徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

ストックホルム旅行-ドロットニングホルム宮殿編

2009-07-07 23:36:54 | 旅行


現在の王族が住んでいる宮殿。ストックホルムの中心から地下鉄とバスを乗り継いで約40分か、船で約50分。私はせっかくだし、所要時間にそれほど差がないことから、船で行った。

ちょうど12時ころに宮殿に到着したら、

衛兵さんの交代

をしていた。王族が実際に住んでいる場所だから衛兵さんがいるのは当然か。でも、ここの衛兵さん、ストックホルムの王宮の衛兵さんがヘルメットにつけていた『白いふさ』がついていなかった。

ここの衛兵さんは、交代の時は接近できるけれど、そのほかの時は接近できない(立ち入り禁止区域に衛兵さんが立っている)。

運よく、12時からのガイドツアーに参加できた。ここの見学は、各部屋に説明書きがないため、ガイドツアーでないとよくわからなかったと思う。

例えば、一見したらただのチェストに見えたけれど、実は、ベッドだった、というのを写真を見せながら説明してくれたり、1枚の絵を見せて、『この絵はこの部屋での一場面だけれど、ほら、ここにこの鏡が描かれているでしょ。これは今この部屋にあるこの鏡と一緒なのよ』とか。

さらには、壁にかかっている何枚かの肖像画を指して、『彼らはとてもよく似ていますね。もちろん、血縁がある、と言うのも理由の1つだけれども、

当時、大きな目、広い額、小さな口、というのが美人の条件だった

ので、そう描かれ、どの人も良く似た感じになった』とか、入口の階段は

大理石ではなく、大理石『風』にペイントされている

とか、とても面白かった。もちろん、こういう宮殿につきものの、『秘密の通路(寝室と寝室がつながっている)』もあった。

庭にも衛兵さんが立ち、半分くらいが立ち入り禁止区域になっていた。当然ながらちゃんと手入れがされていてとてもきれいだった。宮殿、庭とも派手さはなかったけれど、『きちんと』感はとてもあったように思う。

宮殿のすぐそばに劇場もあり、内部も見たかったけれど、ガイドツアーが

2時間おき

だったので断念(ガイドツアーでのみ、見学できる)。ここも、ちゃんと全部観光しようと思うと、少なくとも半日はかかる気がする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストックホルム旅行-王宮編

2009-07-02 02:37:44 | 旅行


衛兵の交代式は見逃せない、と思い、初日にツーリストインフォメーションに何時からなのか、聞きに行った。ネットで調べたところ、

ウィークディは12:15~、日曜・祭日は13:15~

となっていた(土曜はウィークディなのか?)けれど、念のため確認に行った。結局、

金曜(夏至祭前日):12:15~、土日:13:15~

という、よくわからないスケジュールだった。夏至祭前日も祭日なはずだから、13:15~なはずなのに。

私は、土曜、13:15~のを見た。場所取りは15分前くらいからで十分かな、と思っていたけれど、なぜか

12時前くらいに人だかり

ができていた。近くに交代式の案内板があったからそれで確認しても13:15~なのに。

一旦、その場を離れかけたけれど、

迷彩服の軍人さん

が目に入り、私も人だかりに紛れ込んでみた。といっても端の端だったから、あまりよく見えなかったけれど、

6人くらいの衛兵さんが行進

し、

王宮裏の衛兵さんと交代

したような気がした(やっぱり交代は交代式の時だとは思うけれど)。

で、12:45頃からまた人だかりができ始めた。『え、こんなに早くから場所取りですか?』と思いつつも私もやっぱり前で見たいので、場所取りに参加した。もう最前列は残っていなかったけれど、なぜか

前方の子連れが抜けた

ので、スライド式に最前列に並べた。

ここの衛兵さん、恐ろしく観光客と近い。し、

話しかけられたら返事もしていた

ようだった。まだ交代式が始まる前、何人かの衛兵さんが観客整理にぼちぼちあたっていたころ、観光客がその衛兵さんの隣に立ち、写真撮影をしていた。そして、衛兵さん、普段は足を広げて立っているけれど、隣に観光客がたったら、

足を閉じ、気をつけ

の姿勢になった。観光客相手の訓練もしているのかしら。

ここの交代式は、観客をとても意識していた。楽器隊が到着する前に、迷彩服を着た軍人さんが、楽器隊は空軍所属です、とか、

博物館も見に行ってね

とか、現在の王室はドロットニングホルム宮殿に1982年に引っ越しました、などとアナウンスをしていた。

で、楽器隊、衛兵が到着し、儀式が進み、交代の衛兵さんが交代しに出かけたら、それまで端にいた楽器隊が正面に移動し、

観客のほうを向き、3曲演奏

1曲ごとに『これは○○という曲です』とアナウンスがあった。そして、1曲ごとに観客から拍手が起こり、指揮者が頭を下げる、という、

どうみても観客向けパフォーマンス

としか思えない演奏だった。3曲演奏のうち、1曲は全く軍隊っぽくないポップな曲だった。


王宮にいくつか博物館があるけれど、今回私が見学したのは『王族の居室』と『宝物の間』。

王族の居室は広かった。ベルナドッテの間のロココ調の家具が素敵だった。3階の一番奥の大広間にはステージがあり、ミレニアムの時にバンドがそこで演奏し、大勢の人が踊っている写真があった。現在はこういう風に使うこともあるのね。この広間の床は、木で模様がつくってあってとても素敵だった。

