表札作りの続きで、今日は、サンドペーパーやサンドブロック#240というので、彫った板の表面を滑らかにしてから、「との粉」を塗った。
「との粉」は、水と混ぜてドロドロにしたのを刷毛で板の表面に塗っていった。とりあえず、6面全部塗ったけど、裏はどうでもよかったようだ。
塗るのはあっという間に終わってしまった。それから程なく、半乾きになったようなので、古いシーツを切ったぼろきれですり込み、そして乾いてから、表面の粉の成分がなくなるまで拭き取った。
木は水分を吸うからか、乾くのがかなり早いような気がする。でも、完全には乾いていないはずなので、今日の工程はここまでにしておいた。
文字を彫った部分が、なめらかにきれいになっていなかったので、どうしたものかと思っていたが、「との粉」を塗ったら目立たなくなった。
でも、「との粉」が文字の溝にたっぷり詰まっているので、それをつまようじでほじって取り除いたりした。なんか対処の仕方がよくわからない。
との粉は、使用するときに「換気を良くしろ」と書いてあるが、揮発性の化学物質とかではないので、ぴんとこない。微粒子だから吸い込まないようにってことなんだろうか。
特にニオイもなく、木の目の隙間に詰めるものだから、木の粉かと思っていた。
調べてみたら、鉱物のようだ。無機物なので、腐ったりしないそうだ。
もともと、粘板岩や頁岩(けつがん=泥板岩)の風化作用でできた粉岩石で、その成分は、
SiO2(シリカ)・ Al2O3(アルミナ)・ Fe2O3(酸化第2鉄)・ CaO(酸化カルシウム)・ MgO(マグネシア)等からできているそうだ。
「との粉」の「と」は「砥石」の「砥」であった。漢字では「砥之粉」と書く。
私が使ったのは「黄色」であるが、そのほかに赤っぽいのと白っぽいのがあり、成分の比率が違うらしい。木の色に合わせて使う。
「との粉」は昔中学のときに技術家庭の授業で使ったことがある。木の本棚を作った。その時のことが役だっている。
注意書きに、「との粉」は、食品や化粧品ではないので、注意するように、と書いてある。
たしかに、「きな粉」や「ぬか」等と間違えそうである。うちは台所のテーブルしかないので、そこで作業をしている。「との粉」はお風呂場に持って行って塗ったが、この粉をテーブルの上に置いておくと紛らわしい。
それに、使ったのはわずかで、今後使う予定もないので、どこか台所から離れた戸棚の奥にでもしまっておくことにする。
ちなみに、との粉 200g 334円+税。