1992年
契約金4000万。145㌔の速球を投げるから、かなりのものだ。フォークボール、カーブもみるべきものがあるし、近い将来戦力になるかもしれない。昨年夏の埼玉大会は5回戦で敗退、甲子園には出られずじまい。この悔しさをぶつける。
1992年
契約金4000万。145㌔の速球を投げるから、かなりのものだ。フォークボール、カーブもみるべきものがあるし、近い将来戦力になるかもしれない。昨年夏の埼玉大会は5回戦で敗退、甲子園には出られずじまい。この悔しさをぶつける。
1989年
ドラフト三位の佐川潔投手(18)(秋田・金足農高)は、186㌢、88㌔と、まさに大型右腕。その大きな腕の振りから繰り出す140㌔の速球は、打者の手元でグッと伸びる。入団後、慈恵医大で行われた健康診断では、「150㌔を出せるだけの筋肉を持っている」との楽しみな診断結果も出ている。昨年の県大会では、カゼによる39度の発熱で本来の投球が出来ず、甲子園出場をフイにした。それだけに「あの屈辱をプロで晴らしたい」と静かな闘志を燃やす。「今は足腰をじっくり鍛えるだけです」と、みちのく球児らしく、浮き足立ったところがない。
1990年
佐川急便と異名をとった145㌔のストレートが武器。昨年は米国1Aに野球留学した。秋のアリゾナ教育リーグでは大リーガーの卵たちを速球でキリキリ舞いさせて大きな自信を得た。今年が事実上の日本デビューになる。将来のエース候補だ。
1994年
昨年オフ、オリックスから移籍してきた。プロレスラーにしたいような頑丈そうな体も、右腕の血行障害などで2年間のブランクがあった。投げられない辛さを十二分に味わった男が、また白球を右手にしたときの気持ちは痛いほどわかる。昨年秋の鴨川キャンプで捕手をつとめた長田コーチを驚かせたのがフォークボール。すごい落差に、この道16年のベテランコーチも完全に捕り切れなかった。新天地での活躍を期待しよう。
1995年
昨年、イースタン・リーグで3度の先発登板も、初勝利はまたもやお預けとなった。長身、人を圧倒するような堂々たる体格も、実戦で持てる力を出し切れないのは、精神的なモロさだろうか。昨秋の鴨川キャンプで首脳陣は、その鋭いフォークボールに注目している。素質的には光るものがあるだけに、あとはただ前進あるのみ。「必ず勝つ」の信念と、そして闘志をむき出しに臨みたい移籍2年目だ。