1965年
イースタンの日程消化は順調で、このままいくと八月下旬には終了しそう。それだけに選手たちも、最後の追い込みに懸命だ。とくに目下、打点22、本塁打5本(サンケイの中島と同数)を放って二冠王に輝く好調の今井は、「なんとかがんばってタイトルをとりたい」とハッスルしている。今井は昨年、岡谷工から大洋入りした二年生。入団当時は投手(左腕)だったが、バッティングの素質を買われて、すぐに野手に転向。今シーズンはメキメキ腕を上げてきている。現在の打率は2割6分7厘(116打数、31安打)だが、パンチのあるバッティングは、同僚の日下(昨年の二冠王)以上になったともっぱらの評判。素質もいいが、なかなかの努力家で、利き腕の右手が弱いことから、毎日合宿ではバーベルを使って、腕力の強化に余念がない。今井は、「去年よりバットの先がまわっているのが好調の原因です。それはどのコースでもなんとかバットがでてるからですけれども、インハイのタマを打つ時にしゃくり気味になるらしいんです。アッパーカットじゃフライになったり、振りおくれるから、これがもっと上から叩けるようになればいいんですが・・」と目下研究中。もちろん今年のジュニア・オールスター戦にも文句なしに選ばれた今井は、昨年につづく連続出場だ。「去年は5打数ノーヒットだったから、今年は一本くらい会心の当たりをとばしたいですよ」とオールスターが近づくにつれて、磨きのかかった腕をなでている。
イースタンの日程消化は順調で、このままいくと八月下旬には終了しそう。それだけに選手たちも、最後の追い込みに懸命だ。とくに目下、打点22、本塁打5本(サンケイの中島と同数)を放って二冠王に輝く好調の今井は、「なんとかがんばってタイトルをとりたい」とハッスルしている。今井は昨年、岡谷工から大洋入りした二年生。入団当時は投手(左腕)だったが、バッティングの素質を買われて、すぐに野手に転向。今シーズンはメキメキ腕を上げてきている。現在の打率は2割6分7厘(116打数、31安打)だが、パンチのあるバッティングは、同僚の日下(昨年の二冠王)以上になったともっぱらの評判。素質もいいが、なかなかの努力家で、利き腕の右手が弱いことから、毎日合宿ではバーベルを使って、腕力の強化に余念がない。今井は、「去年よりバットの先がまわっているのが好調の原因です。それはどのコースでもなんとかバットがでてるからですけれども、インハイのタマを打つ時にしゃくり気味になるらしいんです。アッパーカットじゃフライになったり、振りおくれるから、これがもっと上から叩けるようになればいいんですが・・」と目下研究中。もちろん今年のジュニア・オールスター戦にも文句なしに選ばれた今井は、昨年につづく連続出場だ。「去年は5打数ノーヒットだったから、今年は一本くらい会心の当たりをとばしたいですよ」とオールスターが近づくにつれて、磨きのかかった腕をなでている。