昨日は、薬膳Salonのお料理教室に行ってきました。
今回のテーマは
「梅雨の薬膳」
日本では、梅雨から夏を含め、湿度の高い季節が続きます。
弱った体に湿気が侵入すると、脾(胃腸)を傷めて、
体が重だる~くなったり
手足のむくみ、食欲が落ちる、下痢。
ベトベトした汗をかいたり、目やに、おりものなど、
分泌物や排泄物に濁った粘り気が出てきます。
「梅雨」を上手に過ごすには、
「脾(胃腸)」を元気な状態
に保ってあげる事が大切
「脾(胃腸)」=食べ物を消化する働き
心肺の働きと合わさる事で、
エネルギー(気血水)
を作り、全身に送ってくれる、重要な源
薬膳としては、
辛みのある食材(生姜、ネギ、シソ、みょうがなど)
香りのある食材(陳皮、シソ、香菜など)をとって、
外から侵入してくる湿気を発汗させて、追い払いましょう
体の内側にたまってしまった余分な水分
脾(胃腸)を元気にしてくれる食材(はと麦、大豆、枝豆、空豆、とうもろこしなど)
水分代謝を高め、利尿作用のある食材(緑豆、冬瓜、セロリ、あさり、わかめなど)を。
☆冷たい物の摂り過ぎは、消化機能を弱めるので、注意しましょう
ということで、今回のメニューは、
●アサリとジュンサイのジュレ 海ぶどうを乗せて(写真左上)
余分な水分を排出して、血も補ってくれる
あさり
胃腸を保護してくれる
ジュンサイ
アサリの旨味が凝縮したジュレに、ジュンサイのツルっとした食感。
新ショウガとミョウガの風味が爽やか
●キュウリとミックスビーンズのサラダ(写真右上)
胃腸を元気にして、水分代謝を高めてくれる、
枝豆、金時豆、ひよこ豆、とうもろこし
余分な水分を排出してくれる
きょうり
ショウガの利いたドレッシングで、色々なお豆の食感が美味しい
●トウモロコシの具沢山ドレッシングのグリーンサラダ(写真下)
胃腸を元気にして、水分代謝を高めてくれる、
アスパラガス、さやえんどう
トウモロコシたっぷり、ブラックオリーブやドライトマトの効いた
ドレッシングが美味しくて、野菜もたっぷり食べれちゃいます
●牛肉とセロリの春雨煮 新ショウガを添えて(写真左上)
緑豆…利尿、解毒作用があり、吹き出物や口内炎にもお薦め。
豆板醤や甜麺醤も効いた味付けが絶妙
しっかり旨味をすった
緑豆春雨に、
サラダセロリ、新ショウガ、シソの風味も
アクセントになって、美味しい
ご飯にもお酒のお供にもいいですね~。
●緑豆はとむぎご飯(写真下)
はと麦…胃腸の働きを高め、余分な水分を排出してくれる。美肌効果もあり。
緑豆の色も鮮やか。はと麦の食感もいいですよね。
●アジのソテー 香味ソース(写真右上)
胃を温め、消化機能を高め、血液もサラサラにしてくれる
アジ。
ショウガの絞り汁が効いたソースで、
ネギ、シソも加わり野菜もサラダのように食べれちゃいます。
(お皿可愛いですよね~
)
●トウモロコシのお汁粉
芯、ひげ、実。全て煮たお汁粉。
お砂糖は全く入っていないのに、旨味が凝縮していて甘~い
ひげは、生薬にも使われる、一番利尿効果の高い部分です。
これからは、芯もひげも一緒に煮て使います
しばらく続く、多湿な季節。
この時期を上手に過ごす事が、冬を元気に過ごす源に。
皆様も胃腸をいたわって、快適に過ごしましょう