若年寄の遺言

リバタリアンとしての主義主張が、税消費者という立場を直撃するブーメランなブログ。面従腹背な日々の書き物置き場。

鳩山大人買いはやっぱり社会主義路線~『新自由主義か 新福祉国家か』~

2010年01月17日 | 政治
今日は小倉でお買い物。その途中で、書店で1時間ほど立ち読みする時間が与えられた。「経済学の教科書が欲しい」と思い、池田信夫blogで紹介されていた『ミクロ経済学(プログレッシブ経済学シリーズ) 』(八田達夫著 東洋経済新報社)という本を探してみたのだが、店頭では見つけることが出来なかった。

代わりに、『新自由主義か 新福祉国家か <民主党政権下の日本の行方>』という本を見つけた。これは、先日の「鳩山総理が書店で5万円分の大人買い」という報道の中で紹介されていた本だ。

妻がこの報道を見た時、
「民主党代表で総理大臣の鳩山さんが、『民主党政権下で日本の行方がどうなるのかな?』って気にしてるwwwww」
と大ウケしていたので、記憶に残っていた。

んで、ざっと立ち読みしてみたわけだが・・・本書の言う「新福祉国家」のどこが「新」なのかがさっぱり分からなかった。

「教育費を軽く、医療費を軽く、生活保護を手厚く、失業手当を手厚く、雇用規制を強化し、ナショナルミニマムを保障するために地方交付税制度を堅持すべし。これらの施策を大企業や高額所得者、不動産や相続等の不労所得者が支えるのは応能負担原則からいって当然!!!」

・・・こうした主張は、社会党(社民党)や共産党が昭和の頃からずーっと言ってきたことと全く同じ。昔ながらの福祉国家論をそのまま繰り返しているにすぎない。強いて「新」なところを挙げるとするなら、枕詞として「新自由主義が諸悪の根源だ!」と付いている位だろう。


ネット上では、この本の要約と読書感想文もあった。

触媒生活 新自由主義か 新福祉国家か

リンク先では本書が好意的に紹介されているが、私は逆。こんな本を一国の総理大臣が購入して読んでいるという事態に、薄気味悪いものを感じる。
コメント
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