若年寄の遺言

リバタリアンとしての主義主張が、税消費者という立場を直撃するブーメランなブログ。面従腹背な日々の書き物置き場。

税金の無駄、定義は?

2008年12月13日 | 政治
無駄ゼロ会議の提言要旨
【特別会計の支出】
 批判や国民の受け止めを踏まえ特別会計の支出を点検▼08年度予算実質支出
178兆円から国債償還費、社会保障給付、地方交付税交付金などを除いた11兆
2000億円を重点的に見直す▼労働保険特別会計(雇用勘定)は雇用失業情勢や
国家財政の状況を勘案し、国費投入を行わないことを含めて見直す▼雇用・能力開発
機構の「私のしごと館」は業務を廃止し、施設の売却先を検討
 【行政コストの節減・効率化】
 広報経費・委託調査費は必要性をゼロベースで見直し、政府全体の予算額を08年
度比25%以上削減▼レクリエーション経費は08年度の執行を凍結し、09年度は
原則廃止▼タクシー代は業務の効率化を図り08年度比25%以上削減



行政コストを削るのはいい。無駄を無くそうとすることは評価する。
でもさ。


>08年度予算実質支出178兆円から国債償還費、社会保障給付、
>地方交付税交付金などを除いた11兆2000億円を重点的に見直す


 社 会 保 障 給 付 を 見 直 し の 対 象 か ら 外 す の ?


社会保障給付も無駄でしょ?(無駄の定義如何によっては、ね)
無駄ゼロ会議では、無駄の定義はどうなっているんだろう?


視点を変えれば、様々なものが無駄になったり、ならなかったりする。

例えば、国からのヒモ付きの補助金。

中央集権論者からすれば、国の関与を強化するためにヒモ付き補助金は有効な手段。

しかし、地方分権論者からすれば違ってくる。
ヒモ付き補助金は、地方の自主性を阻害し、地域の実情に合った行政を邪魔する存在。
すなわち、無駄な支出となる。
(その分は、ヒモのない交付税でよこせということになる。)

小さな政府論者からすれば、同じお金を、
国から支出しようが地方から支出しようが、
ヒモが付いていようが無かろうが、あまり重要ではない。
国・地方を合わせた政府支出の削減が目的なのだから。

定義次第では、社会保障給付が無駄になる。
定義次第では、マッサージチェアーが無駄にならない。

無駄とは、自分以外の誰かが受け取る支出の総称である。
自分に給付されるいかなる支出も、有意なものである。

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