缶詰だけど、それが何か?

缶詰、レシピ、散歩、食べ歩き、いろんなものがあります

again049_Part2_ラム肉と夏野菜のロースト

2010-08-21 17:14:39 | レシピ
Mein Vater, mein Vater, und hörest du nicht,
was Erlenkönig mir leise verspricht?
Sei ruhig, bleibe ruhig, mein kind;
In dürren Blättern säuselt der Wind.

お父さん、お父さん、聞こえないの?
魔王が僕に静かに約束していることが。
静かに、静かにしていなさい、我が子よ、
枯れ葉が風邪でざわめいている音だよ。

クラシック音楽はガキには取っ付きにくいだろう、
そう考えた父親が買ってきたシューベルト「魔王」。
人の声よりも楽器だけの方が好きだったから、別にいらなかったけれど、
ピアノ連打による疾走感、不協和音による緊張感は好きだった。
特にマイン・ファーター、マイン・ファーターと叫ぶ辺りは。

ただ、詩はシューベルトではない。
Erlkönig
そんなタイトルで詩を発表したのはゲーテである。
ゲーテのファンだったナポレオンは、対面を果たした時に言った、
Voila um homme!
ここに人あり!とは訳がわからないけれど・・・。

詩と自然科学の研究、そして政治にも首を突っ込んだゲーテ、
晩年はファウストの第2部の完成に力を注ぐけれど、
Mehr Licht !
もっと光を!その言葉を最期に死んだと言われている。

昼ごはんを片付けて、食器も洗い終えた所で嫁さんが起きてくる。
さすがに起き抜けなので、まだ食べられない、嫁さんがそう言うので、
1階でまた気の進まない城山三郎・・・
羊を数えるようなもんだ、気付けば寝てるし。

三島コロッケを食べるぞ!
16時半、嫁さんのそんな言葉とともに自由が丘へ。



キミサワ自由が丘店
今日で最期、閉店である。
レジ袋をぶら下げて出てくる人もいるし、最期の売り尽くし?
裾野水餃子とか、高い商品も半額じゃね?なんて思いで地下へ下りる。
しかし、だ。
陳列ケースには何もない、既に売り尽くされている。
ラム肉が半額で売っていたので、それだけ持ってレジへ。

1階へ上がると、下りエスカレーターは止まっている。



店内商品すべて売り切れ終了となりましたので、閉店させていただきます。
18時予定だった閉店が1時間も繰り上がってしまった。
家以上にのんびり屋さんたちが、あらあらと右往左往。
終わっちゃったね、寂しいね
嫁さんの言葉を聞きながら、それでも、三島コロッケの亡霊を求めて、
東急ストアと近所のスーパーを彷徨うけれど、亡霊はもちろん魔王も出てこない。

キミサワ最期の日はキミサワのラム肉にしよう!
えっと、作るんですか、ああ、そうですか。

しょうがないので、家に帰って、買ってきたばかりのラム肉に塩を擦り込む。
白コショウ、ナツメグもふり、オリーブオイルをかけてラップに包む。
昨日の宅配野菜で来たナス1本を輪切りにして、水にさらす。
ピーマン2個を縦に4等分してから横に3等分に。

フライパンにオリーブオイルをひいて、乾燥ニンニクと唐辛子1/2本を。
中火で加熱して、ニンニクの香りがたったら、ラム肉を。



脂を落とすようにしっかりと焼いたら、皿に移す。
同じフライパンに水気を切ったナスを。



ちょっと火を弱めて、しっかりと水分を抜くようにする。
焼き目がつくぐらいになったら、皿へ。



ピーマンも放り込んで、焼き目をつけたら皿に移し、
最期にバジルソースをかけ、さらにパルメザンチーズをふれば出来上がり。



嫁さんはぱくぱくと箸を進める、
コレでキミサワのラムは食べ納めだな
なんて言いながら。
いや、それがそうでもない。
フリーザーを見てみろ、きっちり1パック分冷凍してあるから。
Mehr Einblick!
もっと洞察を!魔王に連れて行かれるぞ、ホントに。

again049_Part1_ジェノベーゼ

2010-08-21 15:44:35 | レシピ
8/20(金)

