富永章敬

1991年

暮れの１２月２８日まで中日屋内練習場で黙々と練習していたのがこのルーキー。ほかの選手が里帰りした中で、頑張りぶりが目立った。何しろ、野球では全く無名校の出身。野球部とはいってもあまり力は入れていないために、監督からは「独学で野球の練習をしなさい」といわれたという。それだけにプロの世界に踏み込むと練習法からアドバイスまで初めて聞くことの連続。「何でも新鮮で、今は練習が面白くて仕方がない」という。高校時代は華やかな球歴こそないが、腕の振りは「天性のものがある」と絶賛され、２、３年後が楽しみな素材。どこまで伸びるか期待が持てる。

吉川元浩

1998年

高校では２年冬まで遊撃、外野手だった異色の右腕。最速１３８キロの直球に加え、１８３センチの長身から投げ下ろす２種類のフォークで勝負。目標とする選手は横浜の佐々木。負けん気の強さは人一倍で性格もプロ向き。運動神経抜群の好素材をじっくり鍛え抜き将来のエースを目指す。