印象的だったのは、名前は忘れてしまったけれど、

とてもモダンな間

ランプも家具もとてもモダンだった。そして明るかった。何年か前に議会などで改装が合意に達した、ということらしい。やっぱり現代の作品なんだ。

宝物の間は意外に地味だった。その昔は特別なセレモニーでのみ見ることができたものだけれど、現在は一般公開されているもの。期待満々で行ったせいか、ちょっと期待はずれだった。

王家武儀博物館に行ったほうが私は楽しめたかも(ここでもまた情報に負けた)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストックホルム旅行-ユールゴーデン島編

2009-07-01 02:08:38 | 旅行


ガムラ・スタンからフェリーでユールゴーデン島に渡り、まず、1628年に沈み、1961年に引き上げられた戦艦が展示されているヴァーサ号博物館へ行った。

入場規制中

で、行列ができていた。出口のスタッフが出てきた人をカウントし、その人数とほぼ同じだけの人を入場させていた。まぁ、混みすぎていても見学できないから、と思い、並んでみたけれど、結局15分か20分くらいしか待たなかったように思う。

ガイドブックを見て、『1時間くらいあれば回れるな』と思っていたけれど、

2時間でも足りなかった

とりあえずヴァーサ号の映画を見て、そのあと館内を回っただけだったけれど、予想よりもしっかりとした博物館だった(船の展示だけだと思っていた)。

引き上げられた戦艦が一部復元はされているものの、ほぼ原形をとどめたまま展示されているのに圧倒された。引き上げられた戦艦にはさすがに写真のような色は付いていないけれど、彫刻は見られる。

戦艦をぐるっと見学すると、要所要所に日本語でも解説がされていて分かりやすかった。

もう1つ注目すべきは人骨の展示だと思う。何10体かの遺体(遺骨?)も引き上げられ、詳細に分析されていた。この人の歯はこうだったから、若いころ、栄養が十分ではなかった、とか、この人の仕事は何だったとか。まだ10代の人も亡くなっていたのには心が痛む。

ショップでのお買い物もそこそこに博物館を出て、スカンセンに向かった。スカンセンはスウェーデンの伝統的な建物を集めた野外博物館。日本でいえば明治村が近いと思う。この時点で17時半くらいだったかな。夏至祭の日だったので、この日は20時過ぎまでいろいろなイベントがあるのをネットで調べておいたので、わくわくしながらスカンセンへ行った。チケットを買おうとしたら、『

スカンセン自体は開いているけれど、歴史的建造物エリアは17時までなの。

明日もストックホルムにいるのなら明日来ることをお薦めするわ』と言われ、さらに、『今晩、予習したら?』と園内マップをくれた。ここでも情報に負けた…

仕方ないので、翌日午後、再び行った。15時までには入場したかったけれど、他にも観光したいところがあったので、結局スカンセンにたどり着いたのは15時半だった。



園内は広かった。やっぱり1時間半では回り切れなかった。動物園エリアや水族館を飛ばしたけれど、それでもあれこれ見られないものが多かった。残念。

でも、スウェーデンの農家や学校、サマーハウス(写真)などは中も見学できた。この日は暑かったけれど、兵隊の家(だったかな)では火をともしていた。農家では、実際に糸を紡いでいるところも見学できた。

ある農家のリビングらしき部屋で壁に切込みみたいなのがされているところを見つけた。早速スタッフ(昔の衣装を着ていてかわいい)に『あれは何?』と聞いてみたら、隠し棚で、貴重品や

ウォッカ

などを入れていた、という。へぇ、ウォッカも大切なものだったのね。

途中、夏至祭のイベントのスウェーデンのダンス(かわいかった)を見たりしながら見学を続けていたけれど、スタッフによっては

17時前

に家じまい(店じまい?)を始めていた。家が閉められた後は外から(建物のみ)の見学しかできない。やっぱり前日無理して見学しなくてよかった。外からだけだとやっぱりつまらなかった。

ユールゴーデン島のこの2つの博物館は、それほど期待していなかったせいか、予想よりものすごくよく、もう少し時間取っておけばよかった、と後悔した。特にスカンセンは1日いてもいいくらい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする