Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

あの時のイヴェント

2006-09-12 | 歴史・時事
アラブのオイルマネーの米国市場からの撤退が言われている。その傾向は変わらず、新興アジア証券市場だけでなく、欧州の市場に、特にダイムラー・クライスラーやフェラーリー社に流れて来ていて、先日来の上昇傾向がそのように説明されている。

米国における沿岸諸国の投資は、相対的に低下して来ているドルの権威だけでなく、米国が今やそれらの投資に依存する形になっていると、九月十一日以降のマクロな流れを経済新聞は解説している。

歴史的にターニングポイントを与えたと言う割れる大事件は、政治経済的な米国の地盤沈下を証明しているらしい。CIAの秘密監獄の違法性のみならず、イラク侵攻の二本柱であった、大量破壊兵器の所持とイラクとアルカイダの関係の双方とも否定された現時点で、そのでっちあげの「悪の連合軍」の責任に対するなんらかの政治的決着がなされてもよいのではなかろうか。

丁度五年前は、全く今日のように晩夏のあたたかな天気であったと覚えている。コルマーにやってきている遠縁の米国人二世を朝早くから迎えに行った。朝食後の九時ごろにホテルに着いたと記憶している。そこから、シュヴァルツヴァルトへと車で向かった。

ドイツの国境では双眼鏡とカーヴィン銃を構えた物々しい警備で渋滞していた。観光を終えて、友人のホテルへ立ち寄って初めて、ニューヨークのニュースを知った。ラジオを付けると続々と経過がひっきりなしに流れていた。

あの日は、象徴的と言うよりもイヴェントそのものであったと言うのがここに来ての見解のようだ。それにしても午後14時20分に起きた事件の既に4時間以上前のフランス国境警備隊の特別警戒態勢は、あの事件の発生を予知していた。多くのユダヤ人が休暇をとっていたと言われるように。いつも何も知らない者が犠牲になり、手厚く哀れみを授かる。

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2 コメント

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Unknown (はっちー&ハリー)
2006-09-12 13:11:14
仰る通り当時貿易センタービルのユダヤ人はたまたま?休暇を取っていて犠牲者が居なかったとか・・・



当時から米国の自作自演疑惑を追求する記事があってネット上でそれを観ました・・・飛行機が通常の旅客機ではなく軍用・・・根拠となる写真も掲載されて実しやかに・・・



事実はどうあれ米国で3000人が死んでイラクでそれ以上死んだし今も死んでる現実・・・。



ブッシュ氏はオランダで裁判を受ける必要があると思います・・・。
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守秘義務 (pfaelzerwein)
2006-09-12 14:20:00
ホワイトハウスの巨大権力には、現在のところなにも起こらないでしょうが、米国の国内法で揺るがされるようになると、崩壊してしまうこともあるのかもしれませんね。ツインビルのように。



ただ、国防のトップシークレットに関わることだと、誰もが守秘義務を負っていて、ウォーターゲート事件やレヴィンスキー事件の様には簡単には発覚しない筋書きなのでしょう。その資料が公開されるころには既に世界が変貌している。



そのあたりの遣り口はCIAを牛耳ったブッシュ家の得意とするところなのでしょう。



情報筋では事件の発生は判っていたようですが、犯人たちもチェックインしていない四時間程前に、アラブ系の組織メンバーの移動を追跡していたのでしょうか。大量にメンバーが監視の視界から消えたのが確認された時点だったのでしょう。
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