12月に2回訪れたこのレストランはタヴィラから電車で一駅そして20分くらいは歩かないといけない辺鄙なところにあり、レンタカーを持っているピーターとメアリー夫妻がぜひ行ってみたいとのことで、車で訪れた。このレストラン名前が判らないので私と亭主の間ではタワーレストランと呼んでいる。近くに目立つ石造りのタワーがあるからだ。毎回期待に漏れず出てくる量がすごい。
私のオーダーした焼きイカも2匹の大きなものだがメアリーのオーダーした焼き魚が5匹も入っていて二人で半分づつ食べたがどうしても食べきれなかった。12月に来たときはサラダやチップスが多すぎて3皿も手つかずで豚の餌になってしまい、今回はレストランのほうで加減してくれた。食いしん坊のピーターが大喜びで、2週間後にロジャーやディヴたちを誘って又行った。
2月末から英国人仲間達が帰国したり、よそのサイトへ移って行ったりするのでお別れパーティを兼ねて以前からひいきのレストラン・サイクリスタへいくことにした。
集まったのは16人、サイクリスタの前で12時半ということで予約してもらい、ある人は車で半数は30分も歩いて出かけた。幸い風は冷たいが晴天でほとんどが冬装束。
英国人でイカやタコを食べる人は少なく、半数は子牛肉のソテーにマッシュルームソースを注文、これはピーターのおすすめ料理で、以前食べたのが素晴らしかったという。ところが今度は脂身とスジが多くて大不評だった。私がオーダーしたモンコイカのガーリックソース煮込みは最高。隣に座ったロジャーに少し味見をさせてあげたところ、あまりのおいしさに悶絶状態。次に来たときはこれを注文するという人が数人現れた。
2-3日前から風が強くて漁師が漁に出られなくて、レストランには新鮮な魚が少ないという。昨年来た時に大きな皿に3匹の焼き魚と1匹の焼きイカが載っていて驚いたものだが、この日は一匹だけだったそうで、これでサイクリスタは10人以上の顧客を失った。
サイクリスタで不満だったピーターの提案で三々五々いつものケーキショップのヴェネズエラに集合。ここでコーヒーに大きなケーキを食べて不満解消。話が盛り上がった。
考えてみれば2月に店の前のテーブルでお茶を飲むことなど英国では考えられないことだ。
きれいな青空の下では純白の家々がことのほか素晴らしく見える。 帰り道のラウンドアバウトではまたサインに車が突っ込んで倒れていた。これで何度目だろう。狂った運転手ほど怖いものは居ない。