現在の王族が住んでいる宮殿。ストックホルムの中心から地下鉄とバスを乗り継いで約40分か、船で約50分。私はせっかくだし、所要時間にそれほど差がないことから、船で行った。
ちょうど12時ころに宮殿に到着したら、
衛兵さんの交代
をしていた。王族が実際に住んでいる場所だから衛兵さんがいるのは当然か。でも、ここの衛兵さん、ストックホルムの王宮の衛兵さんがヘルメットにつけていた『白いふさ』がついていなかった。
ここの衛兵さんは、交代の時は接近できるけれど、そのほかの時は接近できない(立ち入り禁止区域に衛兵さんが立っている)。
運よく、12時からのガイドツアーに参加できた。ここの見学は、各部屋に説明書きがないため、ガイドツアーでないとよくわからなかったと思う。
例えば、一見したらただのチェストに見えたけれど、実は、ベッドだった、というのを写真を見せながら説明してくれたり、1枚の絵を見せて、『この絵はこの部屋での一場面だけれど、ほら、ここにこの鏡が描かれているでしょ。これは今この部屋にあるこの鏡と一緒なのよ』とか。
さらには、壁にかかっている何枚かの肖像画を指して、『彼らはとてもよく似ていますね。もちろん、血縁がある、と言うのも理由の1つだけれども、
当時、大きな目、広い額、小さな口、というのが美人の条件だった
ので、そう描かれ、どの人も良く似た感じになった』とか、入口の階段は
大理石ではなく、大理石『風』にペイントされている
とか、とても面白かった。もちろん、こういう宮殿につきものの、『秘密の通路(寝室と寝室がつながっている)』もあった。
庭にも衛兵さんが立ち、半分くらいが立ち入り禁止区域になっていた。当然ながらちゃんと手入れがされていてとてもきれいだった。宮殿、庭とも派手さはなかったけれど、『きちんと』感はとてもあったように思う。
宮殿のすぐそばに劇場もあり、内部も見たかったけれど、ガイドツアーが
2時間おき
だったので断念(ガイドツアーでのみ、見学できる)。ここも、ちゃんと全部観光しようと思うと、少なくとも半日はかかる気がする。