朝は夕方より賢い

寝る前にぐだぐだと考えると、思考はネガティブな方向へ向かいがちになる。
だから、夜に考えても意味がない、寝ちまった方が数段いい。
寝不足は1日をダメダメにするし、朝日がいい知恵を運んでくれるからである。

だからと言って、やたらと早く起きてもねえ。
めざにゅ~は終わっていたけれど、めざましテレビは早い時間から見る。
一方、嫁さんは素晴らしい、10時に起きてきて、朝ごはんを食べたらまたベッドへ。
ここまで寝たおせるというのも、才能じゃないか?そう思う。

昼ごはんは食べないだろう、そう考えて、魚肉ソーセージを細切りにする。
フライパンにオリーブオイルをひいて、乾燥ニンニクを砕いて、
さらに唐辛子1/2本を加えて、弱火にかける。

ニンニクの香りが出たら、魚肉ソーセージを放り込む。



魚肉ソーセージがかりっとなるまでしっかりと炒める。

パスタはディチェコのフェデリーニ。
5分半で茹で上がるので、フライパンへ、火を落とす。
バジルソースを加えて、しっかりと撹拌する。



もらってきたバジルソースにはパルメザンチーズが入っていない。
たぶん保存性を考えてのことなんだろうけれど、
だから、パルメザンを後からふりかける。

嫁さんは食べ終わった13時過ぎでも起きてこない。
その間、知恵を運ぶべき太陽は高く上り、
嫁さんは受け取るべき知恵を、また取り損ねる。

again048_Part3_ローストチキン

2010-08-21 12:10:19 | レシピ
L'erreur, c'est seulement un défaut.
間違い、それは欠陥に過ぎない。

1641年、パリで「省察」を刊行したけれど、
無神論を広める思想家として非難されはじめる。
デカルト本人の本心がどこにあったのかはわからないけれど、
4年前の「方法序説」では、かなり強引に神の存在証明をしていた。
「省察」も刊行前にホッブスに反論を求め、再反論までつけて、
用意周到だったのに、無神論と言われてしまう。
コイツら、欠陥だらけだ
そう思ったとしてもおかしくない。

武蔵小山から自由が丘に帰ってきて、緑道で一休み。
閉店を翌日に控えたキミサワをのぞけば、商品はホントにがらがら。
鰹のうま煮なる真空パック、賞味期限は12月までだから掴む。
晩ごはんに困ったら、ネギでとか、レタスと合わせてマヨネーズとか、
いろいろ応用が効きそうだし。

家に帰れば16時。
昨日、近所のスーパーで買ってきた鶏もも肉を引っ張りだす。
身側に塩を多めにふって、白コショウとナツメグ、おろしニンニクを。
ラップにオリーブオイルをたらして、皮側を下に。
バジルとローズマリーをちょっと散らして、身側にもオリーブオイルを。
きっちりとラップで包んで、冷蔵庫へ。

2週間ぶりの宅配野菜は、またもナスとピーマン、それにニラ。
えん菜という空芯菜のような葉物とトマト、ここまではいいけれど、
またジャガイモにタマネギ・・・ジャガイモはまだ残っているんだよなあ。

残っていたジャガイモの皮を剥いて、1口大に切って水にさらす。
ただ、夏の室内に置いてあったものだから、ちょっとヤバいかも。
まともそうな所を選んで、電子レンジで加熱する。
流水でぬめりを落として、また加熱、しばらく放置する。

アルミフォイルにオリーブオイルをひいて、ジャガイモを並べる。
網をかぶせ、そこに鶏肉を。



石窯オーブン予熱無しを選択して、280度で25分。
途中で向きを変えて、火の入りを均一にするぐらいで、あとは放置。



最近、鶏肉は蒸してばかりで、焼いたのは4か月ぶり
77円@100gの鶏もも肉は今イチ・・・。
嫁さんが火曜日にもらってきたバジルソースをつけて食べるけれど、
バジルソースも?
おまけにジャガイモは、それでもちょっと苦い部分がある。
鶏もも肉にもジャガイモにも欠陥はある、もちろん、オレの調理法にも。

again048_Part2_品川と目黒の境を眺める

2010-08-20 23:51:09 | 歩道橋
京都にいるときゃ忍とよばれたの 神戸じゃ渚と名乗ったの
横浜の酒場に戻ったその日から あなたが探してくれるの待つわ
昔の名前で出ています

