今回、同じ川から取水している浄水場でありながら、ホルムアルデヒドのために断水した地域と断水しない地域があったそうだ。どこが違うかというと、浄水設備の性能にあるという。
東京都では断水した地域はなかったが、東京都の浄水場は新しい様式のものであり、より多くの有害物質を除去できる性能があるそうだ。性能のよい新しい設備に替えるためには、費用もかかるが、それでも安全な水を都民に届けるためにとのことで、費用を惜しまず設備を整えているとのことである。
今回の出来事とは関係なしに、ちょうど一昨日だったか、テレビで東京都村山浄水場の設備を紹介している番組が放送されていて、見たばかりだった。オゾンを発生させて有機物を分解する最新の装置などが紹介されていた。また、電源なども複数あり、いかなるときにも水を供給できるようにしているとのことだった。先日、境浄水場を眺めたばかりだったので、浄水槽の似ている風景がテレビで映し出されて興味深かった。世界に誇れる日本の水道設備だなあと思ったばかりだ。
それが、皮肉にもその翌日にこんなことになったので、驚いてしまった。
ホルムアルデヒドを除去しきれず、断水に至った千葉の浄水場は設備が古いものだったそうだ。となると、早急に新しいものにしなくてはいけないだろう。
今回は、ダムの水を放水するなどして、川の水かさを普段の2倍くらいに増やし、有毒物質を薄めることにより濃度を下げることができたようであるが、上流に化学工場があって産業廃棄物のようなものを流していることも驚きであった。
いつまでもダムの水で薄め続けているわけにもいかないだろうし、根本的に改善しないといけないだろう。
(写真は、4月末に見た境浄水場 桜の木も新緑となり、ツツジが咲いていました。)
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