昨日、矢口敦子という人の「あれから」という小説を読みました。
これは、図書館に本を返しに行って、超速で代わりに借りて来た物です。
現代小説の棚の中に「あれから」という題名を見つけたのですが、それはまさしく夏目漱石の「それから」を連想したからでした。
「あれから」っていったいどういう内容なんだろう?と興味を持ったのです。
全くの予備知識なし。
昨夜、遅くになって読み返してみると、物語の展開がどうなっていくのだろうと、もう興味津々でどんどん読み進んでしまいました。
夏目漱石の「それから」とは何の関係もありませんでしたが・・・。
ああ、読書というのは、娯楽なんだ、楽しい物なんだ。
小説というものの本質はこうでなくちゃいけない。これが本来の姿であって、努力して読み進むものではないのですね。
しかし、そのまま読んでいると朝になってしまうので、仕方なく中断し、そして寝て起きて、朝また2時間くらい読んで、それから車の運転をしないといけないので出かけて、帰宅してから夕飯の前までにまた読んで、ついに読み終えました。
出来事の真相がわかったし、過去の出来事による連鎖や、1つの出来事によって変わってしまう人生など色々感じることも多かったです。
証券会社が倒産するような時代があり、少なからず影響されて行く人々。痴漢の事件などもあり、じっさいに世間で話題になっている色々なことが出てきました。
確かに世相が表れていて、その中で生きていく人々の姿が描かれていました。
最初に読み始めたときは恋愛物かと思いましたが、ミステリーなのか推理小説なのかということが判明。とても読みやすく、ぐいぐいと惹きこまれてしまいました。
この人の他の作品も読んでみたくなりました。
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