「自動車ショー歌」「恋の山手線」なんてコミックソングも歌ったけれど、
本業はギターを持った渡り鳥、日活のスターだった。
ただ、美空ひばりとの結婚以降はどうにも。
大瀧詠一のプロデュースした「熱き心に」ぐらいか?復活したのは。

かつて、マイトガイと言われた小林旭も今年72歳、
昔の愛称では出られないだとうなあ。

なわてを出て、また武蔵小山駅に戻る。
だだっと戻って信濃屋さんへ。
ハニーローストピーナツが安いので、嫁さん用にお買い上げ。
カルディもつらつら見るけれど、あまり食指が・・・。

また駅前まで戻る、午前中の曇り空とはうってかわって、
日差しがじりじりと降り注ぐ。
パチンコ屋の横から都道420号、26号線通りに出る。



目黒区
駅前から100mぐらい進めば、すぐに品川区小山から目黒区目黒本町になる。
しかし、東天地本通りってなんだろね?
昭和な香りが漂うスナックとかがありそうだけれど。

この辺りは区画整理なんて言葉とは無縁だから、縦横斜めに道が走りまくる。
五差路、六叉路なんてそこら中にある、そしてまかり間違って入ると、
リアル迷路へようこそ、となる。

東天地本通りから北西へ400mぐらい進む。



アンティークカフェと看板にある。
建物がアンティークだからなのか?そんな感じの、
いつ崩れ落ちてもおかしくないような三角なビル。
1970年代に勘違いしちゃったような、そんな建物。

150mぐらい進むとバス停。
月光原
この辺りが、かつては田畑で月に照らされていたから、とか、
月光上人という高僧にちなんで、とか、
7代将軍・家継の生母の出家後の月光院にちなむ、とか諸説あるけれど、
いい名前だよなあ、目黒本町よりも、遥かに。
昔の名前の方がいい、そんな地名はそこかしこにある。

月光原バス停を通り過ぎて200m。



目黒本町歩道橋
片側1車線の26号線通りを跨ぐ。
こちらは折り返し型、向こう側はストレート型の階段が1脚ずつ。



目黒本町歩道橋 階段部分
折り返し型の階段は傾斜が違うのだ。
地上からはかなりの急勾配、そこから上は緩やかな階段。
これは初めて上った階段、ちょっと驚く。



大井町方面
左側に見える横断歩道の先の辺りまで品川区が伸びているけれど、基本は目黒区。
都道420号は直線なので、遥か先に武蔵小山の先、平塚橋交差点まで見える、
もちろん、視力1.5のおかげではあるけれど。



三宿方面
目の前にランドマークが他に何もない学芸大駅のランドマーク、
NTT唐ヶ崎ビルの鉄塔。
目の前の交差点を左に曲がって道なりに進めば、東急目黒線の洗足駅に出られる。

左側に下りて300mぐらい進む。



目黒郵便局前交差点
目黒通りに突き当たる。
このまま進めば東急東横線学芸大学駅の北側を抜けて、
246号の三宿交差点へと向かう。
三宿に行ってもいいけれど、暑いのだ、とにかく。

左に曲がって、てけてけ進む。
1kmぐらいでダイエー碑文谷店に着く。
表のベンチで一服してまた進む。



碑文谷歩道橋

冬のきつい西日の中を上ったんだよなあ、12月に。
ただ、今日はそのまま素通り。
柿の木坂陸橋を通り過ぎて、都立大駅から東横線沿いに進む。

東横線沿いでふと見上げる。



雲から日差しが東に伸びる。
ぼんやり見上げながら、自由が丘へと下る。
この辺りは碑衾村、この名前の方がよかったよなあ。

again048_Part1_らーめん つけめん なわて(ラーメン/武蔵小山)

2010-08-20 16:11:54 | 食べ歩き
8/20(金)

人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある。

坂本龍馬は近視だった。
メガネも持っていたけれど、カッコ悪いので人前でかけることはなかった、
そう言われる。
高所から大局を俯瞰できたのは、近視だったから・・・ではもちろんない。
そもそもの素質だから、こればっかりはしょうがない。

