしていて、この宿がそもそも通常のホテルではなく、ある会社のゲストハウスを空いているときに開放しているに過ぎないからだ。だから朝食を頼んでいなくてもコーヒーの飲み放題など嬉しいサービスも有る。

それに村自体も湖よりは大分高台で涼しい。更にその村の牧草地の中に建っている。与えられた部屋が二階で北向きで更に気持ちが良い。反対側は山が見えるかもしれないが今回はどうでも良い。

コンサートの後で駅でヴォルヴィックを購入して、ついでに熱いチキンの足も買った。持ってきなヴィーナーと一緒にホテルに帰ってディーナーとした。帰路は駐車場からの出だしでチューリッヒ側に進んで、無理なUターンで戻ってきたが、どうもベルン行きの高速も手前で降りるようになっていて、少し戸惑った。むしろ地道の10kmが遠く感じた。慣れの問題だろう。今の雰囲気からすると今後定宿にしたい感じである。

じゃがいもサラダは少し塩気が薄すぎたが、肉毛のお陰でじゃがいも六個分を平らげた。お陰で持ってきたリースリングを半分以上飲んでアルコールが残っている。今日は比較的オフなのでマティネーの後は涼しいところで音楽勉強をしてゆっくりとする。

往路、アバド指揮ルツェルンでのラ・メールを流していた。ホテルについて早速楽譜も流した。映像を見ると当時パユやマイヤーなどが乗っていてベルリナーフィルハーモニカーとマーラー室内楽団の合同の感がある。因みにそのパユが独奏するマーラー室内管弦楽団を初めて練習で聴いたが、行かない本番が今日なので改めて触れよう。アバドの指揮の良さもあるが、92年頃昔のルツェルンの会場で同様なフィルハーモニカーの演奏会での薄い印象とか掛け合わせた。こちらは同夜のゲヴァントハウス管弦楽団演奏会の準備であった。

その前にペトレンコ指揮の第九初日の演奏をイアフォーンで聴いたが、とても感情的に揺すぶられた。なるほど生放送を観ていても興奮したが、新聞評も出たので、生で聴く前にもう一度振り返りたい。その影響で音楽的な感受性がリフレッシュしたような気持ちがする。生放送を観ていて発狂しそうになったというファンも居るがなるほどそうした要素をこの演奏は持っている。そして更に良くなるであろうところも更に見えてきた。



参照:











コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 三本足プラグは必携 | トップ | 無料前座演奏会の光景 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