プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

川畑和人

2017-03-03 22:03:04 | 日記
1970年

大島コーチは「川畑をなんとか一本立ちさせたい」という。球威、素質は申し分ない。22歳と若く経験さえ積めば来季は楽しめる存在だ。その川畑は好スタートを切った。三回まで1四球を与えただけ。二回など広島打線は高めのボールに手を出して三者三振。このあたり球速に完全に押されていた。中日は初回あっさり先手を取った。一死後左中間二塁打した高木守が続く谷沢の深い中飛で三進したとき、返球を遊撃の西本が落球(失策)する間に生還、外木場には不運な失点だ。四回、川畑はあぶなかった。先頭の国貞を歩かせ、山本浩に低めのカーブを中前打され、しかも江島がハンブル(失策)して無死二、三塁。だがよく踏みこたえた。続く山本一を三振、衣笠を三振、水谷を三振と見事に未然にこのピンチを切り抜けた。中日は六回になってバビーの左中前二塁打を足場に、高木守の左越えホーマー。谷沢、ミラー、木俣と逆転5長短打で外木場をKO一挙3点をあげた。さらに七回、宮本からの島谷が左中間へホームランして5-0。川畑は後半さすがに疲れた感じで八回、国貞に左へ一発を浴びた。しかし最後まで力投、ロッテから移籍して以来10試合目で待望の初勝利を完投で飾った。
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