もちろん近視だって素質だ、ある意味。
そもそも人間は遠視である、たいていの場合。
眼球の成長によって、この遠視の度合いが弱まるだけである。
遠視の度合いが強すぎれば、そのまま遠視となり、
遠視の度合いがちょうど良ければ、正視となる。
遠視の度合いが弱ければ、近視となる、それだけ。

眼球の成長とは文字通り、目が大きくなること、
そして水晶体の厚みを調整する筋肉の発達である。

目が大きくなると、水晶体と網膜の距離が変わってくる。
奥行きが長くなると、当然、網膜の手前で焦点があってしまうために見えなくなる。
もちろん、先天的に水晶体と網膜の距離が合っていない人もいるけれど。

水晶体の厚みを調整する毛様筋の発達しなければ、
レンズの調整がウマくいかなくなり、当然、近くも遠くも見えなくなる。
だから、成長期に近くや遠くを見ることは大切なことである。

9時前に家を出る。
近くの総合病院で健康診断を受診するためである。
整理番号を渡されると内科の12番目、見やるともうかなりのお年寄りがいる。
長いのか・・・そう諦めていたら、看護主任がやってくる。
問診の前に、数値で表すものはやっておく、そう告げる。

そして、廊下にそれはあった。
木製の測定器に、バネ式の体重計。おいおい・・・。
嫁さんが横浜で受けた健診は、身長と体重を同時に計測し、体脂肪率まで算出。
この雲泥の差はなんだ?しかも身長は伸び、体重は落ちている。
あのさあ、ホントに。
視覚もすごい、片目におたまの様なモノをあてて、遠くから見る、そんなヤツ。
しかも、いかん、1.5が見えちまう、いい歳こいてどうなのよ?
さすがに恥ずかしくなって、1.5は見えません、そう告げてしまう。
水晶体の老化が始まっている、そんな自覚も吹き飛ぶぐらいの結果。
血圧を測れば、低血圧の二歩ぐらい手前・・・。

健康なのか?オレ・・・そんな疑問がアタマを支配する。
ただ、財布は一気に不健康になる、1万円もするのか、コレ。
あまりに驚きながらも、10時過ぎには病院をあとに、武蔵小山へ。
パルムを抜けて、中原街道へ出る。
JAVELの隣のマンガ喫茶に入る。
この店の素晴らしいところは、本人確認がいらないところ。

10時40分に入店して、小1時間で終了。
一瞬、六厘舎?そんなことを思うけれど、着いたら12時過ぎ。
今日は大行列に巻き込まれたくない。

パルムを武蔵小山駅方面へ。
小山台高校の横を抜けて、かむろ坂へとつながる道を横断。細道を辿る。



らーめん つけめん なわて
環七沿いのせたが屋というか、その昼バージョン・ひるがおで修行した人が独立、
オープンさせた店らしい。
入って右側に食券機、12時ちょい前に入ると、
L字型のカウンターに先客は2人だけ。
ただ、あっという間に席は埋まる、行列にはならないけれど。



ハートランドビール(500円)
この緑のボトル、酒屋にだってそうそう置いていない。
薄め、軽めのいい味わいである。
ちびちびと飲みながら5分ぐらい。



特製らーめん(900円)
ひるがお出身というだけあって、まんまである。
白髪ネギの貝柱粉がふりかけてあるのも、生海苔も。
完全なる半熟卵じゃなくて、ちょっと黄身が固まっている所まで、
ひるがおとの違いを探す方が難しい。
独立した意味が今イチよくわからん、それぐらい見た目も味もそっくり。

麺は細め、断面はやや楕円かな。
噛み応えのあるところも、同じようにしか感じられなかった。

全体的に悪くはないけれど、ひるがおとの選択になると難しい。
交通の便がいい所だけ、こちらの方が勝っているかもしれない。
ラーメンの道も一つだけではない、そう思いながら店を出る。



again047_Part1_金ちゃん焼そばとナス

2010-08-20 12:18:55 | 食べ物
8/14(水)

グレッグがこだわったから譲っただけ

EL&Pのアレンジを含めてサウンドの中心だったキース・エマーソンは言った。
この3人組を一躍有名にしたのが、ムソルグスキーの「展覧会の絵」である。
この曲をオルガンのジミヘンと言われたキース・エマーソンがロック風にアレンジ。
そもそもは、アルコール依存症による狂気すら見せ始めた転落期、
遅筆だったムソルグスキーがわずか3週間足らずで書き上げたピアノ組曲。
チューニングが狂ったハモンドががなりたてるEL&Pのアルバムを聞いたら、
ムソルグスキーはどう思っただろう?
たった3週間で作った曲だからねえ、そう納得したんだろうか?

