Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

越冬キャンプ旅行ーカバナスへの散歩とフクロウ

2014-03-21 15:25:34 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

3月に入ってからはまだ一度も雨も降らず、毎日晴天が続いている。そんな晴天に一日手書きの地図をもとに見知らぬ田舎道を散歩に行き、結局は以前に来たことのあるカバナスへたどり着いた。

 

まずはキャンプサイトの後ろの石垣を積んだ田舎道を北へ向かう。羊が放し飼いになっていたり、時々現れる立派なお屋敷は必ず数匹の獰猛な番犬が居て吠えたてる。

道端に咲いているピンクの花はリンゴの花かと思ったのに、よく見ればかりんの花だった。ここポルトガルのマーマレードと言えば甘酸っぱいかりんの実で作られたものがメインでポルトガルの特産品なのだろう。

 

途中で東に向かって折れたら、ほとんど水が流れていない河にたどり着いた。河の上流の水たまりには水草が一面に白い花を咲かせている。此花もよく見るとなかなか可愛い花なのだがあまりに小さく遠くからは水面が白く見えるだけ。

12月ころに花が満開だったビワも今はグリーンの実が鈴なりで、早いものは黄色くなりつつある。ジャンとロッド夫妻はまだ一度も食べたことがないと言っていたのを思い出し、やや黄色みがかったのを10個ほどとってポケットに入れて帰ってきた。ジャンは一口目は酸っぱいと顔をしかめ2個目からおいしいと言って5個も一人で食べて大喜び。これから道端で見つけたらとって来ると言っていた。

 

河を渡りオレンジ畑を横切って今度は南へ向かう。割と早くにカバナスの町へたどり着いた。通りの一角で咲き誇るこの激しい色彩の花は日本名は知らないが、英語名ではオーストラリアン・ボトルブラッシという。南国では良く見る花だがこんなにいっぺんに咲いているのは初めて。

  

まっすぐ南へ向かってカバナスの海岸へたどり着いた。ここも夏はホリディー客で大いににぎわうのだろう。プロムナードの片側にはレストランがズラーと並んでいた。私たちはコーヒーとサンドイッチでお昼を済ませ、海岸に近い散歩道をサイトへ向かった。トータル14kmほど、4時間半の散歩?だった。今年初めての藤の花が咲いていて、これも英国より2か月は早いと思う。

 

ジャンのキャラバンが置いてあるサイトの一角にストーンアウル(フクロウ)が来ると聞き、毎日6時から日没の7時までカメラを三脚に設置して粘った。

初日にはソックスの上から蚊に刺され、慌てて逃げかえった。翌日からはジーンズ、アノラックそして長靴のすごいスタイルで1時間、時々甲高いピーと鳴く声がする。このフクロウは鳩くらいの大きさで普通のフクロウの鳴き声とはずいぶん違う。日中もピーピー鳴くからいったいどんな鳥かと思ったのに、夜中でもうるさいくら鳴き交わす。

3日目には6時半に行ったらいつもお気に入りらしいアーモンドの古木から飛び立っていった。残念、近くの英国人のおばさんが写真を撮ったよーと喜んで見せてくれたがぼんやり映っているだけ。

4日目は7時近くになって一羽が枝にとまり写真を撮ったがあまりに暗すぎてぼんやりシルエットだけ。

 

5日目はカメラのセッティングを変え、暗くても撮れるかもと6時から粘ったところまだ明るい6時半、ちいさいフクロウが枝にとまった。静かに指だけ動かしてとっていたらもう一羽が突然現れた。

 

カメラがぶれないよう,細心の注意でどんどん撮っていたら急に一羽が飛び立ちもう一羽はかれて折れた枝の先に停まって伸びたり縮んだり、まるでためつすがめづこちらをうかがっている様子。

この夜はキャンパーに帰ってワインを開けて乾杯しました。

写真を拡大してみると初めの一羽はやや小さめで名づけて愛ちゃん(I-cyan)二羽目は雄ちゃん(You-cyan)この雄ちゃんは右目が悪いのじゃないかと思われる。だから伸びたり縮んだりしてこちらを見ていたのかもしれない。とにかくこのYou and I ちゃんは枝に止まっていた時間が3分ほどだったろう。またもっと良い写真をと願って毎晩粘っている私。

 

You and I ちゃんがやってきた日から3日目の夕,雄ちゃんが一羽でやってきて10秒ほどお気に入りの枝にとまりすぐ飛び立っていった。 数日後には愛ちゃんが5秒くらい枯れ枝の先にとまって可愛い写真が撮れた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする