今年使おうと思って買ってあった飛行機のデザインの年賀郵便はがき。
裏はお年玉の切手がついています。3枚組で5百何十円だったかと思います。
私は、いつも年賀状を出さないまま帰省してしまい、帰ってくるのが2日の夜なので、その後、届いた年賀状に返事を出すのが3日になってしまうのです。
そんなわけで、出さずに年を越していた年賀はがきですが、2日に羽田空港の飛行機事故があり、その直後にこのハガキでは、どうしても事故を連想してしまうと思って使うのを辞めました。
今回、悲惨な事故になってしまい、日航機に乗っていた人間はなんとか全員命を落とさず避難できましたが、海保機では6人中5人がお亡くなりになるという結果になり、これら飛行機2機は大破全焼してしまいました。日航機の貨物に乗っていた動物も命を落としたそうです。
これは、管制塔の指示と海保機の受け取り方にすれ違いがあったようで、管制塔では誘導路Ⅽ上の停止位置に停まるように指示し、海保機は誘導路Cから出て滑走路停止位置で止まると受け取ってしまったのだとか。
また管制塔は、1番最初に離陸する飛行機という意味で「ナンバーワン」と言っており、そのまえに着陸機があることを特に伝えるルールもないようですが、海保機は着陸機があることを知らず自分が一番最初に滑走路を使って離陸できるものと思っていたとのこと。
また、そのようなすれ違いから夜の滑走路に出ている海保機が、管制塔からは発見されず、また管制塔内に異常を知らせる警告灯がパネル画面に表示されていたにもかかわらず、それを見ることはなかった(見ることにもなっていない)ので、誰も気づかずに飛行機が衝突してしまったとのこと。
結局のところ、管制官が紛らわしい言葉を使っての指示をやめることと、管制室内にある異常を知らせる画面を、今後は確認する係を設けるとのことです。
最初は、警察が海保機の操縦士を業務上過失致死の疑いで調べるなどと言う方向に進んでいたようですが、結局は管制塔のほうにも、事故を招く重大な問題点があったということになりそうです。
普通は、間違って滑走路に侵入しても、それに気が付いて着陸機を止めるのが管制塔の仕事なのでしょう。
それにしても、羽田空港の過密な離着陸はあまりにも無理があると言わざるを得ません。
なんでそんなにたくさん飛行機を飛ばさないといけないのか。
移動したい人間の数に飛行機の数を合わせるのではなく、飛行機が安全に離着陸できる数に、人間の移動数を合わせるべきでしょう。
飛行機は本来カッコいい、明るいイメージの乗り物。
今年の年賀状は、飛行機の翼が大空を羽ばたき、龍の形の飛行機雲がなびいているというデザイン。
このデザインがいいなと思って買ったのでした。
使うことはできなかったのですが、どこかに飾っておこうかと思います。
事故で亡くなられた海保の方々のご冥福をお祈りします。ご家族や関係者の方々も本当に辛いと思います。生き残った機長さんもどうか今後元気になって暮らしていけますように。
日航機の皆さんも事故で大きなショックを受け、所持品など失い大変な思いをされたことでしょう。
家族同然のペットを亡くされた方もお悔やみ申し上げます。
また、管制官の方も相当なショックを受けていることでしょう。
誰も事故を起こしたくて起こしたのではなく、悪いタイミングが重なってしまったのだと思います。
ふだんから神経を使う厳しい仕事で、暮れも正月も関係なく働いていたはずです。
自らを責めすぎることなく、思い悩んでしまわないでほしいと思います。
本当に大変な年の始まりでしたが、今年が良い年となるようお祈りします。
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