7/26に台場で面接を受けた。
7/30の夜に電話があった。
しかし、そこから放置プレーが始まる。
嫁さんは、もうないと思っていたらしい。
そりゃ約3週間、アル中が展覧会の絵を書き上げた期間である、
電話による内定通知なんて、ないも同じだ、そう考えてもおかしくない。

しかし、内定通知がようやくメールで送られてくる。
そして、入社日までに健診と適性検査を受けろ、と。
健診はわかるけれど、適正は内定前なんじゃね?
しかもWEBである、もちろん圧倒的な多数を誇るWindows用であって、
Macintoshでは動作不良が起きるとのこと、マン喫に行かないと無理だとわかる。
しかも、朝に牛乳を飲んじまったので、健診も無理。
近くの総合病院に電話をすれば、内科医がいるときならいつでも、とのこと。

そんなこんなで午前は終わる。
作るの、めんどくさいなあ、また猛暑だし。



徳島製粉「金ちゃん焼そば」
いつだっけ?初めて食べたのは。
もちろん、縦型のカップで焼きそばは無理がある。
今ドキのものではけっしてない。



フィルムをはがし、蓋を開けると、かやくと粉末ソース。
縦型カップに粉末ソースの取り合わせは最悪だけれど、
いいのだ、コレで。
しかも、かやくといっても、フリーズドライのキャベツぐらい、
でも、いいのだ、コレで。

かやくをふり入れて、あとは熱湯で3分。
粉末ソースをちょっとずつ足しながら、混ぜていく。



液体ソースではないので、油気がまったくない。
だからほぐれない、団子状態になる、
でもいいのだ、コレで。

猛暑で外気温35度以上だけれど、
ビールも飲まずに、永谷園「1杯でしじみ70個分のちから」
一応は気を使ってます、はい。

晩ごはんも嫁さんが帰るのを待たずに、とっとと喰う。
夕方、近所のスーパーでナスと豆腐を買ってくる。
冷めても喰えるものなら、嫁さんが遅くなっても大丈夫なもの、である。

ナス2本を縦1/4に切って、水にさらす。
灰汁が抜けたらしっかりと水分を切る。

フライパンにオリーブオイルをたっぷりひいて、弱火で加熱。
温まったら、ナスを放り込む。



強めの弱火にして、しっかりと水分を飛ばしながら、
焼き目がつくように素揚げ状態にする。

ボウルに辛子を入れて、ポン酢で伸ばす。
両面に焼き目がついたら、油を切ってボウルに放り込む。

ピーマンも縦1/4に切って、素揚げにし、ボウルへと放り込む。



ポン酢の酸味と、辛子が効いているのでさっぱりと。
ただ、さっぱりし過ぎ、たんぱく質ゼロなので豆腐を。



桃屋の食べるラー油をごそっと盛って、そのまま冷や奴で。
近所のスーパーで安いから買ってきた豆腐は絹ごし。
しかし、最近の豆腐、豆乳をそのまま固めたような豆腐とはえらく違う。
木綿豆腐じゃね?そんな食感、昔ながらの豆腐な感じ。
そう、EL&Pの「展覧会の絵」を今聞いたみたいな感じ。

そして、ビールを抜いたこのアル中は寝付けず・・・

again046_Part1_山芋をどうするか?とろろ蕎麦と多様性

2010-08-19 20:36:54 | レシピ
8/17(火)

Le monde n'est que variété et dissemblance.
世界は多様性と相違点があるだけである。

1つのテーマを主観的な短い文章で綴ることを日本語で随筆という。
平安時代に清少納言が著した「枕草子」がその起源と言われている。
英語ではessay。ただし、これはフランス語のessaiを訳したものである。
そもそもはLes Essais、試みと訳すべき書物を起源としている。
書いたのはルネッサンス期のフランス人、ミシェル・ド・モンテーニュ。
ルネ・デカルトやパスカルにも影響を与えた書物で、けっこうおもしろい。

Que sais-je?
私は何を知っている?

