プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

中山大輔

2021-03-20 11:29:36 | 日記

1992年

1年生とベテランばかりが目立つ日本ハムファイターズのファームの中で、一軍首脳陣が待ち望んでいる左腕が、2年目の中山大輔投手だ。昨年後半からメキメキと力をつけ、秋季キャンプでは監督賞をもらうほどに成長した。何とか一人前にという計らいで、今年はベテラン柴田投手の行う自主トレに参加。夜のミーティングでは精神論を学んだものの、ガンバリ屋が災いし、飛ばし過ぎてアキレス腱を痛め、結局、春のキャンプを脱落、スタートは出遅れてしまった。何とか這い上がって、開幕当初はリリーフで結果を出したものの、その後は、もらった二度の先発のチャンスに早い回に点を取られて降板、という悪いパターンの繰り返しだった。中山のデータを調べてみると被本塁打は0。しかし、与四球が奪三振の約3倍。日本ハムの左投手中、一番のスピードボールを投げるにしては惜しい内容であるが、この四球は、闘争心がないから与えてしまうとは決めつけられない。持ち前の負けず嫌いが、逆に作用してテークバックで力が入り過ぎ、リリースポイントが不安定。そのため、球が散ってしまうようなのだ。球種はまだ、ストレート、カーブと時々投げるシュートと少ないが、中山の潜在能力からすれば現段階では十分である。課題のコントロールについては、筋力強化がポイントとなりそうだ。芝草が開花した例から考えても、彼は昨年の一年間で随分、タフな肉体に成長している。キャンプが満足に出来なかった中山は、実質2年目とはいえない。体はまだ時間がかかるが、投手として必要な筋肉を強化すれば、ど真ん中めがけて投げ込んでも打たれはしない。そうなれば、力むことも逃げることもあるまい。中山には、コースをつくだけの小さな投球や、小手先だけのコントロールを身につけるなど、若い魅力に欠ける投手になってほしくない。とはいえ、あの西崎でさえマウンドでは緊張する。この若さでリラックスして投げろなどと無理な注文はしないが、今は結果を考えず、自分のすべてを出して試合経験を積むことだ。近藤二軍監督が「コントロールがこれだけ悪いと、使い方に苦労する」と言いながら、中継ぎに先発に起用するその期待を忘れないでもらいたい。本人も「足を痛める前は、開幕一軍が目標でしたが、今はその夢より体づくりです」とランニングでもヒザが開かないよう、来年につながる細心の注意を払う中山の胸の中には、自主トレで柴田が話した「ベテランが10やったら、お前は20の努力をしろ」という言葉が、深く刻まれているようだ。

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大内貴志

2021-03-20 10:12:56 | 日記

1994年


イースタンで一昨年5勝、昨年は4勝負けなしの好成績をおさめ、今シーズンはエース級の働きを期待されながら、右肩痛に泣かされた。唯一の活躍らしい活躍といえば、5月5日のヤクルト戦(山鹿市民)での1失点完投勝利。自身初のフルイニング登板だった。ストレート、変化球とも平均以上の評価だけに、決め球がほしい。

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曽田康二

2021-03-20 10:07:04 | 日記

1980年

中日に社会人投手トリオ誕生。井出(いすゞ自動車)後藤(本田技研埼玉)両投手を獲得して投手陣の強化をはかる中日は、第三弾として、日通浦和のエース曽田康二投手(23)=181㌢、72㌔、右投げ右打ち=をドラフト外で入団内定にこぎつけた。大越スカウト部長、服部スカウトは十日午後、東京・外神田の日通本社を訪れ、近藤良輔監督と本人を交えて交渉し、内諾を得た。契約金三千万円、年棒三百六十万円(推定)正式入団発表は十七日名古屋で行う予定。曽田は、日通浦和在籍五年間で夏の都市対抗に四度出場するなど、社会人のトップクラスのエース、来季の即戦力として期待されている。投手陣の根本的な再建へー中日に心強い助っ人の登場だ。「ドラフト外となったが、文句なしのAクラス。竹本(新日鉄室蘭ーヤクルト)並みの実力者と評価している。難攻不落、覚悟を決めてかかったが、こうすんなりOKがもらえるとは」と、交渉に当たった大越、服部両氏も、速攻即決を振り返って会心の笑みだ。西武、広島、巨人などが熾烈な争奪戦を演じるチームメート駒崎外野手のプロ入り決意で、曽田も「上(プロ)でやる」決心がついたのだろう。ドラフト外で大洋にほぼ決まりかけていたのを、中日は大洋を上回る条件と誠意で攻略した。「三年前、巨人からドラフト3位に指名された時は、条件面と技術的な自信がなかったのと、会社に引きとめられたため入団しなかった。同じ社会人から中日入りした井出、後藤両投手には絶対負けられない」と早くもライバルへファイト満々。曽田は大社高(島根県)時代から、甲子園こそ縁がなかったが、山陰地方を代表する好投手として知られ、卒業時に広島、巨人、阪急など五球団からマークされた。だが「ノンプロでじっくり力をつけてから」(曽田)と、日通浦和入り。シュートを武器に、エースとして活躍してきた。「自信があるのはシュート。でも、プロ入りした以上、ストレート、カーブ、スライダーすべての球の切れを、もっとみがきたい」のが今の抱負だ。「先発要員、もちろん即戦力としていける」と、服部スカウトも曽田の右腕に太鼓判を押している。

曽田康二 生まれ 昭和32年11月10日
181㌢、72㌔、右投げ右打ち
住所 浦和市領家1-2-14 日通野球部合宿
実家 島根県出雲市荒茅町1284
出身 島根県出雲二中ー大社高ー日通浦和。出雲二中三年から投手。
家族 父・謙介(地方公務員)母・富子・兄・俊彦・弟・秀彦・達司・妹・まゆみ
目標とする選手 西本投手(巨人)「内角で勝負できるから」
好きなタレント 竹内まりや(歌手) 「彼女は高校の二年先輩だから」「セプテンバー」「ドリーム・オブ・ユー」など。

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広瀬明彦

2021-03-20 07:55:48 | 日記

1980年

中日がドラフト外で獲得に乗り出していた河合楽器の広瀬明彦投手(21)=177㌢、77㌔、左投げ左打ち=の入団が十一日、決定した。中日の大越スカウト部長と山崎スカウトは同日午前十一時、浜松市の同社に広瀬投手、梅津野球部長、高林監督をたずね、条件(契約金二千万円、年棒三百万円=いずれも推定)を提示して説得した。その結果、本人、会社側とも入団を了承した。正式発表は十九日、中日ビル内の球団事務所で行う予定。広瀬投手は、新潟東工高出の左腕の本格派。球速にみるべきものがあり、カーブ、シュートの切れもよい。課題は制球力で、大越スカウト部長は「一年後が楽しみ」と期待している。

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