新型コロナの感染力の高いデルタ株のせいで、感染者が爆発的に増えてきている。
ワクチン接種を済ませた高齢者の発病者が少ないので、重症者が爆発的に増えているわけではないが、若者中心に感染者がどんどん増えてしまっている。
若者の重症化率は少ないものの、全体数が増えれば、どんなに割合が少なくても重症化する人数が増えて行くので、このままでは医療がひっ迫することは必至である。
では、日本はどういう対策を取ったらよいのだろうか?
緊急事態宣言中とはいえ、夜間のアルコール提供をやめている程度のもので、他にはこれと言って何もしていない。
外出を控える、密を避ける、なども個人個人の判断に任せているわけで、感染するような行動を平気でしている人々もたくさんいるのだから、感染者はうなぎのぼりに増えていくばかりだ。
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じゃあ、日本はいったいどうしたらよいのか?
と考えたときに、もう、ロックダウンのようなことをして人の流れを止め、経済を麻痺させて感染を止めるのは、あまり良い選択肢ではないようである。
そもそも、いったい日本のやり方の何が間違っているのかといえば、それは、海外にくらべ、さざ波程度の感染者数にもかかわらず、医療がひっ迫していることが第一の問題だということだ。
脆弱な医療体制である。
この1年半もの間、医療の在り方が全然進展していないではないか?
コロナにかかったら、まず隔離して、診察もされず自力で治れというのは、あまりにもおかしい。
コロナでない簡単な風邪ならば医者に診てもらって薬を処方してもらえるのに、それよりも悪質なコロナが治療を放棄されているのだから、悪化するのは当たり前である。
そうして、世間にはもう新型コロナの人がうようよしているし、感染したら、自力で治す人が大部分になってきたのだ。
医療従事者は、サーズやエボラ出血熱ほど危険性が高いわけでもないような、新型コロナに対して、必ず厳重な防護服に身を包んで取り掛からなければならない。
減圧室などがなくては患者を受け入れられないというのが、病院設備の基準となっているらしい。
これでは、必然的に受け入れが難しくなる。
こういうことが、間違っているのだと、ある医療従事者は言っている。
ワクチンは数か月で効力が切れ、また変異株には効かないとはいうものの、一応一旦は効果を上げているものなので、医療従事者も以前のように感染を極度に恐れる必要性もなくなってきているはずである。
そもそも街中には、野放しになっている隠れ陽性者がいるし、無症状で歩き回っている人もいるのだから、もう一般世間が隔離も何もあったもんじゃない。
新型コロナの可能性のある発熱者などは、公共交通機関を使わないで、PCR検査を受けに行くようにというものだから、そんなことは不可能なので、行かずにいたら、そのうちに治ったなんて人も多々いるのだ。
だから、厳重な隔離対策なんてのは、あまりにも実情とは矛盾がある。
軽症のうちからきちんと普通に医師の診察を受け、治療してもらえることが必要だろう。
そういう医療体制を作って来なかったことが厚生労働省や医師会、日本の怠慢なのだそうだ。
日本は自由意志に任せている国なので、一般国民に対しても、医療機関に対しても、政府は何もできないものなのだろうか。
感染者を減らすことが不可能な状況下では、発病した人を重症化させずにきちんと治療できるようにすることが必要だろう。
そういう実行力が、この国には無いのだろうか。