もちろん「何も知らない」そう来る訳である。
デカルト的な懐疑の萌芽が、確実にある、エセーの中に。

昨日に引き続き、汗まみれになって目が覚める。
めざにゅ~を見るなんて、ホントに久しぶり。
杉崎美香ってまだ出てたんだ、と知る。
そして、猛暑の萌芽が、確実にあった、朝の日差しの中に。

あのさ、体温以上の気温になったら休日、なんて法律できないかな?
東京の予想最高気温37度って、何をふざけちゃっているんだか。
外出する気なんて起きる訳がない。

夏バテ確実なのに、なぜか元気な嫁さんは、しかし、10時過ぎに遊びに行く。
夜も緑が丘の芝松に行くと言っていた、あのちっちゃい体のどこから出てくるんだ?
その得体の知れないバイタリティーは。

しょうがないので1人前の昼ごはんを作る。
そうは言っても、昨夜のとろろが残っている。
蕎麦しか考えられないけれど、戸隠そばは土曜日に喰っちまった。
パスタはやめた方がいいような気がする、見た目的に。
なので、OKストアで買ってきたうどんを引っ張りだす。

とろろだけでは、あまりにヘルシーすぎる。
昨日、キミサワで買ってきた和豚もち豚のバラ肉2枚を取り出して、1口大に切る。
フライパンにスプレーオイルをひと回し、強火で加熱して、豚バラ肉を。



両面にしっかりと焼き色をつけたら、日本酒をどぼどぼと。
アルコールを飛ばしたら、水をひたひた以上に加えて沸騰させる。
弱火に落としたら、和風だしの素を小さじ1加えて煮込む。



椎茸1枚も刻んで加えたら、みりん大さじ1、醤油大さじ1/2を。
昨夜のメンマの残りを放り込んで、味を調える、
蕎麦のつけ汁なので多少甘辛目に。

豚肉が柔らかくなったら、器に入れて冷蔵庫で冷ます。

高原通商店の讃岐ざるうどんは熱湯で7分。
流水でぬめりをとってから、氷水できっちりとしめる。

とろろを煮汁でのばせば出来上がり。



ホントにこの讃岐ざるうどんはいい感じである。
かなり濃いとろろにも負けずに、うどんです、そう主張するし。

しかし、困ったもんだ。
こうやって、とろろは消費したけれど、山芋本体が1/2残っているのだ。
どうすりゃいいのよ、困り果てながら、モンテーニュの言葉を噛み締める。
多様性だ、多様性。

鍋に水200ccを入れて、コンソメを大さじ1、白コショウを入れて沸騰させる。
丼に入れて冷蔵庫でしっかりと冷ましておく。

またも、山芋を擦りおろす。
コンソメスープで伸ばしてから、卵1個を入れて、さらに伸ばす。
ショルダーベーコン1枚を刻んで加える。
フライドオニオンも加えて、撹拌する。

フライパンにオリーブオイルをひいて、乾燥ニンニクを砕いて入れる。
弱火で加熱して、香りがでたら、山芋を半量流し込む。



フライパンを揺すって、まとまっているのを確認したら、
チェダーチーズをのせて、残った山芋を上からかける。

表面がふつふつとして、やや固まってきたら、
フライ返しの力を借りながら、ひっくり返す。
焼き目がしっかりついているので、ウスターソースを薄く塗る。

裏面もしっかり焼けたら、またひっくり返して、ウスターソースを。
ソースを焼いた香りが出たら、またひっくり返す。



小麦粉を混ぜればお好み焼きだけれど、山芋焼きというか、なんというか・・・
そもそも、コンソメ味。
小麦粉を入れてもお好み焼きではないし、チヂミでもない。
そう、モンテーニュの言う、相違点である、コンソメは。

たださあ、これで満腹になっちまう、
焼きながら、その萌芽が見て取れる、確実に。

again045_Part2_漬けマグロの山かけ

2010-08-19 17:20:48 | レシピ
人々は自由に飽き飽きしている、それが真実である

アドルフ・ヒトラーが目指したのはベニート・ムッソリーニである。
このファシスト党党首はヒトラー政権を握る10年も前に政権トップの座に就く。
反対勢力の暴力的弾圧、国粋主義からの民族差別・・・やりたい放題である。
エチオピアに進軍すれば、毒ガス兵器を使用し、国際連盟から咎められるが、
エチオピア人は文明人とは認められない
無茶苦茶な理屈ではねのける、無茶苦茶なのはムッソリーニである。

昼ごはんを片付けて、1階で本を読む。
城山三郎「昭和の戦争文学」
つまらん、実につまらん。
てか、なんで城山三郎で戦争なのだ?訳がわからん。
先にダン・ブラウン「ロスト・シンボル」を読めばよかった、
後悔しきりなので、ページも進まない、あ~あ~。

17時、まったく気温が下がっていないけれど、キミサワへ。
ホントにすかすかになってきた店内、
野菜が欲しかったけれど、食指をそそるものはない。
つらっと見て行くと、キハダマグロが198円@100g。
野菜売り場に戻ると、山芋を発見する。
ああ、これでいいじゃん。
ついでにピーマンも掴んで、家路につく。

漬け込む時間があまりないので、バットに醤油とみりんを多めに。



切り分けたキハダを漬けて、ラップで覆ってから冷蔵庫へ。

買ってきた山芋を半分に切って、しっかりと洗い、酢水に漬けておく。

鍋に水300ccに日本酒大さじ2を加えて沸騰させ、和風だしの素大さじ1を。
醤油を大さじ1加えて、塩を小さじ1。
山芋を伸ばすためなので、冷蔵庫でしっかりと冷ます。


昨夜の残りのタケノコを薄切りにする。
フライパンに水100ccを入れて沸騰させ、一旦、火を落とす。
日本酒大さじ1、みりん大さじ2を加えて再沸騰させたら、和風だしの素を。



醤油大さじ1に塩小さじ1を加えて、弱火にかける。
唐辛子1/2本も加えて、ことこと煮る。



メンマみたいなものである。
しかし、これじゃあ、酒のつまみにしかならんな。

買ってきたピーマン1個を刻む。
ショルダーベーコンも刻んでおく。

フライパンにオリーブオイルを引いて、乾燥ニンニクとフライドオニオンを。
弱火で加熱してニンニクの香りが出たらショルダーベーコンを加える。
強火にしてショルダーベーコンに焼き目がついたら、ピーマンを投入。



黒コショウをガリガリと挽いたら、奥に寄せて、
手前でケチャップとウスターソースを撹拌する。
ピーマンたちと一気に混ぜ合わせながら、ちょっと焦がし気味に。



ピーマンをケチャップで炒めたものが好きなのだ、嫁さんは。
なぜかはわからない、ナスも油を使わないと嫌うし・・・。

後は山芋を擦り降ろすだけ。
かゆみの素、シュウ酸カルシウムは酢酸で中和しているので、手で掴んでも問題ない。
あとは出汁で伸ばしながら、醤油で味を調える。



キハダはいい感じで脱水しているので、歯触りは最高である。
漬け込み時間が2時間程度だけれど、甘さと醤油味はしっかり入っているし。

生魚、飽きたぞ
嫁さんが生意気なことを言う。
いや、まあ、確かに金曜日に美登利寿司など、確かに生魚が多いことは事実。
しかし、そんな贅沢なことを言ってると、ベニートになるぞ、オレが。

again045_Part1_困ったときのカルボナーラ

2010-08-18 21:36:42 | レシピ
8/16(月)

数学が簡単だと信じられていないとしたら、
それは人生がどれだけ複雑かが単に実感されていないからだ。

マンハッタン計画で開発されたプルトニウム型のファットボーイ。
長崎に投下されたこのプルトニウム型は起爆装置が難しい。
32個の起爆装置を同時に点火させないと、効果は無くなる。
コレを開発したのが悪魔の頭脳と言われたジョン・フォン・ノイマン。
ぱっと開いた電話帳の数字の総和を一瞬にして計算してみせた数学の天才。
しかし、乱痴気パーティーが好きだったり、乱暴運転で逮捕されたり。
極端な暴食をしては、カロリー計算はできないと言われたり。

ノイマンにとって人生とはホントに難しいものだったんだろうなあ。

汗まみれになって起きたら、外は熱気に満ちていた。
いつもはエアコンを着けるのは8時過ぎだけれど、7時には耐えられなくなる。
しかも、天気予報は素敵な気温を告げる。
予想最高気温36度
バカだろ、ホントに。
トカゲだって日光浴をしなくても動き回れそうな気温。

家にはもう野菜がほぼない。
だから買いに行かなければならないのだけれど、
恒温動物のオレの体温並みの気温のなか、のこのこ出て行くほどアホではない。
だから頼みは冷蔵庫である。
卵があればパスタのお出ましである。
フリーザーにはスペアリブがまだ残っている。

卵1個を割りほぐし、生クリームを加えてしっかり撹拌し、
フライドオニオンを加える。



これまたしっかりと撹拌して馴染ませる。

スペアリブを電子レンジで加熱してほぐして、
これまたボウルへと放り込む。



またまた撹拌して黒コショウをがりがりと多めに。
さらにパルメザンチーズをふりかけておく。

パスタはディチェコのスパゲッティーニ。
8分半よりも、ほんのちょっとだけ長めに茹でてボウルへ。



さらにパルメザンチーズと黒コショウをふって味を整える。

卵があればできちゃう、楽でいいよなあ、難しくもないし。
少なくとも数学よりも簡単である、そしてノイマンにとっての人生よりも。

again044_Part2_青椒牛肉絲

2010-08-18 17:07:44 | レシピ
Nothing succeeds like success

いわゆるハウトゥー本が大嫌いである。
成功するためにはこうしろ
そう語る人たちは果たして成功者なのだろうか?
ただ、成功が次の成功を生むというのは、あながち間違いではない。
何をどうすればいいのかがわかっているから。
ただ、時流に乗れなければ、その後は失敗を積み上げるだけである。

横浜から帰ってきて東京の暑さを思い知る。
気温が最も高くなる12時から15時まで過ごした横浜よりも、
17時の東京の方が暑いのだ、ったく。

さすがに昼のハンバーガーがどんよりと胃にのしかかったまま。
晩ごはん、どうする?
嫁さんは喰う気でいる、恐ろしい、ホントに。
昨日の焼肉、ハネ下が100g残っている、それにピーマンも。
タケノコの水煮が1パックある。
もう決まりである、てか、考えるのも辛い。
昨夜から3食続けて牛肉でも。

ハネ下の厚みに合わせて切る、断面が正方形になるぐらいに。
塩、コショウをふってからボウルへ。
日本酒をたらして揉み混んでから、
スタミナ源たれとオイスターソースを加えてさらに揉み込む。
片栗粉を多めにふってまとわせたら、ごま油をまわして馴染ませる。
片栗粉を多めにするのは、後で水溶き片栗粉を使わないで済むから。

タケノコも牛肉と同じ幅、厚みに切り分ける。
ピーマン2個も同じ幅に。

フライパンにごま油をひいて、乾燥ニンニクを。
弱火で加熱し、香りが出たら牛肉を加える。



強火にしてほぐしながら炒める。
表面の色が変わったらタケノコを投入。
タケノコは水煮なので、温まればいいぐらい。



ピーマンもさっと火を通すぐらい。
鶏ガラスープの素を加えて、水を少し加える。

皿に千切りにしたレタスをしき、フライパンからわさっと。



さすがに、そこそこ高い牛肉を使っただけのことはある。
アホみたいにウマいのだ。
ピーマンの火の通り加減も、完全に手前味噌。

ただ、ココ1年で青椒肉絲を作ったのは3回目。
1回目はタケノコが無くて、白菜の芯で代用、おまけに豚肉ではなく牛肉。
2回目はタケノコはあったけれど、鶏胸肉で作るという荒技。
そして、今回はまたも豚肉ではなく牛肉である。
1度としてまともに作ったことがないのは、どうしたことか。

Nothing fails like failure
こんな感じでしょうか、今日も。